東京女子流

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東京女子流、まだまだ続いていく物語
、未来への光を感じさせた「12周年ラ
イブ」夜公演 新衣装のサプライズ披
露も

4人組ダンス&ボーカルグループ・東京女子流が12周年を記念したライブ「東京女子流 12th Anniversary Live *物語の1ページ*~キミと きっと ずっと~」を7日、東京・LINE CUBE SHIBUYAにて開催。サプライズで新衣装の披露もあり、つめかけたファンを喜ばせた。

彼女たちにとって約1年半ぶりとなるホールコンサート。この日の午後に行われた「東京女子流 12th Anniversary Live *物語の1ページ* ~いつまでも光を放つから~」に続いて夜公演として開催された。通常昼夜二部開催のライブは、基本のセットリストは同じで、一部楽曲を変える程度の違いとなるが、それだと自分たちが掲げた「*物語の1ページ* 」というテーマが十分に伝わらないというメンバーの強い希望で、昼夜全く違うセットリストでの開催となった。
昼公演同様、ブルー基調の12周年記念衣装に身をつつんで登場した4人。まず昼公演のラストを飾った『days 〜キミだけがいない街〜』から幕を開けた。そして昨年発売の『ストロベリーフロート』『ガールズトーク』をスタイリッシュなパフォーマンスで魅せた。女子流12年間のライブ定番曲から始まった昼公演に対して、夜公演は近年の楽曲からその魅力を届ける形となった。
『ダイヤ♢』へと続いて、最初のMCへ。「明日私たちデビュー12周年を迎えます。その前日にこうして2公演もライブをすることができて、本当に嬉しいです。そんな気持ちを込めて最初から最後まで届けていきます。みなさんよろしくお願いします」と庄司芽生さんから伝えると、場内は大きな拍手につつまれた。
新型ウィルス感染防止の観点から、声を出しての応援が禁止された公演のため、メンバーそれぞれがペンライト、拍手でのコール&レスポンスを行い、「今日はみんなの顔が見れてすごく嬉しい! 1階、2階、3階、みんなのことを見て今日帰りたいと思います」(山邊未夢)、「みんながメンバーそれぞれを観てくれて、その視線を線で繋ぐと三角形が四つできるじゃない? それをがっちゃんこしたらダイヤの形になるんだよね。それを完成させられるのはみんながいるから。今日はみんなで楽しい思い出作っていきましょう!」(新井ひとみ)、「今日はみなさんの気持ち、最後まで受け取りたいと思います」(中江友梨)などメッセージを伝えた。
そして庄司さんが「ここからは女子流12年間の曲をできるだけたくさんつめ込んでいきたいという思いを込めて、メドレーで届けていきたいと思います」と告げ、メンバー4人もペンライトを持って、勢いたっぷりに『Rock you!』からメドレーがスタート。『Liar』『約束』など多彩な楽曲を聴かせた。
そして昼公演に続き、女子流の歌の魅力をじっくり味わえるゾーンを用意。バラード曲『初恋』ではせつないボーカルで惹きつけ、そして『Hello, Goodbye – 春野 Remix』を感謝の心を込めて届けた。4人の歌での表現力を改めて感じさせられるパートとなった。
ここでメンバーが去ったステージのスクリーンには、楽屋でのメンバーの様子(?)を描いたコミカルな映像が流れる。さっきまで着ていた衣装姿の4人が、出番に備えてスタンバイする状況を演じているが、次の衣装に着替えるにあたって、それぞれがまったくバラバラの衣装で登場しようとする。勘違い続きで、なかなか全員の衣装が揃わない(山邊さんに至っては、自分とは関係ない80年代風ソロアイドル「新井ひとみ」のデビュー曲の衣装を着用する場面も)。最近の女子流のさまざまな衣装を着たメンバーが見られ、楽しいVTRとなったが、この映像はどこに着地するのかと思われた中、リアルの4人が登場。曲は『Reborn』、そして『光るよ』と続いた。女子流の“変身”を描いた明るさ満点のナンバーだ。『光るよ』といえば曲の途中でコート衣装を脱ぎ捨て、キラキラの衣装姿に生まれ変わるパフォーマンスで話題になった楽曲。メンバーたちが着ているのは、その『光るよ』のコート衣装のようで、以前着ていたものとは色が違うロングコート。そして、それを脱ぎ捨てると、キラキラの新衣装に身をつつんだメンバーたちの姿が! 
メドレーで『ちいさな奇跡』『おんなじキモチ』などを披露し盛り上がったあと、中江さんは新衣装について「以前のコートはネイビーと濃いピンクだったのが、今回ブラックと薄めのピンクで前よりも長い丈。中に何を着ているか、まったくわからないというのが新調した新しいコートの魅力ですね」と紹介。この新衣装の披露は完全サプライズ。メンバーたちは事前にSNSで“におわせ”ることも一切してこなかった。この新衣装について中江さんは「どこにいてもみつけられそうな、キラッキラの衣装。一人一人デザインが違うんですけど、ひとみは本物のお姫様みたいですよ」と語ると場内からは“同意!”と言わんばかりの拍手が。そんなお姫様のような新井さんをはじめ、夢の中の物語に現れたようないで立ちの4人が届けたのは『夢の中に連れてって』。衣装の世界観ともマッチしたパフォーマンスとなった。
一転、『月にサヨウナラ』、『ワ.ガ.マ.マ. – MURO’s KG Remix』ではセクシーなオトナっぽい魅力を。『ワ.ガ.マ.マ. – MURO’s KG Remix』の曲中ではメンバーからの手拍子のレクチャーに合わせて会場一体で盛り上がる場面も。そして『深海-Hi-ra Mix-』へ。この曲は特にダンスパフォーマンスが見応えのある楽曲。この日も観客の目を釘付けにし、アウトロの2回転もバッチリ決まり、曲終わりではひときわ大きな拍手が巻き起こった。ライブはクライマックスを迎えた。
歌い終え、パフォーマンス中のペンライトの海に感激を表したメンバーたち。同ホールは3階席まで客席があるが、「1階から3階まで、普通の海では見られない海の感じが見れたような」「波が押し寄せてくるみたいな景色」「この海に飲み込まれちゃいそうなくらい」と観客に感謝を表した。
そして、ここで8月3日に6th オリジナルアルバムの発売が決定したことをアナウンス。改めて、観客と一緒に喜びを分かち合った。現在鋭意新曲レコーディング中とのことで、庄司さんが「これから準備する曲や、完成に近づいている曲もあるので、楽しみにしていてください!」と語りかけると期待の拍手につつまれた。
そして庄司さんが「明日5月5日に私たちはデビュー12周年を迎えます。この12年間の中でたくさんの方と出会って、そして今日デビュー日の前日にみんなと会うことができて、みんなに歌って踊っている姿を観てもらえることができて、とても幸せを感じています。みんなに届けますので、心で受け取ってください」と紹介し、一昨年デビュー10周年の記念日にリリースした『キミニヲクル』を目の前のファン、そして配信カメラの向こうのファンに感謝を込めて届けた。
そして本編ラスト曲『STARTING,MY ROAD!』へ。かつて中江さんが「前向きで、この4人で駆け上がっていこうという、自分たち自身へのメッセージでもある曲。ライブの最後に歌ったら感動してもらえるんじゃないかな。ホールコンサートの最後に歌いたい」と語っていた曲。この曲を「会場のみんなで駆け上がっていきたい」と語り熱唱。12周年ライブ本編の最後を飾るにふさわしい一曲となった。
大きなアンコールの拍手に応えて最新シングル曲の『Dear mama』を披露。メンバーがそれぞれお母さんへの感謝の気持ちを綴った手紙をもとに作詞されたこの曲、母の日を前に心を込めて届けた。
ライブの終わり、新井さんは「あっという間すぎて、でも私たちのやりたかったことがいっぱいつまったこのライブをみんなに届けられてすごくうれしいですし、来たくても来れなかった方にも配信という形で届けられて、私たちにとっても宝物のこのライブをみんなに届けられてうれしかったです!」と、溢れる思いを語った。
その後改めてメンバー一人ずつ思いを告げていく。山邊未夢さんは「まず今日の日を無事に迎えられたことが嬉しいです。そして12周年を迎えられたのも、みなさんのおかげです」と感謝を表した。そして「みなさんにソールドアウトした景色も見せたかったんですけど、それは私たちにまだまだ課題があるなと、高みを目指すための目標にもなりました。これからも私たちのことを応援して、信じてついてきてくださったらうれしいなと思います」とメッセージを送った。
「4人でステージに立てて、ほんっとうによかった……」と喜びを表す新井ひとみさん。「デビュー当時だったらしゃべることもわからなくて、はちゃめちゃなことを言ったりだとか、メンバーの感想を聞いても、感動する心がまだ備わってなくて……」と語ると場内はほっこりとした雰囲気に。
そして12年経った今「山あり谷ありいろんなことを経験してきたなと思って、この4人だったからこそ、5人だったからこそ、進んでいけた道だと思う」と語り、このライブ開催まで、渋谷などに設置されたライブ告知の看板やポスターをSNSにたくさんアップするなど盛り上げてくれたファンヘ感謝を告げ、「私たちにとって大切なこの日を無事に迎えられて本当に嬉しい。最高の景色を見せてくれて本当にありがとうございました。幸せ者だ、本当に!」と、改めて溢れる思いを明かした。
そんな新井さんのコメントを受け、中江友梨さんは「昔も今も変わらずはっちゃめちゃですよ、ひとみさん(笑)。でも、そこが魅力なので、変わらないでほしいですけどね」と語ると場内は笑いにつつまれた。
続けて中江さんは「私は不器用で、言葉足らずで、人に伝えることがすごく苦手なんですけど、私の気持ちだったり、“ありがとう”の感謝の気持ちは、今まで12年間歌ってきた女子流の楽曲が代わりにみなさんに届けてくれているんですね。だから、本当に一曲一曲すごく大事にしているし、12年分の気持ちを今日みなさんに伝えられたらいいなと思って歌わせていただいたんですけど、気持ち届きましたか? 私にとって人生の半分が女子流なんですけど、まだまだ女子流の物語をみなさんと一緒に作っていきたいと思っていますので、これからもその物語を見守り続けてくれたらうれしいです」とメッセージを送った。
庄司さんは「“12周年すごいね”“そんなに続けてこられたのすごいね”と言っていただくことが多いんですけど、同じことを長く続けることがあまり得意じゃない私がなんでこんなにも女子流だけに真っ直ぐに続けてきたんだろうと考えたときに、ずっとはっきりとした答えが見つからなくて……。私はただただ一生懸命に大切な時間を過ごしてきたという思いが強かったんですけど、今日一日、昼公演夜公演と過ごして、そして1月1日にライブの開催が発表されて、それから今日までの道のりをメンバー、スタッフさん、そしてみんなと一日一日を過ごしていろんなことを感じてきた中で、きっとこの12周年ライブが答えなんじゃないかなと、自分の中で答えが出ました。私はこうしてみんなと過ごすライブを楽しみに毎日を過ごしているなと思っていて、きっとまた新しく始まる明日からも、こうやってみんなと過ごせる時間を楽しみに生きていくんだろうなと思いました」と、途中話しながら感極まって涙声になりながら思いを語りかけた。
そして「東京女子流という私にとって大切な場所で、みんながこうしてライブを観に来てくれて、配信で観てくれるみんながいて、見えないとこころで私たちのライブを成功させるために動いてくれている大好きなスタッフさんがいて、そんな環境で、こうしてステージに立つことができて、本当に幸せでした。ここから先、この幸せをもっと倍にして、みんなにもたくさん届けていきたいし、たくさん笑顔になれるような出来事を私たちから発信できるようにこれからもみんなで頑張っていくので、どうぞよろしくお願いします」とメッセージを伝えた。
最後に「私たちの物語が始まった曲」として『キラリ☆』を大事に抱きしめるように歌う4人。歌い終わり、何度も何度も「ありがとう!」を告げ、最後にエンディングのBGMの音が止み、生声で4人で「今日は本当にありがとうございました」と感謝を告げ、ステージを後にしたメンバーたちだった。
『キラリ☆』で昼公演が始まり、『キラリ☆』で夜公演が終わった。女子流12年間の歩みを感じる楽曲たちを最新の輝きをもって歌った昼公演、そして女子流の物語はまだまだ続いていくと、未来への光を感じさせた夜公演。原点の曲を大事に抱きしめながら、4人は*物語の1ページ* を届けた。
約7年ぶりとなる6thアルバムの予約はこちらから
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