関西ジャニーズJr.福井宏志朗、奥村
颯太のW主演『キャッシュ・オン・デ
リバリー』名古屋にて開幕

上質な翻訳劇を日本に紹介することを目的に2018年から1年に1本のペースで作品を発表しているユニット「SHY BOYプロデュース」第4弾公演『キャッシュ・オン・デリバリー』が、2022年5月20日(金)名古屋・ウインクあいち大ホールにて開幕した。
本作は2018年に上演し、好評を博した作品。2022年ver.はW主演に関西ジャニーズJr. 福井宏志朗と奥村颯太、ヒロインにはSKE48チームSリーダーの松本慈子を迎え、名古屋・大阪にて上演される。

あらすじ
舞台はロンドン郊外、エリック・スワン(福井)の自宅。エリックには、妻のリンダ(松本)に大きな隠し事があった。 2年前に勤め先をクビになって以来、嘘を駆使して社会保障手当を不正受給し、生計を立てていたのだ。良心の呵責を感じ始めたエリックは、手当てを打ち切る方法を思いつく。
―でっちあげた人物をひとりずつ抹殺しよう―
ところがそこへ、社会保障省の調査員、ジェンキンズ氏(清水順二/30-DELUX)が訪ねてくる。2階の間借り人・ノーマン(奥村)を巻き込んで、どうにかごまかそうと嘘を重ねるエリック。ごまかせばごまかすほど嘘がこじれ、エリックとノーマンは窮地に立たされていく…

イギリスを代表する喜劇・笑劇作家、マイケル・クーニーの代表作でもある本作は、膨大なセリフ量、そして次々と変わるシチュエーション、騙し騙される面々…ハイスピード、ハイテンションで場面が展開されていく。
福井・奥村はあちらこちらと動き回り、いっときも目が離せない。そして軽快なステップを踏みながら、さすが関西ジャニーズJr.と思わせるノリツッコミを惜しみなく披露する。SHY BOYシリーズではお馴染みの清水との激しいボディランゲージも見逃せない。
今回が初舞台となる松本は少々気の強いリンダを熱演。どんどんヒートアップしていく姿をコミカル&キュートに演じる。名古屋を拠点に活躍するBOYS AND MENの吉原雅斗は、冷静沈着な葬儀屋をクールに演じながらも、騒動に巻き込まれ、慌てふためくギャップを魅せた。
終始ドタバタで少しでも狂いが生じれば崩壊しかねない舞台だが、野坂実による緻密な演出と、田野聖子、椙本滋、谷口敏也(30-DELUX)、礒谷菜々、東てる美の安定の芝居が舞台をしっかりと支え、骨太の舞台に仕上がっている。
終演後のカーテンコールでは福井が「稽古からここまであっという間に進んできました。このメンバーで最後まで頑張っていきます!」と熱くメッセージを送った。奥村は「この初日をスタートラインにまだまだ、まだまだ、クオリティを上げていきたいと思ってます!何度でも観に来てください!」と会場を盛り上げた。
終演後には取材会が開催され、福井宏志朗、奥村颯太、松本慈子、吉原雅斗、清水順二が登場。
福井、奥村、松本は口を揃えて「楽しかった!!」と話し、福井は「楽し過ぎてテンションがどんどん上がって、想像以上に疲れました。自分の楽しさがお客様に伝わったら嬉しいです!」とコメント。
奥村も「身体が軽くなった気がする。アクシデントもあったりして、それも舞台ならでは、ですよね。 」と笑顔で話した。
初舞台の松本は「全然緊張しなかったです!お客様が入ったら緊張するのかな。でも本当に楽しかったので、この雰囲気のまま続けられたら。 」と本番を心待ちにしていた。
舞台上では冷静沈着な葬儀屋を演じる吉原は「僕は(役の立場上)後ろから見てることが多いので…みんな楽しそうだなぁ、僕ももうちょっとワーキャーしたいなぁ、と思いながら見ていました。 」と話した。
そんな4人の姿を見て清水は「僕はみんなの姿を見て嬉しく思ってました。きっかけが難しいこの芝居は無茶苦茶になる心配もあるんですが、みんなしっかりやっていたので感心しながら演じていました。」と話した。稽古場では若いメンバーが先輩の役者に質問をしたり、居残り稽古としてマンツーマン指導を受けることもあったという。
また今回は福井・奥村の拠点である関西。松本、吉原の拠点である名古屋での開催。
清水は「エンタメは東京に集まることがほとんど。だからこそ地方からムーブメントを起こしていきたい。」と語り、 メンバーも大きく頷いていた。取材会は終始笑いに包まれ、まるでファミリーのような雰囲気。千穐楽まで、ますます絆も深まり、極上の仕上がりになりそうだ。

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