L→R 緒方佑奈、村上まなつ、稗田寧々、内山悠里菜、宮原颯希、鷹村彩花、飯塚麻結、守屋亨香

L→R 緒方佑奈、村上まなつ、稗田寧々、内山悠里菜、宮原颯希、鷹村彩花、飯塚麻結、守屋亨香

【DIALOGUE+ インタビュー】
曲調はすごくポップだけど、
切なくて切実な心情がある

田淵智也(UNISON SQUARE GARDEN)がサウンドプロデュースを務める、8人組声優ユニットのDIALOGUE+が7thシングル「デネブとスピカ」をリリース。アニメ『継母の連れ子が元カノだった』OPテーマの表題曲に加え、クールなダンスチューン「シャーベットマーメイド」で新たな表情を見せる一枚に。メンバーを代表し、守屋亨香、鷹村彩花、宮原颯希の3人に楽曲制作の裏話やライヴに懸ける想いなどを訊いた。

“またすごい曲が生まれた”
というのが第一印象

新曲「デネブとスピカ」はアニメ『継母の連れ子が元カノだった』のOPテーマですが、まずはアニメを観た感想を教えてください。

守屋
もともと原作を読んでいた作品なのですが、つき合っていた男女が親の再婚で兄妹になるというライトノベルらしい展開なので、“これがアニメになった時はどうなるのかな?”と楽しみにしていました。放送を観たら大胆なシーンもちょくちょくあって、毎週ドキドキしながら楽しく観させていただいています。
鷹村
私は読書が好きなのですが、主人公の伊理戸水斗くんたちも本が好きで、本を読んでいるシーンがよく出てくるんです。第1話で伊理戸くんが読んでいる本の表紙を観た時は、偶然にも私が大好きな本のタイトルで“えっ、えっ、えぇ~!”って大興奮になりました。推しが推しを推してくれているみたいな(笑)。

何という作品だったんですか?

鷹村
有川浩さんの自衛隊三部作のひとつで『海の底』という作品です。実在の作家さんの実在の本、しかも私が好きなタイトルが出てきたことがすごく嬉しくて、毎回“今週はどんな本が出てくるのかな?”って、みなさんとは少し違う視点で楽しんでいます。
宮原
私は作品のコンセプトを聞いて、“元カノという現実的な話がラノベの題材になっているんだ!?”と思ってちょっと驚きました。でも、私たちが歌っている「デネブとスピカ」が流れるOP映像を観ると絵がすごくポップだし、元カノというちょっとザワつくような設定でありながら、そういう関係性が複雑なところも含めて面白いと思いました。

「デネブとスピカ」はその複雑な関係性をパズルや星座に例えていますが、楽曲を最初に聴いた時の印象はいかがでした?

守屋
田淵智也さんの作詞作曲、堀江晶太さんの編曲なので、転調するところがとても多くて、“またすごい曲が生まれてしまったな”というのが第一印象です。高音が多くて裏声を使うところがあったりして、すごく難しい曲だと思いました。切なさもある楽曲なのですが、私たち8人が歌うことでポップな感じや明るさ、声優ならではのメッセージ性も出せるかなと思って、そのあたりを意識しながらレコーディングしました。
鷹村
曲を初めて聴いた時、まずタイトルになっているデネブとスピカという対比は聞いたことがなかったので、“ほお〜”と思いました。

デネブが夏の大三角形の星ですよね。

鷹村
はい。そして、スピカは春の大三角形の星です。でも、歌詞に《アダムとイヴ》や《ロミオとジュリエット》といった対比が出てくるので、星に例えるならここはベガ(織姫)とアルタイル(彦星)にするのが普通だと思うんです。それをデネブとスピカにしたところがすごく新鮮でした。曲を聴き進めていくと星座が次々と展開していくように季節が巡っていくんですけど、お互いが異なる季節の星だからこそ交わることなく、お互いを追いかけ合っていることが“デネブとスピカ”に表されていることに気づきました。曲調はすごくポップですけど、切なくて切実な心情がそこにはあると思って胸がキュッとなりました。

歌詞の《平行線》はまさしくデネブとスピカの距離感を表しているんですね。

鷹村
はい。ベガとアルタイルは一年に一度だけ七夕に会えるけど、デネブとスピカはずっと平行線のままなんです。

なるほど。宮原さんはどんな第一印象でしたか?

宮原
私は初めてこの曲を聴いた時は、難しくて一度聴いただけでは覚えられない感じがすごくて。でも、こういうテクニカルな楽曲は挑戦するだけでも楽しいですね。歌い方で言うと、私はサビのハモリの高音パートを担当していて、インストゥルメンタルを聴いてもらえば分かりやすいと思うんですが、キーがす〜ごく高いんです。ただでさえ普通のメロディーでも高いのに、その結構上の音を私と緒方佑奈が歌っていて。レコーディングではかん高い裏声をふたりでず〜っと出していました。

普段から高音を担当することが多いのですか?

宮原
高音も低音もやるんですけど、思い返せば以前に“高いハモが楽しいからもっとやりたいです!”と田淵さんにお話ししたことがあって。そう言った手前、高くて大変だけど、ちゃんと頑張らないと(笑)。
守屋
高音で言えば、ラスサビはヤバイよね?
鷹村
転調するところね。
宮原
すでにライヴで何度か歌っていて、イヤモニをしている時はいんですけど、イベントなどで“転がし”と呼ばれる床置きのモニターの音を聴いて歌うこともあって、「デネブとスピカ」をライヴで歌った1回目とか2回目が、そういう転がしから出る外音を聴くスタイルだったんです。その時は自分たちの声が高すぎて、歌声がちゃんと聴こえなくて。ハウリングしているみたいな感じで音として認識できないんですよ。音程がずれまくって、私的にはそれがトラウマになりました(笑)。この曲を転がしで歌う時は、結構緊張が走って、めちゃくちゃ神経を研ぎ澄ませるようになりました。
守屋
DIALOGUE+は難しい楽曲が多いから、初めて聴いて“これをライヴで歌えるのかな?”って思う曲も結構あって。でも、私たちの場合は、ライヴで披露するたびに精度を上げていくというかたちをとっているので、ライヴの中でさらに成長できたらと思っています。
L→R 緒方佑奈、村上まなつ、稗田寧々、内山悠里菜、宮原颯希、鷹村彩花、飯塚麻結、守屋亨香
シングル「デネブとスピカ」【初回限定盤】(CD+Blu-ray)
シングル「デネブとスピカ」【通常盤】(CD)

OKMusic編集部

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