【Happy Around! インタビュー】
ハピアラのいろいろな一面を
見せているアルバムになった
明るく楽しくハピアラらしく、
攻め攻めでいきたい！
アルバムには新曲「ラフ・ダイヤ・マジック」も収録されています。ハピアラらしい明るく元気な曲ですけど、間奏はかなりカオスなDJプレイがあって。これまでのハピアラの良さと、これからのハピアラに期待したくなるような良さが一曲の中に詰め込まれている印象でした。
斎藤
ありがとうございます。明るく楽しい曲ってパターンが決まってしまうんですけど、ハピアラの成長を感じさせる曲を作なければいけない時があって、「ラフ・ダイヤ・マジック」はまさしくそういうタイミングの曲です。単に明るいだけではダメだと思い、メロディーや編曲でどうやったら成長を感じさせられるかを考えて作りました。だから、「ラフ・ダイヤ・マジック」のアレンジを聴くと、「Dig Delight」の時のいい意味でのゴチャゴチャ感が整理されているように感じてもらえると思うんです。そこから少し年齢を上げたと言うと語弊があるかもしれないけど、成長を感じてもらえたら嬉しいですね。とはいえ、“楽しく明るく”から離れてしまうとハピアラではなくなってしまうので、そのさじ加減をみんなで相談しながら繊細に作っていきました。
西尾
そういう成長を促されている感じは歌詞からも受け取れましたよ。今の現状を楽しんでいる部分もあれば、サビになると今は原石だけど未来を見ている感じがあって、そこは成長というところにつながると思いました。個人的にはオチサビから最後のサビに行くところで一段上がるんですけど、そこが未来に向かって進んだ感じがするのですごく好きです。元気がない時に聴いたらハッピーになれるのはもちろんですけど、未来に対して悩みや不安を抱えている人にこの曲で“よし、頑張ろう！”と背中を押してあげられたらと思います。
アルバムタイトルの“はぴあら★はぴあれ★はぴあられ”は「君にハピあれ♪」からきているんですか？
斎藤
アルバムタイトルはブシロードミュージックのスタッフとみんなでアイディアを出し合って一番いいものを採用しようということになり、楽曲制作担当者が出したアイディアが採用されました。
西尾
すごくハピアラらしいタイトルだと思います。初見では“はぴ”の三段活用と思ったんです（笑）。“あられ”はお天気の霰でいいんですか？
斎藤
それもあるし、お菓子のあられともかかっているんじゃないかな？ いっぱいいろんなものが降ってくるみたいな。
西尾
「ラフ・ダイヤ・マジック」がアルバムのリード曲ですけど、歌詞の頭で《はぴ・はぴ・あらら》《はぴ・はぴ・あれれ》《はぴ・はぴ・あられ》って歌っているので、まさしくこれだなという感じです。
『D4DJ』は現在、「Call of Artemis」を含め楽曲を出しているユニットは7ユニットに増えていますが、他のユニットとの差別化などはどう考えていますか？
西尾
『D4DJ』というコンテンツを見ればいろんなジャンルの世界観といろんな音楽を浴びられるというのはいいところなのですが、考えてくださるスタッフさん側のほうでは音楽的な被りがないように考えるのが大変だろうと思います。
斎藤
他のユニットのジャンルに踏み込んでしまうと、どっちのユニットも損をするし、コンテンツ全体としてもいいことはないので、“ハピアラの守備範囲はここ！”みたいなものが暗黙の了解でありますね。
西尾
ただ、ハピアラは6ユニットの中でもできることの範囲が一番広くて、カッコ良い曲もできるし、しっとりめな曲もできるし、今はないですけどダンサブルな曲があってもハピアラとしては違和感がないというか、全然範疇だと思いますよ。だから、他のユニットとはめっちゃ被らないようにしながら攻めていけたらと個人的には思います。今回のアルバムには収録されていませんけど、「TRANCE TOURS」という曲があって、この曲ではPeaky P-key寄りのカッコ良い系の新しいハピアラを見せられたと思っています。ファンの方からも好評で、ハピアラ推しじゃない方からも“めっちゃいい曲ですね”とコメントをたくさんもらっています。
斎藤
「TRANCE TOURS」はいつかのライヴ後に西尾さんから“カッコ良い曲がやりたい”みたいな話を聞いて、僕のほうからコンテンツ側に“こういう曲ができないかな？”とかけ合ってできた曲なんです。
西尾
そうだったんですね。嬉しいです！
5月に開催された『D4DJ D4 FES. LIVE -ALL IN-』は2日間トップバッターで出演しましたが、カバーも多いし新曲もあって観応えがありました。
西尾
最近はワンマンでもカバーをあまりやっていなかったので、セトリを見てカバーが多いのはフェスを意識していると思いましたね。これはバチバチに盛り上げなきゃいけないやつだと思ったし、逆にプレッシャーを感じました（笑）。でも、ハピアラを知らない人にも楽しんでもらえたと思うので、トップバッターとしての務めをしっかりと果たせていたんじゃないかな？
2日間で曲順も違っていたりして。
西尾
そうなんです。曲中の振りは同じでも立ち位置が変わるので、どこからどこに移動するとか、頭の整理が大変でしたね。でも、せっかくだから2日間で印象を変えたかったし、トップバッターなので“昨日と一緒なんだね”と思われるのはしゃくだし（笑）。
新曲「モアドキッ」も披露されていましたね。
西尾
1日目はラストに、2日目は最初に持ってきました。前日に発表されて、フル尺のお披露目はフェスが初だったという。だから、ディグラーさんも事前に聴いてきてくれたか分からなかったし、1日目は最後に持ってきて。披露するまでは“これで盛り上がらなかったらどうしよう？”と思っていましたが、いざ蓋を開けてみたら“めちゃくちゃいいじゃん！”ってすごく言ってもらえて、自分が思っていたよりもすごく評判が良かったです。
なるほど。では、最後にハピアラの今後については？
斎藤
お客さんが声を出せる状態でのライヴを早くやりたいですね。本来『D4DJ』はそういうコンテンツを目指していたはずなので、その日が来るのを楽しみにしています。
西尾
ハピアラはコール＆レスポンスをする曲もあるので、“その日までに覚えて来てね”とずっと言っているんですけどね…。あとは、前々から海外でもライヴがやりたいです！って話しているので実現したい！ そのために次は英語の曲が必要ですかね？（笑）
斎藤
きっと発音が大変だと思うよ（笑）。アメリカ出身で明石真秀役の各務華梨さんは歌えるだろうけど。
西尾
確かに（笑）。でも、攻め方はいろいろあったほうがいいし、明るく楽しくハピアラらしく、攻め攻めでいきたいです！
取材：榑林史章
