FRUITS ZIPPER、“今の勢い”が存分
に詰まった夏の単独公演 レーザーシ
ョーと題した特別演出も

アソビシステムが手掛けるアイドル文化を世界に向けて発信するプロジェクト「KAWAII LAB.」より誕生した、櫻井優衣、月足天音、松本かれん、早瀬ノエル、鎮西寿々歌、仲川瑠夏、真中まなの7人組アイドルグループ「FRUITS ZIPPER」(フルーツジッパー、通称:ふるっぱー)。グループ名は、「実を結ぶ」という意味を持つ“FRUIT”に、「元気を与える」という意味の”ZIP”が組み合わさった言葉が由来になっている。“原宿から世界へ”をコンセプトに、多様なカルチャーの発信地、個性の集まるファッションの街・原宿から“NEW KAWAII”を発信していくことを掲げ、現在、「わたしの一番かわいいところ」がTikTokで累計2億回以上再生されるなど、デビューの前後から、ブレイク必至のアイドルとして活動している。
そのFRUITS ZIPPERが、8月9日に『FRUITS ZIPPER単独公演~夏休みジッパー!~』を横浜1000CLUBにて開催。今回のLIVEは、夏フェスが続く中で、さらに夏を盛り上げようという意味合いと、9月12日の恵比寿LIQUIDROOMでの1stワンマンLIVEに向けて、グループとしてさらに勢いを付けていくべく開催し、計10曲を披露して、観客を終始、虜にしていた。“今1番注目すべきアイドル”を見ようと、会場には多くの人が集まった。平日にも関わらず、チケットはSOLD OUT。ここからもFRUITS ZIPPERの今の勢いが伺える。

開演時間になると、暗転して会場にレーザーが照射。色とりどりな照明が照らされた中で、特別なロングSEが流れた。綺麗な音色の後に、エレクトロニックなダンスサウンドとクラップ音で期待を煽るSE。そして、クラップ音に合わせて、メンバーがゆっくりと行進しながら登場し、サウンドに合わせて華麗に踊る。そして、このLIVEがスタートした。
この夏の単独公演の口火を切ったのは、「We are Frontier」。赤い照明がステージを照らす中、力強いサウンドに合わせて、熱唱をする7人。カッコ良く、綺麗に全身を使いながらキレキレのダンスを披露し、オーディエンスを魅了した。ビートに乗りながら、エネルギッシュに歌い、踊る。そんな7人のパワーが溢れる、クールなパフォーマンスに魅了されて、体を揺らすオーディエンス。スタートから盛り上がりを見せる。

続いて、「Re→TRY & FLY」をドロップ。こちらもクールな楽曲で、リズムに乗りながら端麗なアクトを魅せる。サビでは、拳を掲げながら、ステージ前方へ進む勇ましい姿を見せる。7人が美しいユニゾン歌唱を奏でるのも印象的だ。このクールな世界観に浸るファンに、FRUITS ZIPPERの7人もどんどん気合が満ち溢れていく。

スタートから熱いステージングを魅せるFRUITS ZIPPERだが、ここからさらにたたみかけていく。夏曲の「ふれふるサマー!」では、タオルを持って振りながら、愉しげにパフォーマンス。曲中に自己紹介を行い、メンバーの個性を強調させていった。タオルを振り回しながらステージを駆け回り、そのメンバーに合わせて、観客もタオル、サイリウムを振って反応、盛り上がっていた。夏に相応しいお祭りのようなステージで、ヒートアップしていく。綺麗なサウンドが特徴の「君の明るい未来を追いかけて」では、ジャンプをしたり、手を振ったり、観客に向かって指を差したりなど、キュートな様子を見せていた。真摯に歌い上げながら踊って表現する姿に、FRUITS ZIPPERへの想いの強さを感じる。それを感じさせてくれるパフォーマンスだった。

MCでは、鎮西寿々歌が「毎月定期公演を行っているんですけれど、ファンの皆様から『ちょっとチケットの抽選が当たらないんだけど』というお声を頂いたので、特別にここ横浜1000CLUBにてスペシャル公演を開催することになりました!」と今回この特別公演を開催する経緯と、平日にも関わらず、チケットSOLD OUT、多くの人に来てもらったことに大きな感謝を述べた。
そしてLIVEも後半へ。話題沸騰中、多くの人々に聴かれ続け、累計でTikTok2億回も再生されている「わたしの一番かわいいところ」では、全面的にキュートなアクトを展開すると同時に7人それぞれの個性を輝かせていた。ステップを踏みながら、ノリノリで踊っていく。クロスステップ、手を上げる、ターンなど、細部まで拘るダンスから、アクティブなダンスまで魅せていった。サビでは、身体を揺らしながら、手を上下左右に振り、ステージいっぱいに移動をして、キュートな空間を作り上げていった。ファンも大きく盛り上がり、愉しげな雰囲気へ。それぞれが、“わたしの一番かわいいところ”を見せつけ、7人が“世界で一番かわいい姿”を魅せて、ファンをもっと虜にしていった。続いて、綺麗なメロディーチューン「skyfeelan」を披露。時にファルセットを用いながら美しく歌唱。この歌声を持ち合わせるFRUITS ZIPPERに、大きなポテンシャルを感じる。

そして、圧巻だったのがレーザーショーと題した特別演出だ。メンバーが一旦ステージから捌けた後、レーザーがステージに照射されながら、FRUITS ZIPPERのロゴやハートロゴが会場に映し出される。七色に光るレーザー、照明。そして重低音のEDM調のサウンドが流れ、ファンをハートビートさせながら圧倒していく。メンバーが再度登場し、その重低音の中、華麗に踊る。そして繋ぎで、次の曲「RADIO GALAXY」へ。「RADIO GALAXY」は、Kawaii Future Bassサウンドの楽曲で、ジャンプしたり、スローモーションになったりなど、緩急のあるアクトを展開。ラップパートや熱く歌い上げるパートがあるなど、多種に渡り楽しみが多い楽曲に愉しげにするメンバーとファン。その関係がとても素晴らしい。

本編最後は「完璧主義で☆」。疾走感溢れるナンバーに対して、全員でステージ横移動したり、2人で大きなハートを作ったり、ピースしたりと、可憐なパフォーマンスを披露。<大丈夫> <いつも真っ直ぐにいられるのは 君がいるから> <すぐそばにいてね>という歌詞にある通り、FRUITS ZIPPERについてきて欲しいと意思表明をすると同時に安心感も作り出していた。思いの丈をこのパフォーマンスに宿らせていた。最後に後ろ向きでピースをしたポーズを取って、本編は終了した。
本編を終えると、7人がステージを去るとすぐにアンコールが。
そしてメンバーが再登場。アンコールでは、本編でも披露した「わたしの一番かわいいところ」 「ふれふるサマー!」を再び披露。最後の最後まで耽美でキュートなパフォーマンスと共に、気合が感じられるステージングをしていた。熱量は最高潮へと達した。こうして、熱い空間のまま、『FRUITS ZIPPER単独公演~夏休みジッパー!~』は幕を閉じた。
この灼熱の真夏に、最高のLIVEを見せたFRUITS ZIPPERは、多くの人々と共に最高の思い出を作っていくだろう。そして、さらに躍進していくことを確信できた一日だった。

文:石山喜将
撮影:Masayo

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