INTERVIEW / MoMo & Chocoholic 共に
グローバルな活動を展開する2人にメ
ール・インタビュー。注目のコラボ作
の制作背景を訊いた

新鋭SSW・MoMoとプロデューサー・Chocoholicによるコラボ・シングル「Keeps Coming Back」が7月13日(水)にリリースされた。
高校卒業後に単身で渡米しバークリー音大へ入学。海外でのライティング・キャンプにも参加しながらSSWとしての活動をスタートさせたMoMo。一方、SIRUP向井太一作品のプロデュースをはじめ、海外アーティストとの共作も多数発表しているChocoholic。共にグローバルな活動を展開する両者の共作で生まれた今作「Keeps Coming Back」は、オーガニックな響きを湛えたトラックとMoMoの表現力豊かな歌声に耳を惹かれる1曲だ。シンプルな構成ながらも随所ではモダンなサウンド・プロダクション、そしてウェルメイドなコーラス・ワークが光る。
今回はそんなコラボ曲の制作背景を紐解くべく、両者にメール・インタビューを敢行。国内外からの注目を集める2人に話を訊いた。
Interview & Text by Takazumi Hosaka
――お2人のコラボの経緯を教えて下さい。
Chocoholic:最初は友達経由でMoMoちゃんにお会いしました。MoMoちゃんはよくプロデューサーやアーティストとコライトやセッションなどをしているみたいで、すぐに「セッションしよう」って話になって。
――お互いの第一印象は?
Chocoholic:とってもパワフルでアーティストとしても人間としてもカッコいい生き方をされている方だなと思いました。それと同時に、とても優しく、すごく魅力的な方です!
MoMo:Chocoちゃんは太陽みたいな笑顔でとても明るい子、どんな時も真っ直ぐ音楽に熱意を持っている方だなと感じました。
――今作の制作プロセスを教えて下さい。どこから曲の種を膨らませていったのでしょうか。
Chocoholic:私の方でいくつか作っていたデモ・トラックをMoMoちゃんに共有して、そこからMoMoちゃんが気に入った楽曲で進めていきました。セッションの度にMoMoちゃんが思いついたメロディや歌詞を乗せてくれて、そこからトラックはどうしようかと一緒に考えて作りました。
MoMo:メロディなど細かい部分は私のフリースタイルを何テイクも録ってmChocoちゃんと一緒にディレクションしながら制作しました。
――オーガニックな音色と隙間を活かした構成が印象的です。Chocoholicさんワークスとしては新鮮なテイストだなと感じました。
Chocoholic:それは嬉しいお言葉! ありがとうございます! 最近、隙間を活かした音楽が好きで聴いているということも影響していると思うのですが、MoMoちゃんの力強い歌声を活かすことを意識して、こういったトラックになったんだと思います。
――MoMoさんの歌唱、コーラス・ワーク、声の重ね方などについて、特に意識したことがあれば教えて下さい。
MoMo:歌唱については、重ねるときはなるべくメインのボーカルよりも弱く、さらに重ねる音とシンクするように意識して歌いました。ベーシックの曲の骨組み自体は2〜3時間で仕上げたのですが、その後コーラスをアレンジしたり、声を重ねたりする作業に数週間かけました。
――リリックでは過去の出来事に起因する感情が綴られているようです。今作のテーマやコンセプトがどのように生まれてきたのかを教えてください。
MoMo:普段から自分の日常や過去に経験したことが多く自身のリリックのインスピレーションになることが多くて。今回は矛盾する社会だったり、出る釘は打たれるという日本の文化、自分が社会に溶け込めないと思った体験などをベースに、それでも自分なりに生きていけばいいのだというコンセプトが生まれました。
Chocoholic:最初のセッションから1番のヴァースのリリックはできていて、そこからセッションを繰り返して完成に至りました。特にフックのラインがグッとくるので、ぜひリリックにも注目して聴いてもらえると嬉しいです。
――《時にはOnly Timesだけが解決するのか》など、割合は少ないですが日本語を差し込む部分も特に耳を惹かれました。こういった言葉の使い方は音の響きを重視してのことなのでしょうか?
MoMo:音の響きと共に、もっと日本人の人に共感してもらいたいという思いで歌詞に日本語を差し込みました。
――今作にはトランペッター/ピアニストの曽根麻央さんも参加しているとのことですが、彼の参加はどういった経緯で?
MoMo:私の通っていたバークリー音楽大学で知り合って、いつかコラボしたいなと考えていたんです。ぜひこの機会にと思って今回参加して頂きました。
Chocoholic:作業自体はリモートで行ったのですが、さすがは世界の曽根さん、という感じで。とてもカッコいいピアノやローズを入れて頂いて感謝です!
――ローズ・ピアノやシンセの音色もそうですが、ドラムの瑞々しい音色も印象的です。これは打ち込みではなく生演奏でしょうか?
Chocoholic:そう言って頂けて嬉しいです。ドラムは打ち込みなのですが、サンプル選びもこだわって、ミックス・エンジニアの佐々木ゆうさんがいい感じに調整してくれました。
――今回のコラボを経て、新たに見えてきたことはありますか?
Chocoholic:上手く説明できないのですが、今回のプロジェクトで見えてきたこともたくさんあって。作ってみたい曲は色々あります!(笑)
MoMo:他のアーティストとコラボする度に、学ぶことはとても多く、新しい視点での考え方や、聴き方などを得られたと思います。次はもっとプロダクションのディレクションもプロデューサーさんと共に行っていきたいなと。
――今後の活動についてはどのように考えていますか?
MoMo:今後も新曲リリースを続けていくために、すでに新曲を書き溜めています。生バンドと共にパフォーマンスする機会もあるので、ぜひ応援しに来てください!
【リリース情報】
■MoMo: Twitter(https://twitter.com/MoMothesinger) / Instagram(https://www.instagram.com/momo_ktst/)
新鋭SSW・MoMoとプロデューサー・Chocoholicによるコラボ・シングル「Keeps Coming Back」が7月13日(水)にリリースされた。
高校卒業後に単身で渡米しバークリー音大へ入学。海外でのライティング・キャンプにも参加しながらSSWとしての活動をスタートさせたMoMo。一方、SIRUPや向井太一作品のプロデュースをはじめ、海外アーティストとの共作も多数発表しているChocoholic。共にグローバルな活動を展開する両者の共作で生まれた今作「Keeps Coming Back」は、オーガニックな響きを湛えたトラックとMoMoの表現力豊かな歌声に耳を惹かれる1曲だ。シンプルな構成ながらも随所ではモダンなサウンド・プロダクション、そしてウェルメイドなコーラス・ワークが光る。
今回はそんなコラボ曲の制作背景を紐解くべく、両者にメール・インタビューを敢行。国内外からの注目を集める2人に話を訊いた。
Interview & Text by Takazumi Hosaka
――お2人のコラボの経緯を教えて下さい。
Chocoholic:最初は友達経由でMoMoちゃんにお会いしました。MoMoちゃんはよくプロデューサーやアーティストとコライトやセッションなどをしているみたいで、すぐに「セッションしよう」って話になって。
――お互いの第一印象は?
Chocoholic:とってもパワフルでアーティストとしても人間としてもカッコいい生き方をされている方だなと思いました。それと同時に、とても優しく、すごく魅力的な方です!
MoMo:Chocoちゃんは太陽みたいな笑顔でとても明るい子、どんな時も真っ直ぐ音楽に熱意を持っている方だなと感じました。
――今作の制作プロセスを教えて下さい。どこから曲の種を膨らませていったのでしょうか。
Chocoholic:私の方でいくつか作っていたデモ・トラックをMoMoちゃんに共有して、そこからMoMoちゃんが気に入った楽曲で進めていきました。セッションの度にMoMoちゃんが思いついたメロディや歌詞を乗せてくれて、そこからトラックはどうしようかと一緒に考えて作りました。
MoMo:メロディなど細かい部分は私のフリースタイルを何テイクも録ってmChocoちゃんと一緒にディレクションしながら制作しました。
――オーガニックな音色と隙間を活かした構成が印象的です。Chocoholicさんワークスとしては新鮮なテイストだなと感じました。
Chocoholic:それは嬉しいお言葉! ありがとうございます! 最近、隙間を活かした音楽が好きで聴いているということも影響していると思うのですが、MoMoちゃんの力強い歌声を活かすことを意識して、こういったトラックになったんだと思います。
――MoMoさんの歌唱、コーラス・ワーク、声の重ね方などについて、特に意識したことがあれば教えて下さい。
MoMo:歌唱については、重ねるときはなるべくメインのボーカルよりも弱く、さらに重ねる音とシンクするように意識して歌いました。ベーシックの曲の骨組み自体は2〜3時間で仕上げたのですが、その後コーラスをアレンジしたり、声を重ねたりする作業に数週間かけました。
――リリックでは過去の出来事に起因する感情が綴られているようです。今作のテーマやコンセプトがどのように生まれてきたのかを教えてください。
MoMo:普段から自分の日常や過去に経験したことが多く自身のリリックのインスピレーションになることが多くて。今回は矛盾する社会だったり、出る釘は打たれるという日本の文化、自分が社会に溶け込めないと思った体験などをベースに、それでも自分なりに生きていけばいいのだというコンセプトが生まれました。
Chocoholic:最初のセッションから1番のヴァースのリリックはできていて、そこからセッションを繰り返して完成に至りました。特にフックのラインがグッとくるので、ぜひリリックにも注目して聴いてもらえると嬉しいです。
――《時にはOnly Timesだけが解決するのか》など、割合は少ないですが日本語を差し込む部分も特に耳を惹かれました。こういった言葉の使い方は音の響きを重視してのことなのでしょうか?
MoMo:音の響きと共に、もっと日本人の人に共感してもらいたいという思いで歌詞に日本語を差し込みました。
――今作にはトランペッター/ピアニストの曽根麻央さんも参加しているとのことですが、彼の参加はどういった経緯で?
MoMo:私の通っていたバークリー音楽大学で知り合って、いつかコラボしたいなと考えていたんです。ぜひこの機会にと思って今回参加して頂きました。
Chocoholic:作業自体はリモートで行ったのですが、さすがは世界の曽根さん、という感じで。とてもカッコいいピアノやローズを入れて頂いて感謝です!
――ローズ・ピアノやシンセの音色もそうですが、ドラムの瑞々しい音色も印象的です。これは打ち込みではなく生演奏でしょうか?
Chocoholic:そう言って頂けて嬉しいです。ドラムは打ち込みなのですが、サンプル選びもこだわって、ミックス・エンジニアの佐々木ゆうさんがいい感じに調整してくれました。
――今回のコラボを経て、新たに見えてきたことはありますか?
Chocoholic:上手く説明できないのですが、今回のプロジェクトで見えてきたこともたくさんあって。作ってみたい曲は色々あります!(笑)
MoMo:他のアーティストとコラボする度に、学ぶことはとても多く、新しい視点での考え方や、聴き方などを得られたと思います。次はもっとプロダクションのディレクションもプロデューサーさんと共に行っていきたいなと。
――今後の活動についてはどのように考えていますか?
MoMo:今後も新曲リリースを続けていくために、すでに新曲を書き溜めています。生バンドと共にパフォーマンスする機会もあるので、ぜひ応援しに来てください!
【リリース情報】

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