西村成忠、湯川ひな、広田亮平、黒河
内りくが挑む、出会わない二人の奇妙
なラブストーリー 『BLINK』の日本
初上演が決定

2022年6月24日(金)〜7月3日(日)あうるすぽっとにて、舞台『BLINK』が日本初上演されることが決定した。
1977年生まれの英国の劇作家フィル・ポーターによる『BLINK』(瞬き、きらめきの意味)は、二人の登場人物が一風変わったラブストーリーを紡いでいく作品。2012年にロンドンで初演され、大ヒットを記録した。日本初演となる今回、はかなく切ない青春を描いた本作にふさわしい、若手演出家と若手俳優による上演が実現した。
演出は『ダブリンキャロル』(コナー・マクファーソン作 出演:首藤康之、山下リオ、小日向星一)、『テンダーシング-ロミオとジュリエットより-』(シェイクスピア原作・ベン・パワー作出演:土居裕子、大森博史)などの隠れた名作の日本初演をしている荒井遼。
(上段左から)西村成忠、湯川ひな(下段左から)広田亮平、黒河内りく
出演は、映画『ソロモンの偽証』で映画デビューし、今回が初舞台となる西村成忠。サンダンス映画祭短編部門グランプリ『そうして私たちはプールに金魚を、』(長久允監督)やドラマ『FM999 999WOMEN'S SONGS』にて主演を果たし、多方面から注目を集める湯川ひな。舞台『吾輩は猫である』(ノゾエ征爾演出)、タクフェス『天国』(宅間孝行演出)などの舞台のほか、大河ドラマ『真田丸』など数多くのドラマ、映画で活躍する広田亮平。映画『エッシャー通りの赤いポスト』(園子温監督)で700人の中から抜擢されヒロイン咲切子役でデビューし、今後の活躍が期待される黒河内りく。
本公演では、西村成忠✕湯川ひな、広田亮平✕黒河内りくのダブルキャストで上演。注目の若手俳優たちが、20代の今でしかできない繊細な感性で挑む本作に期待しよう。
【あらすじ】
世間知らずで一途なジョナ。なかなか自分の存在を認められないソフィ。二人は偶然にも同じような人生経験をしている。二人とも最近、親を膵臓がんで亡くしたのだ。自給自足の宗教コミューンで育ったジョナは、コミューンを抜け出し自立しようとする。父を亡くして一人ぼっちになったソフィは、悲しみを吹っ切ろうと父の部屋を改装して貸すことにする。やがてジョナがその部屋に引っ越してくると二人の“出会わない”奇妙な関係が始まり……やがて惹かれ合っていく……。

西村成忠 コメント
この度、舞台『BLINK』でジョナ役を演じさせてもらう事になりました。西村成忠と申します。
僕はこれまで映像作品を主に活動してきたのですが、舞台出演はこの、『BLINK』が僕の俳優人生、初舞台になります!
幼少の頃から憧れてやまない舞台演劇の世界に一歩足を踏み入れる機会を頂けて心が躍るような気持ちです。もちろん、初めて挑戦する「舞台」に対する不安や緊張もあります。ですが、今回の舞台『BLINK』に携わる者の一人として、この作品を僕なりに、愛し、解釈し、より良い演技を、より良い表現を多くのお客様にお伝えできるよう励みます!
そして、過去の僕でも未来の僕でもない、現在を生きる僕にしかない瞬きを楽しんで頂けたら、これ以上の喜びはありません。
湯川ひな コメント
この本を読んだ時、一目惚れのような一読み惚れをしました。物語や登場人物が持つ奇妙さに、心惹かれました。荒井さんは、ワークショップでご一緒した際に、戯曲の読み込み方とその感性に信頼感を抱きました。そんな荒井さんと共にこの「いい本」と向き合えること、同世代の西村さんと2人芝居を創り上げていく時間が楽しみです! 日本では初めて上演される台本なので、どのような物語か想像できないかもしれませんが、なんともいえない程、良いラブストーリーなんです。この本の魅力をお届けできるよう全力を尽くしたいです。皆さま、ぜひ足をお運びいただけたら嬉しいです。
広田亮平 コメント
荒井さんとは約3年前に舞台でご一緒し、それから会うたびに「なにか面白いことやろう!」と声をかけていただいていました。今回このような役を任せていただき光栄です。
しかし僕自身初の二人芝居、どうなることやら。出演が決まってからずっとドキドキです。
若くて、滑稽で、切ない男女の物語。正直ラブストーリーは僕にとって縁のないものだと思っていました。愛ってなんだろう。好きと何が違うんだろう。今の僕にはお客さんに何を伝えられるだろう。
いや、今の僕だから伝えられることがある。そう信じて本番を迎えたいと思います。皆さま劇場へ、ぜひお越しください。
黒河内りく コメント
私は今年で23歳になります。長い人生を送ってきたとはまだ言えませんが、感じているのは、1日1日を今まで生きてきたという事です。どんな事も『記憶』という印として身体に刻まれ、まるで昨日のように思い返すことが出来ます。そんな印とどう向き合っていくか。新しい出会いが印と折り合いをつけるひとつのきっかけになる事もあります。
BLINKとの出会いも、私にとっての新しい未来へのひとつの道標となりました。この作品は、知らずして空いた心の隙間にそっと埋まるような、不思議な風を吹かせてくれます。その風をお届けできるよう、あるいは誰かにとっての道標になれるように、私は愛を持って作品作りに関わっていきたいと思っています。
演出:荒井遼 コメント
奇妙な話に引き込まれ、切なくも温かい読後感でした。近くに行きたいけれど行けない。近すぎると困惑するけれど遠すぎるのは困る。ちょうど自粛期間で、人と人との距離について考えていた頃でした。ラブストーリーであり、若者が存在理由を探していく話です。紆余曲折の最後で僕は、切なさと温かさと共に二人を肯定し励まし世界に送り出す。そういう風な作品にしたいと思ってい
ます。今は4月の末です。町に出ると夕日を浴びている生命力に満ちた草花たちが。生きている。
その風を吸い込む。人生の一瞬。そういう時期を描く作品にしたいと思っています。繊細な感性を持つ俳優たちと共に、ナイーブでちょっと不思議な顔つきの作品にしたいと思います。

なお、本公演では、実験的な試みが行われる。観客の減少問題、観劇層の先細りに一石を投じるべく、本チケットを1枚購入すると、2名が来場可能となるとのこと。もちろん一人での観劇も可能だが、これを機に、家族、友人、気になる誰かに……普段、演劇に触れることのない方を誘って劇場を訪れてみてはいかがだろうか。

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