森山直太朗、「25席」のライブハウス
で弾き語り 20thアニバーサリーツア
ーがスタート

森山直太朗が20周年を記念して行う20thアニバーサリーツアー『素晴らしい世界』の初日公演が、6月5日に吉祥寺のLIVE HOUSE曼荼羅で開催された。
“全国一〇〇本ツアー”と銘打って行われる本ツアーは、約3年ぶりのコンサートツアー。森山にとって吉祥寺は、井の頭公園などメジャーデビュー前にストリートライブを行っていた思い出の地。20周年という記念のツアー初日は、原点回帰の意味を込め、この吉祥寺から、たった1人ステージに立つ“弾き語り”で歌うことを決意していた。
メジャーデビュー後、初めてとなるLIVE HOUSE曼荼羅での公演、さらに記念すべきツアー初日の座席数は、なんと25席。幸運にもそんなプラチナチケットを手に入れることができた観客と、3月にリリースした20周年オリジナルアルバム「素晴らしい世界」の抽選特典で、当選した500名がオンラインで見守る超レア公演となった。
スタート時刻の18:00に、ステージにたった一人森山直太朗が登場すると、会場からは大きな拍手が沸き起こり、1曲目は「日々」からライブがスタート。昨年配信リリースした「カク云ウボクモ」の後、昨年リレコーディングしたことで新たな注目を集めた「花」、そして今年20周年を記念しリリースしたアルバム『素晴らしい世界』に収録されている新曲「papa」を続けて熱唱。その後「ご挨拶遅れました、森山直太朗です!」と自己紹介をすると、会場からは大きな拍手。森山直太朗のルーツでもある弾き語りや、思い出の吉祥寺、デビュー前の思い出を語った。そして「デビュー当時の話をしたので……」と歌い始めたのは、デビュー前によく歌っていた「ソフィー」「ポロシャツ」。そしてMCを挟み初期の頃のアルバム『いくつもの川を越えて生まれた言葉たち』に収録されている「マリア」など、当時を知るファンには垂涎のナンバーが続く。
 Photo by Asami Uchida
さらに、ドラマのために書き下ろした名バラード「愛し君へ」、アレンジャーでありギタリストの石川鷹彦氏との当時の楽曲制作やエピソードとともに「泣いてもいいよ」「フォークは僕に優しく語りかけてくる友達」を続けて歌唱。ステージ後半には、最新アルバム収録曲の「boku」、「君は五番目の季節」ではファンのハミングで会場が一体となり、新曲「素晴らしい世界」をギターではなく、ステージ上に置かれていたピアノの弾き語りで披露。新旧織り交ぜた選曲に、客席には涙するファンの姿も。最後に、ブルースハープとギターのイントロから始まる「明けない夜はないってことを明けない夜に考えていた」、ツアー初日の公演を曼荼羅で迎えられたことを「とても有意義な時間だった」と語り「土曜日の嘘」を熱唱。演奏中に使用したメトロノームの音だけ残してステージは幕を閉じた。
 Photo by Asami Uchida
森山直太朗史上最大規模の“全国一〇〇本ツアー”にして、このツアー中、最も小さい会場となった「曼荼羅」公演。全16曲は、この日だけのために用意されたセットリスト、20周年の始まりにふさわしい特別な夜となった。
本ツアーは、<前篇>弾き語り・<中篇>ブルーグラスバンド・<後篇>フルバンドと、公演期間ごとに演奏形態が異なることがすでに発表されており、<前篇>弾き語りは、6月5日の吉祥寺から7月30日 鹿児島・奄美まで18公演が行われる。全国に自身の声を直接届けるべく、ライブを続けてきた森山直太朗にとって、生の歌声、ライブ楽しさ、これから続く99公演への期待を、十分感じられる公演となった。

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