逢田梨香子 ワンマンライブ『The ni
ght before Nostalgic』オフィシャル
レポートが到着

声優・アーティスト逢田梨香子のワンマンライブ『逢田梨香子 LIVE 2022「The night before Nostalgic」』が、5月1日に東京・中野サンプラザホールで開催された。
オフィシャルレポートと写真が到着したので、以下、引用する。
『逢田梨香子 LIVE 2022「The night before Nostalgic」』レポート
彼女が単独ライブを行うのは、2020年12月から2021年3月にかけて行われたツアー“逢田梨香子 1st LIVE TOUR 2020-2021「Curtain raise」”以来、実に1年以上ぶりのこと。同ツアーの東京公演に続き、2度目の舞台となった中野サンプラザホールにて彼女は、新曲を含め前回以上に多彩かつ表現力豊かなステージを繰り広げ、アーティストとしての確かな成長を示してみせた。
会場の中野サンプラザホールでは開場時間中、逢田が過去のライブで実際に着用した衣装の展示を実施。前回のツアーの衣装もディスプレイされ、ファンはこれまでのライブのことを想い返して“ノスタルジック”な気分にも浸ることができる、本公演のタイトルにも連動する気の利いた趣向だ。
撮影:田中聖太郎
開演時刻になると場内の照明が暗転、華々しいSEに導かれて、まずはバンドメンバーが登壇。そして舞台にスモークが噴出され、それが晴れるとステージ上段にはマイクスタンドを握りながら立つ逢田の姿が。
撮影:田中聖太郎
ライブはブラスサウンドを交えたジャジーなナンバー「フィクション」で幕を開け、赤いジャケット風の衣装に身を包んだ彼女は、照明が派手にきらめくなか、ステージを移動しながらパフォーマンスを披露。そこからシングル曲「for...」を連続で畳みかけ、開始早々アグレッシブな2曲で会場のボルテージを引き上げる。
撮影:田中聖太郎
MCで「1曲目、緊張したー!」と漏らしつつ、久しぶりにファンと直接交流できる機会を喜ぶ逢田。「フィクション」のイメージにちなみ新調したという赤い衣装をアピールしたあとは、次の楽曲「Lotus」へ。1stアルバム『Curtain raise』のリード曲であり、彼女が初めて自分で作詞をしたナンバーだ。滑り出しはしとやかながら、サビで一気に力強く色づく歌声は、深い水の中から蓮の花が開く様子そのもの。バンドによるダイナミックな生演奏も手伝って、よりエモーションが伝わってくる。そこから爽快かつ切なさも湛えた「君がくれた光」に繋げ、ファンと一緒にこれまで重ねてきた時間への思いを馳せる。
撮影:田中聖太郎
ひと際かわいらしい仕草と歌声で、これまでにない一面を見せたのが「退屈が大好き」。カジヒデキが作詞作曲した渋谷系〜スウェディッシュポップ直系のお洒落な楽曲を、ときに愛らしいステップを踏みながら、キュートに表現する。バンドの演奏が続くなか、彼女は微笑みながら客席に向けてバイバイして一旦ステージを降壇。

撮影:田中聖太郎
そこからバンドによる卓越した演奏を挿み、ライブは後半戦に突入。
撮影:田中聖太郎
淡い水色の衣装に着替えた逢田は、自身が作詞したバラード曲「花筵」をライブ初披露。“別れ”をテーマに趣き深い情景を描くこの楽曲を、しとやかに歌い上げて見せる。客席のペンライトはピンクを中心に色とりどりに染まり、まさに“花筵(=花の散り敷いたさまを筵に例えた言葉)”のようだった。

続くMCで「今日この日のために新曲を持ってきました!」と、とっておきのサプライズでファンを喜ばせる逢田。その新曲「Adolescence」は、“思春期・青春”といった意味を持つその曲名通り、爽やかでありながらどこか甘酸っぱい気持ちを呼び起こさせるポップナンバー。彼女は「今日この日が、将来、素敵な思い出の一部になれば」という思いでこの楽曲を作ってもらったとのことで、たくさんの思い出と共にある今、そしてこの先に待っているであろう未来の輝きを、透き通るような美声で伸びやかに表現してみせた。
撮影:田中聖太郎
そんな新曲に続いては、「個人的にちょっと懐かしい楽曲」「ぜひまた新しい気持ちで聴いていただけたらと思います」と前置きし、自身のアーティスト活動の“始まりの歌”でもある「ORDINARY LOVE」を歌唱。アーティストデビューしてからまだ3年ほどながら、その間に世間的な状況の変化を含めて色々な経験をしてきた今だからこそ、“ありきたりの日常”のかけがえのなさを歌ったその歌詞が、より深く心に染み渡る。逢田からこの日出会うことができたファンに向けての想いがひしひしと伝わってくる、あまりにも特別で、今この一瞬の大切さが凝縮された名唱だった。
撮影:田中聖太郎
心を込めた「ORDINARY LOVE」の歌唱を終え、ホッと一息ついた様子の逢田は、「みんな、手に持っているサイリウムを思い思いのカラーにして!」と呼び掛けてラストスパートへ。
撮影:田中聖太郎
晴れやかかつ希望に満ちたアップナンバー「FUTURE LINE」で歌詞通り“素晴らしい世界”を作り出すと、「今日は本当に素敵な時間をありがとうございました!」と挨拶して本編最後の楽曲「Dream hopper」を元気いっぱいにパフォーマンス。ラストはオーディエンスと一緒に「せーの!」の合図でジャンプして盛大に締め括った。
撮影:田中聖太郎
万雷の拍手によるアンコールに応え、グッズのTシャツ姿に着替えた逢田がステージに再登場。彼女は改めて「曲や匂いって当時の記憶が鮮明によみがえる」「私はその感覚が好きで、そんな日になればという思いで」この日のライブに臨んだことを語る。そしてアンコールの1曲目に歌ったのは「ブルーアワー」。この曲も逢田が自ら作詞しており、変わりゆく日々の中で、ときに不安を感じながらも、新しい明日を信じてひたむきに生きていく思いを、切々とした歌声とともに届ける。
撮影:田中聖太郎
直後のMCで「私の書く歌詞、ちょっと暗くない?(笑)」と笑いつつ、それも自分の一部であり、「(歌詞では)どうしてもウソをつくことができない」と、赤裸々に告白する。だがそれを受け止めてくれるファンの声にこれまでたくさん救われてきたこと、そして「みんなに“ありがとう”の気持ちを直接伝えたいと思いながら、ライブをやっていました」と語り、客席は温かな拍手で応える。そうやってお互いが気持ちを交わし合い、ライブはついに最後の曲「ステラノヒカリ」へ。みんなで振り付けを合わせるのが恒例となっているこの楽曲、その一体感がこの日のライブで最高潮とも言える昂揚を巻き起こし、逢田もステージ全体を元気いっぱいに駆け巡りながらそのポジティブな思いを届け、この先何十年経っても色褪せることのない最高の思い出を作り上げた。
撮影:田中聖太郎
なお、ライブの最後には、約1年半ぶりの新作となる3rd EP『ノスタルジー』を8月9日にリリースすることを発表。自身の30歳の誕生日の翌日に届けられるこの新作には、本公演で初披露された新曲「Adolescence」を含む全4曲が収められるとのことだ。また、この日のライブ“逢田梨香子 LIVE 2022 「The night before Nostalgic」”の模様が、5月14日(土)から、期間限定で映像配信することも決定。彼女の今の姿をぜひ目に焼き付けてほしい。

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