山下達郎、11年ぶりのオリジナルアル
バム『SOFTLY』ジャケットは自身の“
肖像画”

シンガー・ソングライター山下達郎のオリジナルアルバム『SOFTLY』が6月22日(水)に発売される。2011年に発売された『Ray Of Hope』以来、11年ぶり、通算14枚目のオリジナルアルバムとなる。
そのアルバム『SOFTLY』のジャケット・デザインが公開となった。そのジャケットは、山下自身を描いた肖像画。今までもアルバム・ジャケットに山下が登場することはあったが、デフォルメされたものや、とり・みきによるキャラクター、タツローくんなどが殆どで、ここまで自身が写実的にフィーチャーされ、顔を全面に押し出したものは初とも言える。
手がけたのは、『テルマエ・ロマエ』の大ヒットや、様々な分野で才能を発揮している漫画家であり文筆家でもあるヤマザキマリ。ヤマザキマリは元々、イタリアで油絵と美術史を専攻し、肖像画を学んだ芸術家。肖像画を描いてもらうのが夢だったと語る山下との縁もあり、今回のジャケットを手掛けるに至った。イタリアルネサンス期の肖像画を思わせる、今回のジャケット。優しく微笑み前を見つめる山下の表情は、まさにアルバム・タイトルである『SOFTLY』を思わせる。
なおも進化し続ける唯一無二のアーティストによる唯一無二の最新アルバム、『SOFTLY』。ジャケットも遂に公開され、発売に向けての期待が高まっている。発売まであと45日、首を長くして待とうではないか。なお、山下達郎は6月11日から全国ホール・ツアーを開催する。24都市47公演、6月から11月までの半年間のツアーとなり、ホール・ツアーは2019年以来、3年ぶりの開催となる。
コメント
山下達郎
実に11年ぶりのオリジナル・アルバムです。
思うところあり、ここ十余年はライブ一辺倒で過ごして来ましたが、ようやく完成したニュー・アルバムは、今の音楽シーンの中で私に出来ることは何かを再確認するものとなりました。いつものように今回もまた色々と試行錯誤のレコーディングでしたが、諸々の課題と対峙し乗り越えようとする意志があるうちは、まだ現役を続けられるかなと思っています。
ヤマザキマリ
達郎さんから肖像画を描いて欲しいと依頼を受けたのが数年前、「あなたは本来画家なのだから」という、達郎さんの力強い励ましにお応えするために、そしていかなる表現に対しても厳しい審美眼を持ったひとりの職人に納得してもらうために、今の私が出せる力の限り描いたのがこちらの作品です。絵画という道を選択した自分に初めて喜びと誇りを感じられる機会をあたえて下さった達郎さんには、深く感謝しております。

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