ティラノサウルスも登場! この夏の
忘れられない体験になる 『恐竜パー
ク』ゲネプロレポート

2022年7月16日(土)から8月28日(日)まで、リアル恐竜ショー『恐竜パーク』が日本全国30か所で開催される。『恐竜パーク』は、サンライズプロモーション東京が企画・制作を行うファミリー向けの「体験型の恐竜ショー」で、前身である『恐竜どうぶつ園』で使用されていた、オーストラリアを拠点とするErth Visual & Physical Inc.社(以下、アース社)のパペットを使用している。
『恐竜どうぶつ園』は、日本では4年間で約30万人以上を動員した実績もあるが、2020年は新型コロナウイルスの影響で全公演が中止に。その後、2021年に感染予防対策を考慮し、「見る」楽しさがさらに追求された『恐竜パーク』へとリニューアルされた。
以下、大昔にタイムスリップしたかのような、臨場感あふれる『恐竜パーク』のゲネプロの様子を紹介しよう。
トリケラトプスの登場。
赤ちゃん恐竜から大型恐竜まで
リアルで多様な生きものたちをたっぷり紹介
『恐竜パーク』では、小さなかわいい恐竜から迫力ある大きな恐竜、それに加えて古代生物も紹介されており、多様な生きものを見ることができる。ティラノサウルス、ムッタブラサウルス、アンキロサウルスの赤ちゃん恐竜は抱っこされて登場。ティラノサウルスは子供ながらもいかつい表情で、ムッタブラサウルスは少し眠たげな表情など、それぞれに個性がある。また笑ったり、甘えたりしているような表情を浮かべるのがとても愛らしい。
ティラノサウルスの赤ちゃん。小さいながらも強そうな顔。
ムッタブラサウルスの赤ちゃん。丸みのある顔がキュート。
恐竜のほか、古代生物が登場するのも刺激的だ。トンボを巨大にしたような姿のメガネウラは、3億5千万年のデボン紀に生息し、今まで見つかった中で一番古い生物とされている。ショーに登場するメガネウラは実物大とのこと。客席側にも登場するので迫力がよく伝わってくる。
メガネウラの大きさには驚かされる。
舞台に巨大な体を覗かせるのは、アウストラロティタン。オーストラリア最大とされるこの恐竜の名前は、「南の巨人」を意味するという。これほど大きくなったのは、白亜紀に入ると植物が花を咲かせるようになり、アウストラロティタンは効率よく生きるために花を食べるようになったからだという。今まで知らなかった恐竜や生き物をリアルな姿で知ることができて、好奇心が刺激される。
背後から現れるアウストラロティタン。舞台の植物もリアルで美しい。
恐竜のいた時代や恐竜たちの特徴などをクイズ形式で紹介
楽しみながら学習できる充実の内容
ショーでは、恐竜パークの飼育員という設定のナレーターが、恐竜のいた時代や彼らの特徴に関するクイズを出す。例えば恐竜が絶滅したのはいつぐらいかというクイズでは、絶滅してしまった理由なども語られるので、クイズに答えながら楽しく学ぶことができる。
恐竜クイズに答えているうちに、恐竜博士になれるかも!?
オーストラリアのメルボルンで発掘された恐竜・レエリナサウラは、化石の発見者が自分の娘の名前をつけたという。飼育員たちは、この恐竜に体調チェックなどを行って水やりを行うので、レエリナサウラの賑やかな水飲みシーンを堪能できる。その際、この恐竜は夜行性に進化したため目が発達し、脳も発達して賢くなったことが明かされる。
レエリナサウラの水飲みシーン。
トリケラトプスは特徴的な三本の角が名の由来であり、顔周りのフリルのようになっている箇所は、顎を守ったりお互いを認識したりするためにあるという。ショーではトリケラトプスの鳴き声も披露された。また、日本の福井県で発見されたフクイラプトルのスマートな容姿や生態、コミュニケーション方法なども知ることができる。
三本の角が立派なトリケラトプスは、子供たちにも人気。
トリケラトプスとフクイラプトルのご対面。
フクイラプトルは日本で発見された恐竜。
恐竜のバトルやコミカルなナレーションなど
楽しめる要素が満載
「恐竜の王様」と呼ばれるティラノサウルスは、フクイラプトルと対面して迫力満点のバトルを繰り広げる。
ティラノサウルスとフクイラプトルのバトル。
その後も餌やりシーンや抜歯シーンで暴れ回るティラノサウルスは、スタッフの手や頭を口の中に入れてどれくらい抜けづらいか試されるなど、幅広い活躍を見せる。ショーの中では、こうしたコミカルな寸劇が目まぐるしく繰り広げられ、ずっと目が離せない。

ティラノサウルスの餌やり。
ティラノサウルスの口に頭を入れたら、抜けなくなってしまって……。目が離せない展開。
ショーでは、ナレーターやパペティア(パペットを扱う人)たちの軽快な動きやスムーズなリアクション、恐竜の鳴き声の真似といった細かい要素も場を盛り上げる。ナレーターやパペティアたちが客席と一体になり、熱い思いでショーをつくりあげていることが伝わってくるのだ。
ナレーターとパペティアたちのパフォーマンスで、ショーがひときわ盛り上がる。
『恐竜パーク』の見どころは、ショー本編だけではない。間近で鑑賞できる恐竜の化石のレプリカ、恐竜たちのパネル展示なども見逃せない。
恐竜の化石のレプリカ。
恐竜のパネル展示。
物販も充実しており、さまざまなオリジナルグッズコーナーが入手可能だ。ぬいぐるみのようにかわいらしいリュックや、迫力あるイラストのハンドタオルとクールタオル、トートバッグや缶バッジなど盛りだくさんである。
充実の物販コーナー。オリジナルグッズが勢揃い。
また、物販で3500円以上購入すると、ARフォトスポットの無料撮影券が入手できる。専用アプリをダウンロードしたスマートフォンを撮影場所にかざすと恐竜たちが動き出す。ここで恐竜たちに囲まれて動画や写真を撮れば、忘れられない思い出になるだろう。
物販で3500円以上購入すると無料撮影券を入手可能。ARアプリをダウンロードしたスマートフォンを撮影場所でかざすと……。
撮影場所で恐竜たちが動き出す。 (c) 福岡諒祠(株式会社GEKKO)
『恐竜パーク』は、リアルな動きをする恐竜や、恐竜やその他の生物について詳しくなれる学習的内容、恐竜たちの鳴き声やBGMなどの音楽、恐竜の顔やクイズを大きく示す映像、舞台上での恐竜が生息していた環境の再現、ナレーターやパペティアたちの演技など、さまざまな要素が絡み合い、多様な魅力を持つショーになっている。公演中の撮影もOKなので、恐竜たちを写真に収めて見返し、共有することも可能だ。
家族でたっぷり楽しみながら学ぶことができる『恐竜パーク』、この夏、是非お見逃しなく。

文・撮影=中野昭子
写真(一部)=(c) 福岡諒祠(株式会社GEKKO)

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