L→R TORU(Gu)、KOUTA(Gu)、YU-TO(Dr)、DOUGEN(Vo)、AKIRA(Ba)

L→R TORU(Gu)、KOUTA(Gu)、YU-TO(Dr)、DOUGEN(Vo)、AKIRA(Ba)

【THOUSAND EYES インタビュー】
いろいろ試してみたけど、
できることを
全曲でやろうと開き直った

クリーンヴォイスは
THOUSAND EYESではやりたくない

『BETRAYER』のプレイ面について、それぞれこだわったことは?

DOUGEN
僕は基本的に今まで作ってきた作品と心構えは変わらなかったです。ただ、今回は新たな試みとして、フォールス・コード・スクリームという唱法を採り入れました。アメリカのデスメタル・バンド…僕たちがやっているメタルよりももっとブルータルなバンドのシンガーがやるスクリームで、ボォーッ!という声です。自分も一応出せるんですけど、THOUSAND EYESにはあまりそぐわないし、個人的にあまり好きじゃないんですよ。みんな、そればっかりやっているから。だから、今までやってこなかったけど、今回のアルバムのデモをどんどん作っていくうちに、今までの3枚よりもブルータルな印象を受けたんですね。KOUTAさんも同じことを思っていたみたいで、フォールス・コード・スクリームをやってみてほしいというリクエストがあったんです。全編じゃなくていいから、味つけ程度でやってみてくれと。で、さっきも話したように、“嫌です”と言っても結局やることになるという(笑)。やってみたらビシッ!とハマッたので、今回はコーラスとか曲の途中のシンガロングみたいなところでフォールス・コード・スクリームを多用しました。そういう意味では、今までのアルバムよりも多彩になっていると思いますね。

DOUGENさんは常にシャウトするタイプで、いわゆるクリーンヴォイスは使わないことが特色になっていますよね。

DOUGEN
クリーンヴォイスで朗々と歌い上げる音楽も好きですけど、自分ではやりたくないんです。なぜなら、恥ずかしいから。それに、自分が表現したいのは怒りとか哀しみといった、喜怒哀楽のネガティブなほうなんですよ。あと、自分は器用なヴォーカリストよりも、ずっとひとつのスタイルに磨きをかけている人のほうが好きなんです。例えばグラハム・ボネット(Rainbow、Alcatrazz、Michael Schenker Group等)とかね。ああいうヴォーカリストにすごく惹かれる。

グラハム・ボネットはいいシンガーですよね。KOUTAさんはコンポーザーとしてクリーンヴォイスを使わないということは、どのように受け止めているのでしょう?

KOUTA
もともと僕はメロディックデスメタル…と一括りにしてしまいますけど、メロディックデスメタルにクリーンヴォイスが入るバンドで好きなバンドというのはすごく少ないんです。ほとんどのバンドはいいと思えなくて、THOUSAND EYESでは絶対にやりたくないんです。それに、DOUGENはスクリームの中でもいろんな表情をつけていて、決して一辺倒ではないし。DOUGENは2ndアルバム(2015年9月発表の『ENDLESS NIGHTMARE』)の時に喉を壊して、3rdアルバムの時は歪みすぎない、ちょっと生っぽいスクリームというのをやってもらったんです。彼はすごく恥ずかしがっていたけど(笑)。で、今回はフォールス・コードを織り交ぜて、バリエーションを出している。僕はそうやって、少しずつDOUGENを裸にしているんです(笑)。その結果、楽曲もより表情が豊かになっていると思いますね。

一辺倒ではないというのは、確かにそのとおりです。そして、歌が一貫してスクリームということに対して、サビやイントロに泣きのギターを配してエモさを増幅させるアプローチがTHOUSAND EYESの個性になっていますね。

KOUTA
ヴォーカルとギターが絡み合うというのがメロディックデスメタルの一番の特徴だと思うので、そこが最大限に活きるようなヴォーカルアレンジを常に心がけています。それに、イントロやサビに入れるギターはいろんなパターンを試しますね。上がったほうがいいのか、下がったほうがいいのか、ハモリは上でハモればいいのか、下でハモればいいのかというふうに、かなりいろいろ試した上で決めています。

ギターの在り方が奏功して、歌がアグレッシブでもエモーショナルという独自の味わいが生まれていますね。話をヴォーカルに戻しますが、『BETRAYER』の中で歌唱面で印象の強い曲を挙げるとしたら?

DOUGEN
「Everlasting Trail」かな? 普通のスクリームは音程感が乏しくなってしまうというのがあって、速い曲はいいけど「Everlasting Trail」みたいなテンポ感では説得力や抑揚が求められるんですよ。自分がヴォーカリストとして一番気をつけているのがスクリームでもゴォーッ!と一発で終わらないというか、ちょっとメロディーを感じるようなスクリームをするということなんです。僕が好きなのはセバスチャン・バック(Skid Row)やフィル・アンセルモ(Pantera)といった、デスメタル前夜のスクリーマーなので。「Everlasting Trail」とか「Behind Blue Tears」はそこを活かして、スクリームだけど口ずさめる、歌えるみたいなことを、ある程度表現できたと思います。

OKMusic編集部

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