忍ミュ愛がいっぱい! 「ミュージカ
ル『忍たま乱太郎』第12弾再演 8月
8日はGロッソで陣を取れ!〜ファンミ
ーティングの段〜」レポート

「ミュージカル『忍たま乱太郎』第12弾再演 8月8日はGロッソで陣を取れ!〜ファンミーティングの段〜」が、タイトル通り2022年8月8日(月)東京・シアターGロッソにて開催された。
ミュージカル『忍たま乱太郎』は、大人気アニメ「忍たま乱太郎」のミュージカル版として、2010年の初演以来回を重ね、12弾を迎えている。アニメでは中心的な存在の一年生ではなく、六年生ら上級生にスポットライトをあて、殺陣やアクション、忍たまらしいギャグなどもふんだんにとりいれた、原作の世界観をいかしたオリジナルストーリーが魅力のミュージカルだ。
今年の秋10月には、12弾の再演が決定しており、今回はファンミーティングの様子をレポートする。
ファンミーティングに登場したキャストは以下の通り。
忍術学園六年生、渡辺和貴(潮江文次郎役)、新井雄也(中在家長次役)、鈴木祐大(食満留三郎役)、反橋宗一郎(善法寺伊作役)。忍術学園四年生、龍人(平滝夜叉丸役)、大谷誠(綾部喜八郎役)、三井淳平(田村三木ヱ門役)、田口司(浜守一郎役)、坂下陽春(斉藤タカ丸役)。
会場前のアナウンス。四年生たちが、おもわずクスリ……いいや、声を出して笑ってしまうほど個性ばつぐんに、観劇中の注意点などを客席に伝えてくれた。客席が笑いに包まれたまま、今度は六年生がスクリーン影でこちょこちょ作戦会議。どうやら文次郎が緊張してしまっているようで、一生懸命みんなで落ち着かせようとする。そんななか、無情にもファンミーティングの幕が開ける。
『忍者のい・ろ・は!』を歌いながら、ついに六年生も四年生も舞台上に姿を現した。ファンたちの拍手に笑顔で応えながら、パフォーマンス。久々に忍たまとしてファンの前に登場できるよろこびを全身でアピールしていた。
まずは、自己紹介。役名と自分の名前を順番に名乗っていく。当日までに残念ながら、立花仙蔵役をつとめる湯本健一と、七松小平太役の坂垣怜次がファンミーティングを欠席することが発表された。「仙蔵と小平太は学園長から猿捕縛の忍務を急に命じられた」そうだ。忍務ならしょうがない。六年生は頷き合う。
今回の再演、キャストのなかで、浜守一郎役の田口司が唯一の新キャストで、なんとファンミーティングがお披露目。
「新たに浜守一郎を演じます、田口司です! よろしくお願いします!」と元気よく、挨拶し、満面の笑みで客席を見渡した。
田口は、ほかの四年生全員と顔合わせをしたのが、今日がはじめてだったとのこと。それでも、「武器の練習を、早めにきてずっとやっていた」「すごく真面目」とほかの四年生からの目撃談が。
その他にも、進行を務めていた文次郎役の渡辺は「かわいいねえ」「かわいい」とデレデレ。他のキャストに「甘すぎませんか!?」と突っ込まれると、「何言ってんの、もっと甘やかすよ~!」「これからだよ~!」と笑っていた。
すでに一度公演を乗り越えたカンパニーに参加するという立場の田口を、みんなが暖かく迎えていた姿が印象的だった。
そして、非常に骨太かつ、見ごたえのあるアクションがみどころのひとつでもある忍ミュ。今回12弾は、JAE(JAPAN ACTION ENTERPRISE)所属、ドクタケ忍者隊のキャプテン達魔鬼役、高橋光が殺陣を指導する。今回のファンミーティングでも、中盤に得意武器紹介としてアクションシーンがあった。
滝夜叉丸役の龍人から披露したが、得意武器である戦輪を操りながらアクロバットも披露! 彼を幕開けに、それぞれが武器の特性を説明しながらの演舞はばっちり決まっていた。
初演の振り返りなどを終え、ついに今回のファンミーティングの目玉ともいえる、12弾再演のキービジュアルが公開となる。公開に先駆けて、メイキング映像が流れ、ファンとキャストが一緒に鑑賞。撮影時には「外に犬が歩いていました、ソリさんと一緒に『犬いるね~』って言ってましたよねぇ」と食満役の鈴木が感想を述べ、「それ、ビジュアル撮影の思い出じゃないから!」とつっこまれる一幕も。
そんな和気あいあいとした雰囲気とは一変、発表されたキービジュアルは六年生や四年生以外にも、一年は組の乱太郎、きり丸、しんべヱら子役たち、そして学園長、山田先生、土井先生も、真剣な表情で武器を構えてこちらを見据えているデザイン。キャストも発表されたものを見て「わぁ!」「格好いい!」と口々に歓声を上げた。
「ミュージカル『忍たま乱太郎』第12弾 再演 まさかの共闘!?大作戦!!」キービジュアル       (c)尼子騒兵衛/NHK・NEP (c)ミュージカル「忍たま乱太郎」製作委員会
また、サプライズとして平日のアフターイベントも発表された。なんと今回は、以前出演していたキャストが登場する予定だ。
・10月13日(木)ゲスト:六年は組、前内孝文(第2,3,4弾 食満留三郎役)、椎名鯛造(第2,3,4弾 善法寺伊作役)
・10月18日(火)ゲスト:六年い組、鐘ヶ江洸(第6,7弾 立花仙蔵役)、海老澤健次(第6,7,8弾 潮江文次郎役)
・10月20日(木)ゲスト:六年ろ組、鷲尾修斗(第4,5弾 中在家長次役)、早乙女じょうじ(第5,6,7弾 七松小平太役)
いよいよイベントも大詰め。あっという間に駆け抜けたファンミーティングの最後、キャストからそれぞれ、意気込みのコメントがあった。
龍人(平滝夜叉丸役):11弾から参加なので(感染症対策のため減席)、こういう満席のGロッソははじめて見たんです。それがなんだかすごく嬉しいです。
大谷誠(綾部喜八郎役):短い時間でしたけど、みなさんのペンライトとかうちわとかわざわざ持参くださってありがとうございます! 持って帰るの大変かもしれませんが、うれしいです!
三井淳平(田村三木ヱ門役):10月の再演がすっごく楽しみになるような公演になりました。気持ちもどんどん高まっています!
田口司(浜守一郎役):今日から忍ミュファミリーの一員として、浜守一郎をやらせていただくということで、ちょっとマイクなしで話してみます。(マイクをタカ丸に渡し)あらためて今日から浜守一郎を、よろしくお願いいたします!
坂下陽春(斉藤タカ丸役):ゴミ拾いもするし、道路で困っているおばあちゃんの荷物も持ってあげるので、お願いします、10月には(キャスト・演者の)マスクなしで公演ができますように! お願いします!(11弾、12弾初演はマスクありでの公演だった)
反橋宗一郎(善法寺伊作役):みなさんの忍ミュ愛を感じました。今回出演されないキャストの分まで責任をもって、がんばります!
鈴木祐大(食満留三郎役):再演をやるからには、すべての面でパワーアップしないといけないと思います。歌もダンスも一生懸命やらせていただきます。
新井雄也(中在家長次役):ろ組には司くんが入り、新しい風が入っています。(小平太役)怜次とも連絡を取っているんですが、今日は悔しいけど、10月に精一杯がんばると言っていたので、僕たちもがんばりますので、楽しみにしてください!
渡辺和貴(潮江文次郎役):12弾の初演から、約1年あいてしまいました。みなさんも再演どうなるんだろう……と思われたと思います、僕たちも思っていました。またゲストとして、以前のキャストも出てくれます。彼らが続けてくれた先に僕たちがいます。是非期待してください!
挨拶の最後、渡辺の「最後はこの曲で終わりましょーーーう!!」という掛け声とともに、『忍者はガッツ!』を全員で歌う。
短い時間ながらも、“忍ミュらしさ”を前面に意識して、キャストが楽しそうに過ごしていた。ファンもその姿を見て、自然と笑みが漏れ、会場全体が明るく、溌溂とした空気に包まれていた。キャストの熱意、カンパニーとしての結束が垣間見え、さらに進化した再演が待ち遠しいばかりだ。
取材・文=森 きいこ

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