Cö shu Nie『TOUR 2022 “Flos Ex
Machina”』東京・Zepp DiverCityラ
イブレポート到着 新譜リリース&ラ
イブ開催決定

Cö shu Nieの全国ツアー『TOUR 2022 “Flos Ex Machina”』の最終公演が2022年6月2日、東京・Zepp DiverCity(TOKYO)にて開催され、同ライブの公式レポートが到着した。
また、今年秋に新譜のリリースと新たなライブツアー開催も発表された。詳細は今後発表されるとのことだ。
以下、公式レポートを掲載する。
『TOUR 2022 “Flos Ex Machina”』公式レポート
2ndフルアルバム『Flos Ex Machina』を携えて、4月1日の大阪・Zepp Bayside公演を皮切りに全国11都市を巡った『TOUR 2022 “Flos Ex Machina”』のツアーファイナル。
心の深淵に歌と音で迫りながら、観る者の感情を極彩色の音世界へと解き放っていく――そんな唯一無二のCö shu Nieの音楽表現が、ひときわエモーショナルに咲き誇った一夜だった。
昨年6月に藤田亮介(Drums)が脱退、再び中村未来(Vocal, Guitar, Keyboard, Manipulator)&松本駿介(Bass)の2人体制となってからは初のツアーとなる『TOUR 2022 “Flos Ex Machina”』。
全公演でサポートを務めた裕木レオン(Drums)と松本が強靭なリズムを刻む舞台に、中村は拡声器を手に登場。この瞬間を待ちわびたオーディエンスを、「BED CHUTE!!」でいきなりクライマックス級の歓喜で包んでみせる。
さらに、ギターを構えた中村は、「絶体絶命」の三位一体のスリリングなビート感で、熱気あふれる会場をミステリアスな高揚感で満たしていく。「会いたかったよ!」と呼びかける中村の言葉に応えて、一面に拍手が広がる。
「undress me」「病は花から」「fuji」といった『Flos Ex Machina』の楽曲をセットリストの軸に据えつつ、「Scapegoat」「iB」など1stフルアルバム『PURE』の楽曲、ミニアルバム『LITMUS』から「水槽のフール」「ずっとそばに」など幅広い楽曲を披露したこの日のアクト。
ハイブリッドな音の質感と野性的なビートがせめぎ合う「病は花から」で巻き起こった観客のクラップを「もっとちょうだい!」と中村が煽り、「Scapegoat」の変拍子の衝撃がフロアを震撼させ、「fuji」のセンチメンタルなメロディが躍動感あふれるリズムと弾み回り……と1曲ごとに押し寄せるエクストリームな悦楽が、オーディエンスを強烈な没入感へと誘っていく。
「ずっと回ってきたツアーのファイナルを、ここでみんなと一緒に味わえるっていう、この瞬間が本当に幸せで。今日は最高に楽しんでいきましょう!」(松本)「こういう大切な時間をずっと積み重ねて、一緒に生きていきたいと、心から思っています。みんなのことをハグしたいぐらい愛しいです。本当にありがとう!」(中村)
それぞれのMCの言葉は、この日のツアーファイナル公演に懸ける想いと、音楽体験を共有することそのものの喜びを、どこまでもリアルに伝えるものだった。
「この曲をみんなで歌いたかった。心で歌ってください!」と観客の分まで高らかな熱唱を突き上げた「青春にして已む」から、「miracle」の静謐なピアノの音像、さらに「ずっとそばに」のフロア縦ノリ感、「夏の深雪」の清冽なバンドサウンドの疾走感――と変幻自在な景色を描き出していくCö shu Nieの音楽世界。
しかし、それらの楽曲はすべて、孤独や不安、軋轢といったネガティブな感情を抱きしめるような包容力をもって胸に響いてくる。
「私の中に、大きな空洞があって。それを埋めるように、音楽を作り続けて、今ここに立っています。みんなにも、私のこの空洞を埋める、あたたかい孤独をあげたい。みんなの空洞と、私の空洞――空洞の中の大切なものを、ずっと交換し合っているような気持ちです。
だから私たちは、秘密の孤独を共有する共犯者。音楽でつながっている。だから、これからもずっと、作り続けます。あたたかい孤独を、みんなにあげる」自らの音楽の根源を、中村はMCでそんなふうに語っていた。壊れそうなくらいにセンシティブで、獰猛なほどダイナミックなCö shu Nieの音楽――その核心に触れる言葉のひとつひとつが、観客の拍手を呼び起こしていたのが印象的だった。
「asphyxia」からライブは一気に終盤戦へ。「bullet」「永遠のトルテ」「SAKURA BURST」と凄絶なまでに激しいアンサンブルを展開し、「give it back」をひときわ美しく歌い上げた後、「みなさんが今夜、あたたかい眠りにつけますように」(中村)と最後に響かせたのは、組曲「迷路 序章〜本編」。
バンド結成時から披露していた楽曲であり、アルバム『Flos Ex Machina』の最後を飾っている「迷路」が、Cö shu Nieの揺るぎない世界観と「その先」の進化の予感を照らし出すように力強く鳴り渡っていた。
「今年の秋に新譜出して、またライブやるんで、よろしく!」――「迷路」の最後に中村が叫び上げた言葉が、この日のアクトの余韻と相俟って抑え難い期待感を突き上げてくる、珠玉のステージだった。
秋の新作リリースとライブ開催が決定している今後の活動にもぜひ注目して欲しい。
写真:河本悠貴/文:高橋智樹

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