L→R 前島亜美(Vo&Pf/新島衣舞紀役)、紡木吏佐(DJ&Lead Vo/出雲咲姫役)、岩田陽葵(Vo&Pf/花巻乙和役)、佐藤日向(Vo&Pf/福島ノア役)

L→R 前島亜美(Vo&Pf/新島衣舞紀役)、紡木吏佐(DJ&Lead Vo/出雲咲姫役)、岩田陽葵(Vo&Pf/花巻乙和役)、佐藤日向(Vo&Pf/福島ノア役)

【Photon Maiden インタビュー】
海外の方々が“フェスに呼びたい”と
思うようなユニットになりたい

DJをテーマに、アニメ・ゲーム・声優によるライヴなどを展開するブシロードのメディアミックスプロジェクト『D4DJ』。同作に登場するユニット・Photon Maidenが1stアルバム『4 phenomena』を発売する。彼女たちが考えるユニットの個性、次なるスタートラインとは? 出雲咲姫役の紡木吏佐と、福島ノア役の佐藤日向のふたりが、まるで生配信番組を観ている感覚になるような“いつものかけ合い”とともに深く語ってくれた。

この一枚を聴き終わる頃には、
あなたの気持ちも晴れているはず

まずは1stアルバム『4 phenomena』の概要を教えてください。

佐藤
Photon Maidenはメンバーそれぞれが、火や水などを司るようなエレメントを持っているんです。そんな4人が集まったから、アルバムタイトルも日本語で“4つの現象”になったのかなと。ユニットのプロデューサーを務める水島精二監督の意図を読んでみました(笑)。
紡木
水島監督、ジャケットデザインにもすごくこだわられていたよね。A ver.のイラストはよく見るとキャラクターの瞳が光っていたり、この世界に実在するようなタッチで描かれていたりするんです。確か…宇宙人の放つ儚い雰囲気を投影したとうかがいました。
佐藤
タイトルもユニット名も印字されていなくて斬新だよね。B ver.は一面が曇天だし、どちらのデザインもかなりスタイリッシュで。
紡木
曇天ってなんかいいね!
佐藤
Photon Maidenはゲーム『D4DJ Groovy Mix(グルミク)』でのストーリーもあまり明るい内容ではなく、そうした暗い雰囲気の楽曲「Into the storm」のフルバージョンが今作に初収録されることもあって、B ver.のジャケットには“これから光が射し込むよ”という意味も込められていると思います。
紡木
いいね、完全にそれだよ! 今はこういう世界だけど、私たちが音楽を通して雲を開いていくんだろうね。つまり、この一枚を聴き終わる頃には、リスナーの気持ちも晴れているはず。だって、A ver.は最後はライヴでも人気の高い「4 Challenges」のリミックスで終わるわけだし! 最初はしっとりめで、そこからどんどんと盛り上がる収録曲順がライヴのセットリストみたい。

確かに。アルバム用の書き下ろし楽曲「G.A.M.E.」はディスコファンク調の一曲で。これまで“宇宙”をテーマにしたエレクトロな楽曲とはかなり方向性を変えてきたようですが、制作時のエピソードなどはありますか?

佐藤
この楽曲では私が初めてメンバー用の仮歌を担当しました。フルコーラスを録音し、それがメンバーに共有されて。
紡木
たろ(佐藤の愛称)が全体の方向性を決めてくれたからすごく歌いやすかった。ありがとう! 曲中に入っていたフェイクがスパイスのように効いていて、本当に素敵なんですよ。
佐藤
ゴスペルっぽくというか、いい意味でカチカチに歌わないでほしいと伝えられたんですよね。

この楽曲のコンセプトを教えてください。

佐藤
「G.A.M.E.」は『グルミク』のストーリーで、ユニットのプロデューサーがグループから離れたあとの決意を歌った楽曲です。だから、“第2章”というわけではないですが、彼女たちなりの物語を進めていく意志も込められているのかな?
紡木
そうした強い想いも日本語だとどストレートに届いてしまうじゃないですか。Photon Maidenはこうした場面で、耳馴染みの良い英語でサラッと歌ってしまうところがすごいよね。
佐藤
Photon Maidenの曲は英語詞がほとんどなので、私は日本語も英語に近づけるというか、はっきりとした日本語の発音をしないようにしているんです。英語特有のしゃくり方を取り入れるとか。

なるほど。その他、アルバムには既発曲のリミックスも収録されていますね。

佐藤
私たちの楽曲はイントロが流れただけで客席が湧いてくれるものばかりなのですが、今回はそのイントロの原型をかなり崩して、リズムやテンポにもアレンジが加わっているんです。もう既成概念を全部壊してくるような。そのあたりもPhoton Maidenらしさなのかなと。
紡木
一曲から別の楽曲が生まれるのが一石二鳥というか…コスパいいよね(笑)。
佐藤
その言い方だとちょっと良くないから(笑)。

紡木さんのDJで言えば、原曲からスクラッチを挟み、シームレスにリミックスに移行するパフォーマンスなどはいかがでしょう?

紡木
カッチョええですね! (スクラッチの身振り手振りをしながら)ズクズクって、チャチャチャって。そういう洒落こいたこともね、これからしていきたいな。
佐藤
その表現だと記事で文字に起こせないし…っていうか、“洒落こいた”って流行ってるの?
紡木
ちょっとしたマイブームかもしれない(笑)。でも、そもそも私たちは「Here’s the light」あたりの初期楽曲でユニットの個性を確立できたからこそ、水島監督も徐々に音楽性というか、可能性の振り幅を広げてくれているのかもね。
佐藤
うん。水島監督はレコーディングのたびに“こういう楽曲を歌いたいというのがあったら言ってね”とおっしゃってくれるんです。実際に相談してみると“いいね。じゃあ、次はそういう楽曲にしてみよう”と快諾してくださって。カバー楽曲「GETCHA!」も私が提案したものなんですよ。
紡木
たろは最高だよ〜。もう最高のセンスで、めちゃめちゃ素敵なカバー楽曲でした。ちなみに私は水島監督に何も言ったことがないです。“な~んでもカモンです!”みたいな感じだから(笑)。
佐藤
ありがとう(笑)。とはいえ、今後の楽曲も鋭意制作中だし、まずはそちらを乞うご期待って感じですね。
紡木
たろのアイディアで、ものすごい面白い楽曲が生まれそうなんです! 本当に楽しみ!
L→R 前島亜美(Vo&Pf/新島衣舞紀役)、紡木吏佐(DJ&Lead Vo/出雲咲姫役)、岩田陽葵(Vo&Pf/花巻乙和役)、佐藤日向(Vo&Pf/福島ノア役)
紡木吏佐(DJ&Lead Vo/出雲咲姫役)
佐藤日向(Vo&Pf/福島ノア役)
アルバム『4 phenomena』【A ver.】(CD+Blu-ray)
アルバム『4 phenomena』【B ver.】(CD)

OKMusic編集部

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