brainchild's 会員サイトスペシャル
企画の生配信トークイベントに独占潜
入レポート

brainchild's 2022 Ura Omote Kikaku VIP Broadcast na Tsutsumikakusazu“Veshari In Panties”-Namadutsumi Edition-

2022.7.25 eplus STUDIO
2022年夏、菊地英昭率いるbrainchild'sがふたたび活発な活動期を迎えつつある。7月25日に『brainchild's Ura Omote 会員サイトスペシャル企画』として生配信された「brainchild's 2022 Ura Omote Kikaku VIP Broadcast na Tsutsumikakusazu“Veshari In Panties”-Namadutsumi Edition-」はその一環として行われたもので、参加メンバーは菊地英昭(以下、エマ/Gt,Vo)、Keita The Newest(以下、Keita/Gt,Vo) 、早川誠一郎(Dr)、秋野温(以下、Nokia/Gt,Vo) 、MAL(Key) 、渡會将士(Vo,Gt)、神田雄一朗(Ba)、岩中英明(Dr)という、バンドの中核を担う主要メンバーたち。都内某所にある配信専用スタジオ「eplus STUDIO」から中継されたトークイベントの模様を独占潜入レポートする。
今回の生配信のメインテーマは、6月に収録された最新のスタジオセッションライブの映像で、それを見ながら楽曲制作秘話や収録当日のエピソードなどを1曲ずつ語っていくというもの。もちろんアレンジはリリース当時とは異なる2022年バージョンで、スタジオ収録なのでクオリティの高さは間違いなしだ。メンバー全員が揃いのTシャツを着て勢ぞろい、和気あいあいとしたムードの中でにぎやかにトークは進み、1曲目に登場する映像は第7期メンバーによる「Esper Girl」。エマの作った原曲のサビのメロディを渡會が大幅に変えたというこの曲、ギターは8ビート、ドラムは4ビート、ボーカルは16ビートという凝った作りになっているというエピソードが興味深い。神田の言う「難しいゲームをクリアするような攻略感」のあるコーラスワークも聴きもの。そしてVTR中にも足でリズムを取り続けていた、早川はやはり根っからのリズム好きだ。
続いてはNokiaがリードボーカルをとる「あいのうた」。もともとTHE YELLOW MONKEYが2004年に解散する前からあった曲で、エマの思う人間の業や心の裏表などの深いテーマをNokiaが汲み取って歌詞を書いたという貴重なエピソードも語られた。スタジオライブの模様も非常に緊張感高く、壮大なロックバラードに仕上がっている。Nokiaの朗々とまっすぐに響く歌声、ドラムセットではなくスネアのみで勝負する、マーチング風のリズムを叩く早川の存在感も抜群だ。
さらに3曲目、バンド初期の代表曲「there」はKeitaがリードを歌うミドルテンポのグルーヴチューンで、brainchild'sに参加して初めて歌詞を書いたというKeitaにとって生涯2曲目、初の日本語詞だったというエピソードに「それは初めて聴いた」とエマ。「けっこうアレンジを変えたので楽しんでほしい」というエマの言葉通り、キーボードとパーカッションのイントロから、輝かしいスライドギターの音色が高らかに響き、グルーヴィーなリズムが流れ出す展開がとても美しい。Keitaの色気あるボイスも最高だ。あまりに良い曲ゆえ、VTR中にも無駄話をせずメンバーがモニターを見つめるシーンが印象的だった。
菊地英昭(Gt,Vo)
秋野温(Gt, Vo)※文中内、Nokia
早川誠一郎(Dr)
神田雄一朗(Ba)
Keita The Newest(Gt,Vo)
MAL(Key)
渡會将士(Vo,Gt)
トークコーナーは、エマの醸し出すリラックスした等身大の雰囲気に乗せられて、のびのび話すメンバー間の空気がとてもいい。朗らかにツッコミを入れる神田、陽気な笑いで盛り上げる早川をはじめ、brainchild'sはエマを中心とした一つのサークルとして音楽的にも人間的にもよくまとまっている。笑い声の絶えない展開に、エマがティッシュペーパーを手放せないのもファンにはおなじみの展開だ。そしていよいよこの日のラストソングへ…行く前に、リスナープレゼント用のキーワードを決めるための、「黒ひげ危機一髪」を使ったゲームコーナー。大人がわいわいとはしゃぐお楽しみタイムが微笑ましい。
岩中英明(Dr)
そしてこの日のラストを飾る1曲は「Go Away」。アルバム『Major Code』収録のオリジナルは神田とNokiaが所属するバンド「鶴」のメンバーを中心に録音されたものだが、ライブで演奏するたびにメンバーのコーラスパートが変わってゆくという楽しい1曲。だが映像の前に、エマからMALへのひと月遅れの誕生日プレゼントコーナー、MALによる最新バンドグッズ紹介コーナー、さらに「スタジオライブ収録後にNokiaがエマのTシャツを間違えて持って帰った事件」の顛末を伝える迫真のドキュメント映像が飛び込み、一同大笑いのハッピーエンド。最後まで和気あいあいの空気のまま、メンバーそれぞれからのお別れの言葉、そして最後を締めるのはやはりこの男。
「今回は配信という形になりましたが、8人で演奏できて、映像が撮れて、とても良かったです。これがブレチャの新しい歴史になったと思います。実はほかの曲もやっていたりするんですが、それも何かのタイミングでお見せできたらいいなと思います」
この先のお楽しみを暗示するエマの言葉からの、全員の息の合ったコーラスから始まる「Go Away」の明るさと力強さ。少しずつ形を変えながら、メンバーの個性を融合させながら進んでゆくbrainchild'sの未来がさらに楽しみになった、今回のライブセッション映像とメンバーのクロストーク。次にどんなアクションを起こすのか、brainchild'sからの新たなインフォメーションを楽しみに待っていよう。

取材・文=宮本英夫
トークイベント撮影=森好弘
スタジオセッションライブ撮影=岩﨑真子

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