【楽器人 × music UP's】
SPECIAL FEATURE
「俺の楽器・私の愛機」#02

“音楽を聴くだけなんてもったいない”という思いを胸に、楽器の総合情報ポータルサイトを目指す新メディア『楽器人(Gakki Beat)』。「俺の楽器・私の愛機」のコーナーでは、皆さんご自慢の楽器を募集中! フリーマガジン『music UP's』8/20発行号では、「俺の楽器・私の愛機」で掲載中の投稿をピックアップし、編集部のコメントとともにご紹介。

【俺の楽器・私の愛機】
957「ムーンキャスター」

【自作・ムーンキャスター】
(愛知県 週末ビルダー 29歳)

VOXのティアドロップのような艶かしさと、Fenderのストラトキャスターのような機能美を兼ね備えたギターを、「できるだけ安く」作りました。自作一本目です。ピックアップは一発、コントロールはタップとVOL。パーツは過去の改造ギターの余りです。手元でゲインコントロールができるようにと、タップとVOLの二段構えにしました。しかし、センターに置いたのが間違い。弾きにくい!

ボディはホームセンターのOSB合板です。これはギターに向いていない。鳴りは悪くないのですが、凹凸が激しく、木工素人なだけに苦労しました。完成したこのギター、ストラト、テレ、スターキャスターに続く第四の「キャスター」と勝手に名付けてかわいがっています。座ると弾きづらく、立つと弾きやすい。次のライブでかき鳴らそうと思います。

992「アートなギター」

【ブランド不明SG】
(東京都国分寺市 Sammy Higuchi X歳)

イギリスのルシアー/アーティスト作のスチームパンクなSGです。細部までよくデザインされており、立体感もすばらしく、私の宝の一つです。また弾きやすく、私好みのローアクションに設定できるのもポイントの一つです。ピックアップも奇抜ですが、音はPAF系で歪ませてもよし、クリーンでもよしの優等生です。人間に例えると、やんちゃな風貌してるけど実はいいやつで、勉強もできるといった、なかなかいない激レアさんですw

写真ではみにくいかもしれませんが、時計内部の機械仕掛けや、ピックアップの前後の機械仕掛けのところは彫り込んで作られてます。銅板のピックガードにはこれまたみにくいですが、模様が手彫りされてます。塗装も凝っており、何重にもペイントされたあめ色に錆びたテイストがまた深みを感じさせます。ラッカー塗装なので、扱いに気を使いますが、それもよきかな、と。いままで手にしてきた140本の中でももっとも大事な、死ぬまで共に生きたい一本です。

1000「釣ったレフティに餌をやります」

【Fender Japan JB62-70L】
(愛知県 よいさち 40歳)

過去、仕事中の不注意で、左手の人差し指から薬指までを15~20mm切り落としてしまいました。形ばかり縫いつけましたが、運指するだけで激痛がはしり、ついぞ耐えられずに、楽器から遠ざかっていました。年初に何気なく入ったリサイクルショップのジャンクコーナーにあったベースが気になって10年振りに試奏してみたら、痛みもなく音が出せるようになっている事に気が付きました。そんな事が嬉しくて、本当に嬉しくて、年甲斐もなく涙ぐんでしまいしました。

しばらくは、メインで使っていたFender deluxe アクティブで遊んでいましたが、切断当時、レフティなら弾けるかもしれないと購入したものの結局、ピックに伝わる振動で弾く事も叶わず、処分も出来なかった。レフティをどうにかしたいと思い、リフィニッシュを決めました。自家塗装なので天然のレリック?!感でラメの気恥ずかしさを若干中和できた所が、気に入っています。アースを追加しましたが、改造したい気持ちを抑えパーツは、ほとんどオリジナルのままで組みました。オーナーが、やっと押弦が出来るようになった再発進の初心者ですので、これから一緒に成長していこうと、期待に胸を膨らませています。

OKMusic編集部

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