松原健之が「8月6日」コンサートで平
和へのメッセージ、宮崎由加もゲスト
参加

松原健之が、8月6日(土)東京・大手町三井ホールにて2022年全国ツアーの東京公演を開催した。

今年発売した新曲「夢を抱いて走れ」は、ハロー!プロジェクトOGの宮崎由加と、アンジュルムの伊勢鈴蘭という2人のアイドルをゲストボーカルに迎え、かけがえのない地球と、その自然を守るために頑張る人々へのエールとなる楽曲。社会的なテーマを内包しながらも、3人のボーカルハーモニーが、美しく爽やかに響き渡るピュアなポップスとして評価され、7月度の有線演歌お問合せランキングで1位獲得。またTBSラジオ推薦曲に決定するなど好評を博している。今回のコンサートでも、この新曲のテーマにつながるふるさとの豊かな自然・風景の大切さ、そして8月6日だからこそ届けたい「平和」のメッセージが紡がれていった。
「ふるさとは遠きにありて思ふもの」の一節で知られ、松原にとってもゆかりの深い金沢生まれの詩人・室生犀星の「小景異情」の朗読で幕を開けると、自身のオリジナル楽曲「帰郷」「あの町へ帰りたい」「マリモの湖」「ふるさとの空遠く」「遠野物語」と、美しく懐かしい日本の原風景が繰り広げられる。

中盤では、恩師のひとり・詩人・松沢伍一の戦争の愚かさを訴えることばとともに、まさにこの日、8月6日原爆の日の悲劇を語る美空ひばりの名曲「一本の鉛筆」をカバー。その楽曲の哀切さに、今この瞬間も世界で続く争いとそれに翻弄される人々の姿が思い浮かび、その歌声の美しさゆえになおさら強く胸を打つ。
平和への切実なメッセージはやがて、唱歌のごときメロディーに心洗われる「蛍よ」、アコースティックギターの弾き語りによる「洞爺湖の雪」「北陸本線」での“雪歌の貴公子”とも称される凛とした歌唱によりその景色を変え、コンサート終盤には東京公演のスペシャルゲストとして、新曲に参加したゲストボーカルのひとり、宮崎由加が登場。「夢を抱いて走れ」、そして今年亡くなった山本コータローの名作「岬めぐり」を松原と共演し、その爽やかなハーモニーで再び日本の美しい風景へと観客を誘う。積極的に地域活性・環境保護に取り組むプロジェクトに参加している2人にとって、今回披露した楽曲もまさにそんな活動を体現した楽曲。同じテーマで日本の半島の風景を描いた昨年度のシングル曲「風のブーケ」で本編を締めくくると、守るべき美しい未来への希望に思いは馳せる。
ヒット曲「金沢望郷歌」を含むアンコールを含め、全て自ら選曲した19曲を披露した松原健之。ステージ上からは、自身のデビューのきっかけとなった劇団前進座の公演「雨あがる」に役者として出演するとともに、同公演主題歌「悲しみの旅人よ」を新たにカップリングした『夢を抱いて走れ(アンコール盤)』の発売を発表、ますます活躍の場が広がることをファンに報告した。

札幌からスタートしたツアーは、地元・静岡と神戸での最終公演が続く。まだまだコロナの不安は続くが「また笑顔で会いましょう」と呼びかけた。

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