JUNNA

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【JUNNA インタビュー】
新しい私と今までの私、
どちらも楽しんでもらえる
シングルになった

6年目に突入したJUNNAがドラマ『個人差あります』の主題歌「曖昧な2人」を配信リリースした。JUNNAにとって初のドラマ主題歌で、SCRAMBLES内の若手クリエイターチーム「TOPICS.LAB」がサウンドプロデュースを担当。洋楽的なグルーブとクリエイティビティが光る歌声で新たな魅力を発揮した一曲となっている。また、カップリングにはeijun(THE BACK HORNの菅波栄純)のサウンドプロデュースによる「革命のメロディ」も収録。8月21日から開催される初のホールツアーに向けて期待が高まる楽曲に仕上がった。

いつもは注意されてしまう
“後ろノリ”がいいと

「曖昧な2人」はJUNNAさんにとって初のドラマ主題歌ですが、その点についてはいかがですか?

新しい挑戦でもあったし、個人的にもやりたいと思っていたことだったので、お話をいただいた時はすごく嬉しかったです。作品に対してどう寄り添えばいいのかなどの向き合い方は、アニメテーマソングなどでたくさん学ばせていただいてきたので、ドラマでもアニメでも変わらず、しっかり作品と向き合いながら歌えたらいいなと思いました。

ドラマ『個人差あります』は人間関係やジェンダーなど現代社会のさまざまな問題に一石を投じるような作品ですね。

男性が女性、女性が男性に変わってしまう“異性化”という現象がある世界でのお話で、現実ではあり得ないことではあるんですけど、すごく考えさせられる部分があると思いました。原作漫画を読ませていただいたのですが、人との向き合い方を教えてくれるドラマなんじゃないかと。

歌詞はドラマのストーリーを感じさせるものですね。

はい。人との関係性って決めなきゃいけないと勝手に思っているけど、最後に《曖昧な2人でもいいの》と歌っていて、そこがすごくいいなと思いました。一緒にいられて、いろんな関係性で向き合っていくことが大切なんだと思います。主題歌としてテレビで流れるものは1番から最後のサビに飛ぶんですけど、1曲を通してストーリー性のある歌詞なのでぜひフルで聴いてほしいです。

楽曲はどういう順序でできていったのですか?

音楽プロデューサーが候補曲として制作した4曲の中にこの「曖昧な2人」もあったんですけど、私はこの曲に決まるだろうと、なんとなく思っていました。

予感していたと?

はい。最初にドラマのお話をいただいて、スタッフさんにこういう方向性の曲になると説明をうかがった時に、“たぶんJUNNAが今まで歌ったことのない曲になるから覚悟しておいてね”と言われていたんです。それを踏まえての楽曲選びで、この「曖昧な2人」は飛び抜けて異色だったし、私が歌ったことがないタイプの曲だから、これに決まるだろうと。他の曲もすごく良かったんですけど、私が歌っているところが想像できたんですよね。でも、「曖昧な2人」だけはまったく想像ができなくて。

自分が歌っている姿が想像できないくらい、今まで歌ってきた曲とかけ離れていたわけですね。最初にこの曲を聴いた時、どんな曲だと思ったのですか?

気合いを入れすぎるとこの曲の良さを潰してしまうんじゃないかと思いました。今までの私のパワフルな歌い方だと、この曲の良さがひとつ失われてしまう。いい意味で気を楽にして、リラックスして歌えたらきっといいところがたくさん見えてくるんじゃないかと思いました。

JUNNAさんの武器のひとつであるパワフルさを抑えて歌ったことについては、不安とかはなかったですか?

ファンの方を含めてみなさんが、初めてこの曲を聴いた時にどんなふうに感じるかは少し不安もあります。“強いところがいい”とか“パワフルなのがJUNNAらしい”と言っていただくことが多かったので、それが前面に出ていない曲で“あれ?”と思う人もいるかもしれないけど、私にとっての新しい挑戦のひとつとして受け取ってもらえれば、きっと面白く感じていただけるだろうし、“こういう歌い方もできるんだ!?”と思ってくださるんじゃないかと思います。そういう意味では怖さや不安よりも、新しい楽曲にチャレンジすることの楽しみやワクワクのほうが大きかったです。

グルーブと言うんでしょうか、リズムの取り方が独特な楽曲で、普通の人がカラオケで歌おうと思ったら相当難しいと思いました。

私が自分で崩して歌っているので、難しく聴こえるかもしれませんね。もっとリズムに忠実に歌おうと思えば歌えるんですけど、それだと曲としての面白さがなくなってしまうと思ったので、あえて崩して歌ったんです。伸ばし方とか言葉と言葉のつなぎ方を私の好きなようにやってて。

例えば《平行線》という歌詞は“平”で区切られていて“Hey”に聴こえたり。

はい。そういうところを自分で考えて。編曲を担当してくださったTOPICS.LABさんがそういう遊びを“むしろそれがいい!”と言ってくださる方々だったので、私は思うがまま好きなように歌わせていただきました。

TOPICS.LABさんはBiSHさんやEMPiREさんなどの楽曲を手がけているSCRAMBLESさんの中の若手クリエイターチームですが、レコーディングでは他にどんなことを言われました?

“グルーブ感を大切にしたい”とも言ってくださいました。だから、私自身も“きっちり歌わなきゃ!”と身構える感じもなかったですし、本当にリラックスしてできました。すごくリズムに遅れて歌ったりとかしても“いいね”と言ってくださって。自分の色をここまで出しても大丈夫なディレクションをしていただけて嬉しかったです。

アニソンでは「曖昧な2人」で見せているような、後ろノリとか溜めたグルーヴを出すのは難しいですよね。

でも、私はどの曲を歌う時もだいたい後ろノリで歌っちゃうので、曲によっては注意されるんです。特に今まで歌ってきたロックはパシッパシッとリズムをキメたほうがカッコ良いので。それがこの曲では注意どころか“むしろいい!”と言ってもらって、ここまで思う存分に後ろノリを使えたのはこの曲が初めてでした(笑)。

こういう後ろノリのグルーヴは洋楽的だと思うんですけど、JUNNAさんは普段から洋楽を聴くのですか?

歌い終わったあとにTOPICS.LABさんからも“洋楽のグルーヴが出ていたよ”と言っていただんですけど、私自身は洋楽をほとんど聴かないんですよ。ただ、私が聴いている日本のアーティストのルーツがだいたい洋楽で、その方々による洋楽カバーを聴いたりすることはあるので、間接的に洋楽と触れていたのかなと思います。

また、遊びを入れて歌っているところも多くて、そこも聴きどころのひとつだと思いました。

今までみたいにサビのキーが高いと、その音を出すことに必死でニュアンスや遊びを足すことが難しかったりするんです。音程を合わせてカッコ良く歌うことが先決になってしまうというか。でも、「曖昧な2人」はパワーで押しきらなくてもいいぶん、遊びやすいというか、サビでもニュアンスがつけられる感じでした。3回サビが出てくるんですけど、3回ともニュアンスを変えているんです。特に最後のサビは音程すら気にせず自分が好きなように歌いました。いつものレコーディングではクリックやガイドのメロディーをちゃんと聴きながら歌うんですけど、この曲は正確さを求める曲じゃないだろうと思って、クリックもメロディーも聴かずに歌いました。そこはある種、ライヴっぽい感覚だったと思いますね。
JUNNA
配信シングル「曖昧な2人」

OKMusic編集部

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