60周年・北島三郎に迫る連載「艶歌を
生きた男」がWEBマガジン「考える人
」でスタート

新潮社のWEBマガジン「考える人」にて連載「北島三郎論 艶歌を生きた男」がスタートした。

2022年にデビュー60周年を迎えた北島三郎。日本の演歌界をリードしてきた不世出の歌手の名前と、「函館の女」「与作」「まつり」といった代表曲を知らない人はいない。しかし、そのキャリアや音楽的功績について、どれだけの人が正しく認識しているか。

「北島三郎とは何者か」という壮大な問いに挑むのは、音楽学者の輪島裕介。著書『創られた「日本の心」神話』で、演歌というジャンルの“起源”に鋭く斬り込んだ音楽学者が、「北島三郎とは何者か」という壮大な問いに挑む。その歌や音楽の魅力から、「流しの艶歌師」「歌う映画スター」「舞台の座長」というキャリア、ソウルやサンバ、アフロ・ビートといった世界の「在地音楽」との比較まで、「北島三郎という可能性」について縦横に論じる。日本のポピュラー音楽史における“未開の地”を切り拓く、新しい演歌論を展開する。

■第1回:俺がやらなきゃ誰がやる
音楽学者、北島三郎に挑む/はじまりは、「がまん坂」/金沢発、バイーア経由、コマ劇場行/圧倒的な歌唱とグルーヴ感/演歌研究とコマ劇場の閉館/「俺がやらなきゃ誰がやる」

■第2回:ひとりぐらいはこういう馬鹿が
承前:連載の意図/五木寛之による「艶歌」/藤圭子の登場/誰がための「大衆文化」か/ありえたかもしれない艶歌の可能性

■著者:輪島裕介
1974年石川県金沢市生まれ。音楽学者。大阪大学文学部・大学院文学研究科教授。専門はポピュラー音楽研究、近現代音曲史、アフロ・ブラジル音楽研究。東京大学文学部、同大学院人文社会系研究科(美学芸術学)博士課程修了。博士(文学)。2010年に刊行した『創られた「日本の心」神話「演歌」をめぐる戦後大衆音楽史』(光文社新書)で、2011年度の国際ポピュラー音楽学会賞、サントリー学芸賞を受賞。著書に『踊る昭和歌謡 リズムからみる大衆音楽』(NHK出版新書)など。

関連リンク

全日本歌謡情報センター

歌謡曲・演歌に特化したエンタメ情報サイト

新着