L→R yukirie(Gu)、松永 瀀(Vo)、平井 文(Groove Activator)

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【SpendyMily インタビュー】
もっと大きいところを
目指していきたい

女性にも男性にも“そうだよね”と
感じてもらえるような歌にしたかった

「Distance」の歌詞については?

松永
曲をかたちにしていく中で、“こういうストーリーのものを作りたい”というのが頭の中に浮かんできたんです。大人の女性になりたいと思っている女の子がいて、背伸びしていろんなことをするけど、そういうことをすればするほど実は大人からは遠ざかっているという。僕自身も大人に憧れていた時期があった…というか、今もそうかもしれないけど(笑)、そういうことを歌いたいと思ったんです。

女性目線の歌詞ですが、男性目線のように感じさせる部分もあることが特色になっていますね。

松永
はい。女性にも男性にも“そうだよね”と感じてもらえるような歌にしたかったんです。そこは心がけて書きました。

それが奏功して幅広い層のリスナーに響く歌詞になっています。とはいえ、基本は女性心理なわけですが、そういう歌詞を書くときは平井さんに話を訊いたりされるのでしょうか?

松永
いや、訊かないです。確かに、今にして思うと訊いても良かったかもしれないですね。
平井
そういうことを訊かれるのは恥ずかしいから!(笑)

メンバー同士というのは気恥ずかしいところがありますよね(笑)。では、「Distance」のレコーディングはいかがでしたか?

yukirie
この曲のギターはスラップを押し出しました。ピックは持たずに、全部指でいくパターンです。カッティングをしているパートもあって、そこはピックで弾いていますけど。レコーディングでは指でいくところとピックでいくところを分けて録りましたが、ライヴの時はピックを口に咥えておいて、指弾きとピック弾きを使い分けています。指弾きでカッティングすることもできなくはないけど、ピックで弾いたほうが音の質感とかがいいんですよ。指で弾くとちょっと丸っこくなるというか、温かくなってしまうので。ピック独自のエッジを出したかったので録音は別々にしました。

ライヴでそれを再現されているのは流石です! さらに、スラップにタッピングも混ぜていませんか?

yukirie
タッピングも絡めています。PolyphiaとかUnprocessedといった海外のバンドがパーカッシブなフレーズをよく使っているんですよ。こういうのが今は旬なのかなと思ったし、弾いている姿がカッコ良かったので自分もやりたくなって、それを実験的に取り入れてみました。

かなりテクニカルなプレイを誤魔化しの効かないクリーントーンで弾いていることも注目です。

yukirie
クリーントーンだから難しいんですよね。だけど、クリーンだからこそ張りがあって、より力強い音になるので、頑張って練習しました。
松永
歌録りはスムーズに進みました。パッと聴くと難しそうではあるけど、そこまで難しくはなく、今までで一番楽しく歌えました。あとは、この曲はDメロでラップをしているんですけど、そこの歌詞は“何を言っているんやろう?”という感じだと思うんですよ。それは、あえてそうしたんです。ストーリーの登場人物が“どうしよう?”と悲観的になっているシーンで、そういう時はうまく言葉に表すことができませんよね。だから、ラップでめちゃくちゃな言葉を並べることにしたんです。

おおっ! やりますね。

松永
いやいや(笑)。歌詞の話になってしまいますが、この曲は最終的に“もうどうでもいい”みたいなことを言っているじゃないですか。でも、バッドエンドではなくて、そう言っている彼女はこの一曲を通して、実は大人に向かって一歩成長できているという歌詞になっていて。意外と前向きなストーリーになっているので、そこも読み取ってもらえると嬉しいです。
平井
ドラムは今回も打ち込みなんですが、今までで打ち込むのが一番面倒くさかったです。結構細かくて大変でしたけど、根気良く打ち込みました。さっき人間が生で再現するのが大変みたいな話がありましたけど、この曲は打ち込むよりも実際に叩いたほうが全然楽です(笑)。

そうなんですか!? “だったら、生で叩いたほうがいいのでは?”という気もしますが。

平井
やっぱり音源は打ち込みのほうがいいんですよ。それがこのバンドには合うので。生で叩くほうが楽だからライヴでは刻みを追加したりしているし、フィルもちょっと変えたりしています。
yukirie
「Distance」のライヴのドラムは、かなりキテいます(笑)。音源とはまた違った凄さがあるので、ぜひ生で体感してほしいですね。

アーティスト

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