yonawo、対バン・ツアー『ROOM 470』
初日公演レポート到着 アンコールで
は鈴木真海子、Skaaiを迎えた新曲も

7月1日(金)、yonawoが東名阪対バン・ツアー『ROOM 470』の初日となる東京公演を渋谷CLUB QUATTROで開催した。この日のゲストはchelmicoの鈴木真海子。yonawoとchelmicoはレーベル・メイトで、過去には斉藤雄哉がchelmicoの「milk」にギターでゲスト参加したりと、もともと親交のある両者ならではのアットホームな空間が作り上げられた。

オーディエンスが埋め尽くしたフロアを見て、思わず「人いっぱいじゃん!」と口にした鈴木のライブは「山芍薬」からスタート。簡素なビートとエレピのみをバックにしっとり歌い上げて、早速親密なムードが生まれていく。曲が終わると、鈴木のバンド・メンバーとともに斉藤が登場し、「2曲ほど弾いていただきます」と紹介され、艶やかな音色のギターから「Blue」を披露。「judenchu」でも鈴木の歌に寄り添って、こうしたコラボレーションはやはり対バンならではの嬉しいサプライズだ。
「まだいてもいいんだよ」と呼びかけられた斉藤がステージに残ると、この日のもう一人のゲストである思い出野郎Aチームのマコイチこと高橋一のトランペットから、ムーディーな「金木犀」と「TIME IS OVER」を続けて披露。斉藤がステージを降りると、ここからは昨年リリースされたアルバム『ms』の曲を続け、ボサノバ風の「空耳」ではバンド・メンバーがソロを回して盛り上げ、台詞パートも楽しい「mani」や、音源ではiriが参加した「じゃむ」では鈴木が軽快なフロウを聴かせる。最後にもう一度高橋のトランペットをフィーチャーした「Contact TOSHIKI HAYASHI(%C) remix」まで、ボーカリストとしての確かなスキルと自然体の魅力にあふれたライブだった。
yonawoのステージはまず斉藤、田中慧、野元喬文がステージに姿を現して、ディレイのかかったギターが幻想的な雰囲気を作り出すと、荒谷翔大がそこに加わって一節歌い、ベースラインが印象的な「cartpool」からスタート。フレーズの反復で徐々に演奏の熱量が高まり、ドラムの手数も増えていって、サイケデリックな盛り上がりを迎えると、そこから一転して「ijo」では荒谷がスムースな歌を聴かせる。「今日は『ROOM 470』の初日です。楽しんでいってください」と一言挨拶を挟み、「good job」からオーディエンスも思い思いに体を揺らし始めると、シンセベースの低音が気持ちいい「rendez-vous」や、変拍子を用いた「sofu」など、バンドの持つ多面的な魅力を見せていく。
MCではyonawoの部屋(=ROOM 470)に好きなゲストを招いて、そこで一緒に遊ぶというイベントのテーマや、そのために部屋着っぽい衣装をそれぞれが好きなデザインで作ったことなどを話し、「みなさんもROOM 470に招かれたお客さんです」と呼びかけると、大きな拍手が起こる。中盤以降は荒谷もギターを持ち、「26時」や「苺」ではファンキーなカッティングでダンサブルなステージを展開。後半では人気曲「矜羯羅がる」でさらにフロアを沸かせると、最後は「浪漫」で文字通りロマンティックに本編を締め括った。
アンコールではまず6月17日(金)に配信リリースされた新曲「After Party」を披露。「野外フェスで演奏することを想定して制作した」というこの曲は、《Keep on trying trying trying/Keep on rolling rolling rolling》というリフレインが耳に残る曲で、フロアを照らすミラーボールが回る中、まさに一足早く夏フェスを体験したような解放感が感じられた。さらには、ここでyonawoと同じ九州出身のラッパー・Skaaiが呼び込まれ、3組で共作したという新曲「Tokyo」を初披露。これがこの3組ならではの極上のメロウ・チューンで、Skaaiと鈴木に続いて荒谷もスタンディングでラップをするという珍しい場面も。最後は場内がクラップに包まれる多幸感のなか、一夜限りのパーティーが幕を閉じた。
Text by 金子厚武
Photo by Toyohiro Matsushima


【リリース情報】

yonawo 『yugi』

Release Date:2022.07.08 (Fri.)
Label:Warner Music Japan
Tracklist:
1. yugi

※テレビ東京ほか ドラマ25『晩酌の流儀』OPテーマ


【イベント情報】

『東名阪対バン・ツアー ROOM 470』

日時:2022年7月1日(金) OPEN 18:00 / START 19:00
会場:東京・渋谷CLUB QUATTRO
料金:ADV. ¥5,000 (1D代別途) ※SOLDOUT
出演:
yonawo

[GUEST]
鈴木真海子(バンド・セット)

Info:03-5720-9999(HOT STUFF PROMOTION)

※オール・スタンディング

==

日時:2022年7月7日(木) OPEN 18:00 / START 19:00
会場:大阪・梅田CLUB QUATTRO
料金:ADV. ¥5,000 (1D代別途)
出演:
yonawo

[GUEST]
D.A.N.

Info : 06-6341-3525(YUMEBANCHI)

※オール・スタンディング

==

日時:2022年7月8日(金)
会場:愛知・名古屋CLUB QUATTRO
料金:ADV. ¥5,000 (1D代別途)
出演:
yonawo

[GUEST]
No Buses

Info:052-936-6041(JAILHOUSE)

※オール・スタンディング

==

・チケット
一般発売:4月23日(土)〜ぴあ、ローソン、e+

■ yonawo オフィシャル・サイト(https://yonawo.com/)
7月1日(金)、yonawoが東名阪対バン・ツアー『ROOM 470』の初日となる東京公演を渋谷CLUB QUATTROで開催した。この日のゲストはchelmicoの鈴木真海子。yonawoとchelmicoはレーベル・メイトで、過去には斉藤雄哉がchelmicoの「milk」にギターでゲスト参加したりと、もともと親交のある両者ならではのアットホームな空間が作り上げられた。

オーディエンスが埋め尽くしたフロアを見て、思わず「人いっぱいじゃん!」と口にした鈴木のライブは「山芍薬」からスタート。簡素なビートとエレピのみをバックにしっとり歌い上げて、早速親密なムードが生まれていく。曲が終わると、鈴木のバンド・メンバーとともに斉藤が登場し、「2曲ほど弾いていただきます」と紹介され、艶やかな音色のギターから「Blue」を披露。「judenchu」でも鈴木の歌に寄り添って、こうしたコラボレーションはやはり対バンならではの嬉しいサプライズだ。
「まだいてもいいんだよ」と呼びかけられた斉藤がステージに残ると、この日のもう一人のゲストである思い出野郎Aチームのマコイチこと高橋一のトランペットから、ムーディーな「金木犀」と「TIME IS OVER」を続けて披露。斉藤がステージを降りると、ここからは昨年リリースされたアルバム『ms』の曲を続け、ボサノバ風の「空耳」ではバンド・メンバーがソロを回して盛り上げ、台詞パートも楽しい「mani」や、音源ではiriが参加した「じゃむ」では鈴木が軽快なフロウを聴かせる。最後にもう一度高橋のトランペットをフィーチャーした「Contact TOSHIKI HAYASHI(%C) remix」まで、ボーカリストとしての確かなスキルと自然体の魅力にあふれたライブだった。
yonawoのステージはまず斉藤、田中慧、野元喬文がステージに姿を現して、ディレイのかかったギターが幻想的な雰囲気を作り出すと、荒谷翔大がそこに加わって一節歌い、ベースラインが印象的な「cartpool」からスタート。フレーズの反復で徐々に演奏の熱量が高まり、ドラムの手数も増えていって、サイケデリックな盛り上がりを迎えると、そこから一転して「ijo」では荒谷がスムースな歌を聴かせる。「今日は『ROOM 470』の初日です。楽しんでいってください」と一言挨拶を挟み、「good job」からオーディエンスも思い思いに体を揺らし始めると、シンセベースの低音が気持ちいい「rendez-vous」や、変拍子を用いた「sofu」など、バンドの持つ多面的な魅力を見せていく。
MCではyonawoの部屋(=ROOM 470)に好きなゲストを招いて、そこで一緒に遊ぶというイベントのテーマや、そのために部屋着っぽい衣装をそれぞれが好きなデザインで作ったことなどを話し、「みなさんもROOM 470に招かれたお客さんです」と呼びかけると、大きな拍手が起こる。中盤以降は荒谷もギターを持ち、「26時」や「苺」ではファンキーなカッティングでダンサブルなステージを展開。後半では人気曲「矜羯羅がる」でさらにフロアを沸かせると、最後は「浪漫」で文字通りロマンティックに本編を締め括った。
アンコールではまず6月17日(金)に配信リリースされた新曲「After Party」を披露。「野外フェスで演奏することを想定して制作した」というこの曲は、《Keep on trying trying trying/Keep on rolling rolling rolling》というリフレインが耳に残る曲で、フロアを照らすミラーボールが回る中、まさに一足早く夏フェスを体験したような解放感が感じられた。さらには、ここでyonawoと同じ九州出身のラッパー・Skaaiが呼び込まれ、3組で共作したという新曲「Tokyo」を初披露。これがこの3組ならではの極上のメロウ・チューンで、Skaaiと鈴木に続いて荒谷もスタンディングでラップをするという珍しい場面も。最後は場内がクラップに包まれる多幸感のなか、一夜限りのパーティーが幕を閉じた。
Text by 金子厚武
Photo by Toyohiro Matsushima


【リリース情報】

yonawo 『yugi』

Release Date:2022.07.08 (Fri.)
Label:Warner Music Japan
Tracklist:
1. yugi

※テレビ東京ほか ドラマ25『晩酌の流儀』OPテーマ


【イベント情報】

『東名阪対バン・ツアー ROOM 470』

日時:2022年7月1日(金) OPEN 18:00 / START 19:00
会場:東京・渋谷CLUB QUATTRO
料金:ADV. ¥5,000 (1D代別途) ※SOLDOUT
出演:
yonawo

[GUEST]
鈴木真海子(バンド・セット)

Info:03-5720-9999(HOT STUFF PROMOTION)

※オール・スタンディング

==

日時:2022年7月7日(木) OPEN 18:00 / START 19:00
会場:大阪・梅田CLUB QUATTRO
料金:ADV. ¥5,000 (1D代別途)
出演:
yonawo

[GUEST]
D.A.N.

Info : 06-6341-3525(YUMEBANCHI)

※オール・スタンディング

==

日時:2022年7月8日(金)
会場:愛知・名古屋CLUB QUATTRO
料金:ADV. ¥5,000 (1D代別途)
出演:
yonawo

[GUEST]
No Buses

Info:052-936-6041(JAILHOUSE)

※オール・スタンディング

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・チケット
一般発売:4月23日(土)〜ぴあ、ローソン、e+

■ yonawo オフィシャル・サイト(https://yonawo.com/)

Spincoaster

『心が震える音楽との出逢いを』独自に厳選した国内外の新鋭MUSICを紹介。音楽ニュース、ここでしか読めないミュージシャンの音楽的ルーツやインタビュー、イベントのレポートも掲載。

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