REPORT / City Connection powered
by Manhattan Portage SIRUP、kZm、
AAAMYYY、どんぐりずら出演 〈Manh
attan Portage〉による都市型音楽イ
ベントをレポート

1983年にNYで生まれたブランド、〈Manhattan Portage〉による都市型音楽プロジェクト『City Connection』が東京・渋谷SOUND MUSEUM VISION(以下:VISION)にて7月10日(日)に感染拡大防止を呼びかけながら開催された。
2019年にUNITの3フロアを全面開放したキックオフ・イベントからはじまり、コロナ禍においてもDOMMUNEにて仮想ライブ空間を生み出し、人数制限を設けて開催したLIQUIDROOMからは生配信も実施するなど、多様な形で発信を続けてきた『City Connection』。今回は入居ビルの取り壊しにつき9月で閉店が決まっている都内屈指の大型ヴェニュー・VISIONの3フロアを用いて開催。ライブ/DJアクトもこれまで以上に横断的なラインナップとなった。
Edited by kenchan Track by DJ DISK『Time2Lady4』

オープンするや否や多くのオーディエンスが集ったメイン・フロア=GAIAでは、フレンズのメンバーとしても知られるおかもとえみが登場。今回は様々なラッパー/アーティストのビート提供でも知られるDJ KRUTCHとのタッグでパフォーマンス。なお、この編成でのライブはこの日が初とのこと。「チックタックメモリー」「POOL」などおなじみの楽曲でフロアを温める。この日は猛暑日ということでMCではオーディエンスへとマメな水分補給を促し、「夏を楽しみましょうということで、夏の曲をやります」とランタンパレードの名曲「甲州街道はもう夏なのさ」のカバーへ。チルなヴァイブスに溢れたR&B〜シティ・ソウルが会場に夏の風を送り込む。最後はフロア・キラーな「HIT NUMBER (EVISBEATSとPUNCH REMIX)」からネオソウル・ライクな「待つ人」でしっとりと締めた。
もちろんGAIAだけでなくWHITEとDEEPも同時進行。WHITEではラッパー/ビートメイカーだけでなくファッション・デザイナーとしても活動するMÖSHIが洒脱な4つ打ちで心地よいグルーヴを演出。DEEPではSam is Ohmが新旧入り乱れたヒップホップ〜R&Bセットを展開し、そのままKick a Showのライブへとスムースに移行。シルキーなR&Bからニュー・ジャック・スウィング、派手なダンスホールまで、多様なトラックを乗りこなしフロアをロック。最後は名曲「今夜はブギー・バック nice vocal」のカバーを披露。なお、曲間で話していた通りこのカバー版は7月27日(水)に正規リリースされた。
Kick a Showと並行してGAIAでは“つまみになるグッド・ミュージックを奏でる”4人組バンド、YONA YONA WEEKENDERSがアーバンかつ軽やかなサウンドを奏でる。「Honda Cars」CMソングとして話題を呼んだ「君とdrive」からスタートし、MCでは恒例の乾杯タイムも。また、磯野くん(Vo.)は「実は上京して初めて来たクラブがVISIONなんです」「最初で最後にVISION、思い出になります」と感傷的になコメントからメロウな「思い出in the sky」へ。キャッチーさと都会的なサウンドが同居した現代版シティ・ポップから、最後の「SUNRISE」ではかつてメロコア・バンドであったというバックグランドも感じさせる熱量の高い演奏で締めくくった。
WHITEは矢部ユウナからTOSHIKI HAYASHI(%C)というヒップホップのタイムに。一方のDEEPはアグレッシブかつ雑食なJUN INAGAWAのDJからRAVE RACERSのタフなレイヴの流れに。最後にはRAVE RACERS主宰のJUBEEによるパフォーマンスも行われ、そのままどんぐりずへとバトンタッチ。すでにDEEPには溢れ出んばかりのオーディエンスが駆けつけている。スモーキーなベースラインとハンドクラップがビートを刻む「Bomboclap」で幕を開け、ソリッドなライブとダンサブルなトラックで会場の空気を一気に塗り替える。トライバル〜ディープ・ハウス調のトラックからアシッドなレイブ、果てはグライムまで、独自の解釈で消化した音楽性はまさに唯一無二。最後はUKドラムンベースな「Oto mafia」で終幕。夜のヴァイブスを残してLicaxxxへと繋いだ。
Tempalayのメンバーにして近年ではソロでの活躍も目覚ましいAAAMYYYはDJにYohji Igarashi、ギターにTondenhey(ODD Foot Works)、そしてベースにTENDREという編成でパフォーマンス。途中、機材トラブルも起きていたようだが、「VISIONのモンスターも参加してくれてます」とMCで笑いに変える。また、フロア前方の熱気がすごく、オーディエンスを心配する姿も印象的であった。独自性の高いオルタナティブなR&B〜ポップスを軸としながらも、曲間では軽快なダンスも披露したりと遊び心も忘れない。最後はコラボEP『ECHO CHAMBER』より「あの笑み feat. ano」、「雨 (feat. (sic)boy)」の2曲で最新モードを提示した。
いよいよイベントも佳境。WHITEではDJ DISKがプレイする一方で、GAIAではkZmのライブが荘厳なイントロと共にスタート。まさしく今、隣のフロアでDJしているDJ DISKプロデュース曲「Aquarius Heaven」で一気にフロアの温度を上昇させた後、「お昼のVISIONって新鮮で。このアウェイな空間の中で新曲やります」と未発表曲を披露。ジャージークラブのようなキックに、幻想的なシンセ、そしてkZmの流麗なファルセットが絡み合う1曲だ。また、「27CLUB」では「俺のライブの遊び方を教えます」と言ってオーディエンスをしゃがませ、掛け声と共に一斉にジャンプ。文字通り会場を大きく揺らした。最後はメロウな「But She Cries」から問答無用のアンセム「TEENAGE VIBE」でこの日のピークを更新した。
GAIAのトリを務めるSIRUPは盟友・Shin Sakiuraとのタッグ編成で登場。初っ端から「Pool」「Maybe」「MAIGO」とアッパーな曲を立て続けに披露。アクセル全開で一気に会場の空気を掌握する。また、声出しではなくハンドクラップやハンズアップに、注意喚起ではなく自然な形で誘導する流れは、まさにこのコロナ禍でも考えることを止めずにアクションを起こし続けたSIRUPならでは。しっとりと歌い上げる「LOOP」「I won’t be」で緩急を付けつつ、「Need You Bad」からラストスパート。「SWIM」「Do Well」と代表曲で多幸感溢れる大団円を迎えた。
未だに混沌とした状態が続く世の中だが、この日のVISIONは音楽の持つポジティブなエネルギーで満たされていたように思う。“都会に生きる全ての人たちの日常に彩りを”――日々の生活に活力を与えてくれるような、まさにコンセプト通りの一夜となった。

Text by Takazumi Hosaka


【イベント情報】

『City Connection powered by Manhattan Portage』

日時:2022年7月10日(日) OPEN 14:00 / CLOSE 21:00
会場:東京・渋谷 SOUND MUSEUM VISION
出演:
AAAMYYY
DJ DISK
どんぐりず
JUN INAGAWA
Kick a Show
kZm
Licaxxx
MÖSHI
おかもとえみ
Rave Racers
Sam is Ohm
SIRUP
TOSHIKI HAYASHI(%C)
矢部ユウナ
YONA YONA WEEKENDERS

■ 『City Connection』 オフィシャル・サイト(http://www.manhattanportage.co.jp/special/city-connection-4)

■City Connection: Twitter(https://twitter.com/cityconnect1983) / Instagram(https://www.instagram.com/cityconnect1983) / Mixcloud(https://www.mixcloud.com/cityconnection/)

■Manhattan Portage: Twitter(https://twitter.com/mp_japan_) / Instagram(https://www.instagram.com/mp_japan)
1983年にNYで生まれたブランド、〈Manhattan Portage〉による都市型音楽プロジェクト『City Connection』が東京・渋谷SOUND MUSEUM VISION(以下:VISION)にて7月10日(日)に感染拡大防止を呼びかけながら開催された。
2019年にUNITの3フロアを全面開放したキックオフ・イベントからはじまり、コロナ禍においてもDOMMUNEにて仮想ライブ空間を生み出し、人数制限を設けて開催したLIQUIDROOMからは生配信も実施するなど、多様な形で発信を続けてきた『City Connection』。今回は入居ビルの取り壊しにつき9月で閉店が決まっている都内屈指の大型ヴェニュー・VISIONの3フロアを用いて開催。ライブ/DJアクトもこれまで以上に横断的なラインナップとなった。
Edited by kenchan Track by DJ DISK『Time2Lady4』

オープンするや否や多くのオーディエンスが集ったメイン・フロア=GAIAでは、フレンズのメンバーとしても知られるおかもとえみが登場。今回は様々なラッパー/アーティストのビート提供でも知られるDJ KRUTCHとのタッグでパフォーマンス。なお、この編成でのライブはこの日が初とのこと。「チックタックメモリー」「POOL」などおなじみの楽曲でフロアを温める。この日は猛暑日ということでMCではオーディエンスへとマメな水分補給を促し、「夏を楽しみましょうということで、夏の曲をやります」とランタンパレードの名曲「甲州街道はもう夏なのさ」のカバーへ。チルなヴァイブスに溢れたR&B〜シティ・ソウルが会場に夏の風を送り込む。最後はフロア・キラーな「HIT NUMBER (EVISBEATSとPUNCH REMIX)」からネオソウル・ライクな「待つ人」でしっとりと締めた。
もちろんGAIAだけでなくWHITEとDEEPも同時進行。WHITEではラッパー/ビートメイカーだけでなくファッション・デザイナーとしても活動するMÖSHIが洒脱な4つ打ちで心地よいグルーヴを演出。DEEPではSam is Ohmが新旧入り乱れたヒップホップ〜R&Bセットを展開し、そのままKick a Showのライブへとスムースに移行。シルキーなR&Bからニュー・ジャック・スウィング、派手なダンスホールまで、多様なトラックを乗りこなしフロアをロック。最後は名曲「今夜はブギー・バック nice vocal」のカバーを披露。なお、曲間で話していた通りこのカバー版は7月27日(水)に正規リリースされた。
Kick a Showと並行してGAIAでは“つまみになるグッド・ミュージックを奏でる”4人組バンド、YONA YONA WEEKENDERSがアーバンかつ軽やかなサウンドを奏でる。「Honda Cars」CMソングとして話題を呼んだ「君とdrive」からスタートし、MCでは恒例の乾杯タイムも。また、磯野くん(Vo.)は「実は上京して初めて来たクラブがVISIONなんです」「最初で最後にVISION、思い出になります」と感傷的になコメントからメロウな「思い出in the sky」へ。キャッチーさと都会的なサウンドが同居した現代版シティ・ポップから、最後の「SUNRISE」ではかつてメロコア・バンドであったというバックグランドも感じさせる熱量の高い演奏で締めくくった。
WHITEは矢部ユウナからTOSHIKI HAYASHI(%C)というヒップホップのタイムに。一方のDEEPはアグレッシブかつ雑食なJUN INAGAWAのDJからRAVE RACERSのタフなレイヴの流れに。最後にはRAVE RACERS主宰のJUBEEによるパフォーマンスも行われ、そのままどんぐりずへとバトンタッチ。すでにDEEPには溢れ出んばかりのオーディエンスが駆けつけている。スモーキーなベースラインとハンドクラップがビートを刻む「Bomboclap」で幕を開け、ソリッドなライブとダンサブルなトラックで会場の空気を一気に塗り替える。トライバル〜ディープ・ハウス調のトラックからアシッドなレイブ、果てはグライムまで、独自の解釈で消化した音楽性はまさに唯一無二。最後はUKドラムンベースな「Oto mafia」で終幕。夜のヴァイブスを残してLicaxxxへと繋いだ。
Tempalayのメンバーにして近年ではソロでの活躍も目覚ましいAAAMYYYはDJにYohji Igarashi、ギターにTondenhey(ODD Foot Works)、そしてベースにTENDREという編成でパフォーマンス。途中、機材トラブルも起きていたようだが、「VISIONのモンスターも参加してくれてます」とMCで笑いに変える。また、フロア前方の熱気がすごく、オーディエンスを心配する姿も印象的であった。独自性の高いオルタナティブなR&B〜ポップスを軸としながらも、曲間では軽快なダンスも披露したりと遊び心も忘れない。最後はコラボEP『ECHO CHAMBER』より「あの笑み feat. ano」、「雨 (feat. (sic)boy)」の2曲で最新モードを提示した。
いよいよイベントも佳境。WHITEではDJ DISKがプレイする一方で、GAIAではkZmのライブが荘厳なイントロと共にスタート。まさしく今、隣のフロアでDJしているDJ DISKプロデュース曲「Aquarius Heaven」で一気にフロアの温度を上昇させた後、「お昼のVISIONって新鮮で。このアウェイな空間の中で新曲やります」と未発表曲を披露。ジャージークラブのようなキックに、幻想的なシンセ、そしてkZmの流麗なファルセットが絡み合う1曲だ。また、「27CLUB」では「俺のライブの遊び方を教えます」と言ってオーディエンスをしゃがませ、掛け声と共に一斉にジャンプ。文字通り会場を大きく揺らした。最後はメロウな「But She Cries」から問答無用のアンセム「TEENAGE VIBE」でこの日のピークを更新した。
GAIAのトリを務めるSIRUPは盟友・Shin Sakiuraとのタッグ編成で登場。初っ端から「Pool」「Maybe」「MAIGO」とアッパーな曲を立て続けに披露。アクセル全開で一気に会場の空気を掌握する。また、声出しではなくハンドクラップやハンズアップに、注意喚起ではなく自然な形で誘導する流れは、まさにこのコロナ禍でも考えることを止めずにアクションを起こし続けたSIRUPならでは。しっとりと歌い上げる「LOOP」「I won’t be」で緩急を付けつつ、「Need You Bad」からラストスパート。「SWIM」「Do Well」と代表曲で多幸感溢れる大団円を迎えた。
未だに混沌とした状態が続く世の中だが、この日のVISIONは音楽の持つポジティブなエネルギーで満たされていたように思う。“都会に生きる全ての人たちの日常に彩りを”――日々の生活に活力を与えてくれるような、まさにコンセプト通りの一夜となった。

Text by Takazumi Hosaka


【イベント情報】

『City Connection powered by Manhattan Portage』

日時:2022年7月10日(日) OPEN 14:00 / CLOSE 21:00
会場:東京・渋谷 SOUND MUSEUM VISION
出演:
AAAMYYY
DJ DISK
どんぐりず
JUN INAGAWA
Kick a Show
kZm
Licaxxx
MÖSHI
おかもとえみ
Rave Racers
Sam is Ohm
SIRUP
TOSHIKI HAYASHI(%C)
矢部ユウナ
YONA YONA WEEKENDERS

■ 『City Connection』 オフィシャル・サイト(http://www.manhattanportage.co.jp/special/city-connection-4)

■City Connection: Twitter(https://twitter.com/cityconnect1983) / Instagram(https://www.instagram.com/cityconnect1983) / Mixcloud(https://www.mixcloud.com/cityconnection/)

■Manhattan Portage: Twitter(https://twitter.com/mp_japan_) / Instagram(https://www.instagram.com/mp_japan)

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