L→R  仁耶(Gu)、Hiroyuki Ogawa(Ba)、Fuki(Vo)、紫煉(Gu)、FUMIYA(Dr)、Jill(Vn)

L→R  仁耶(Gu)、Hiroyuki Ogawa(Ba)、Fuki(Vo)、紫煉(Gu)、FUMIYA(Dr)、Jill(Vn)

【Unlucky Morpheus インタビュー】
Fukiの歌をいっぱい聴かせたくて
“歌モノ”をテーマに制作を始めた

メタリックなサウンドと群を抜く歌唱力を誇るヴォーカル、そしてバイオリンが一体になって生まれる激しさと美しさを併せ持った独自の世界は本当に魅力的で、Unlucky Morpheusの新しい顔を見せていることも注目のアルバム『evolution』。そんな意欲作について、リーダーの紫煉(Gu)とシンガーのFuki(Vo)に語ってもらった。

Unlucky Morpheusの音楽性を
少しずつ広げていきたい

新しいアルバムの制作に入る前はどんなことを考えていましたか?

紫煉
前作の『Unfinished』(2020年7月発表)は自分のデスヴォイスを入れたりして、結構エクストリームな作風だったんですね。『Unfinished』を作り終えた直後、次はどんなものを作ろうかと考えた時に、今度はFukiの歌をいっぱい聴かせたいと思ったんです。それで、“歌モノ”というテーマのもとに制作を始めました。
Fuki
前作は私が歌っているところと紫煉のデスヴォイスの割合が“6.5:3.5”くらいで、普段のアルバムに比べて私が少ない作品だったんですね。なので、新しいアルバムに入る曲のデモを聴いた時に、“あれ? 最後まで聴いてもデスヴォイスが出てこない”みたいな(笑)。それに、今回はいろんな曲調があって、これは自分がいろんな歌い方を試せるアルバムになりそうだということをデモの段階で感じました。
紫煉
俺の中にはUnlucky Morpheusの音楽性を少しずつ広げていきたい想いがあり、それを今回は実践できたと思っています。“Fukiの歌がメイン”ということと、“Unlucky Morpheusである”ということから逸脱しすぎないことを意識した上で、新しいテイストも取り入れました。
Fuki
私が“evolution=進化”というタイトルがついた今回のアルバムを象徴する一曲だと思うのは「アマリリス」ですね。Unlucky Morpheusらしくないという第一印象を抱く人は結構多いと思うんですよ。でも、私にとってはすごくUnlucky Morpheusらしいというか、紫煉のDNAに流れている曲調の色濃いものがUnlucky Morpheusでも出てきたと感じていて。だから、違和感はなくて、歌い方とかは明るくて可愛く聴こえるけど、楽曲自体はちゃんとロックでカッコ良いんですよね。そのバランス感覚だったり、サビとかの歌とバイオリンのかけ合いみたいなアレンジはUnlucky Morpheusにしかできないことだと思うから、自分たちの個性を活かしつつ新しいところに行けて良かったと思います。
紫煉
「アマリリス」は実は結構前からあった曲で、もう5年前くらいにデモを作っていたんです。でも、Unlucky Morpheusはメロディックスピードメタルという正統的な柱と、エクストリーム要素を足した『Black Pentagram』(2016年12月発表)のような柱という二本立てでやってきていて、「アマリリス」はちょっとそこからは離れているので、出しどころをずっと探っていたんです。そういう中で、『Unfinished』を作り終えて、次は歌モノだと考えた時に“よし、この曲を出してみよう”という気持ちになって、今回思い切って提示することにしました。

一番いいタイミングで世に出たと思います。「アマリリス」は青春感を湛えた歌詞も印象的でした。

Fuki
「アマリリス」のデモを聴いた時に、なんてさわやかで、青春の香りがする楽曲なんだと思って、最初にパッと浮かんできたキーワードが“学園モノ”だったんです。私は漫画も小説も大好きで、いろんな作品を読んでいて、少女マンガも好きなんですね。『ガラスの仮面』を書かれた美内すずえ先生の作品もいろいろ読んでいるのですが、その中のひとつの『聖アリス帝国』の世界観がこの曲にはすごくぴったりだと閃いたんです。『聖アリス帝国』は仮面をつけた正体不明の怪盗が同じ学園内にいるらしいというストーリーで、ドキドキワクワクと少し恋愛要素もあるような作品なんですね。そういうちょっと甘酸っぱい感じの世界観がこの曲には合うと思って書き始めたので、歌詞を書くのはすごく楽しかったです。

紫煉さんはいかがですか? 新しいテイストを取り入れたものとなると。

紫煉
自分の中で特に印象の強い曲を挙げるとしたら…すごく悩みどころではあるけど、「Serene Evil」かな? これはUnlucky Morpheusの正統派なメロディックスピードメタルで、実はこういう曲を作るのが一番大変なんです。作ろうと思えばいくらでも作れるけど、過去曲の焼き直しみたいなものを作っても意味がないから、こういう曲を新たに作る意義みたいなものを自分で感じながら作りたいので。そういう意識で「Serene Evil」も書いたけど、作り終えた直後というか、今年の3月の序盤くらいまで不安だったんです。ミックスの最終盤になって、“これはイケている!”とやっと安心できました(笑)。

“とりあえず、自分たちの王道のものを今回も入れておきました”ではなく、毎回熟考しているというのはリスナーはすごく嬉しいと思います。「Serene Evil」の歌詞は“愛する人を守る”ということがテーマになっていますね。

Fuki
私は最初にデモを聴く時に歌詞を書くためのメモをとるんですけど、この曲は一番最初に出てきたワードが“男泣き”でした(笑)。そもそもこの曲は仮タイトルが“クサすぎて”だったんです(笑)。やりすぎなくらいクサくて、コテコテで、哀愁100パーセントの曲だなというのが第一印象で、そこから自分のことを顧みずに愛する人のために尽くす男性像が浮かんだんです。この曲の歌詞は『静かなるドン』という漫画がモチーフではあるんですけど、“男が女を守る”とか“女のために身を引く”みたいなことは普遍的なものだという気がしているので、『静かなるドン』を知らない人も“男泣き”の部分は感じてもらえるんじゃないかと思います。

「Serene Evil」のような楽曲で“男泣き”となると『ロミオとジュリエット』などの西洋古典文学をイメージしがちですが、『静かなるドン』というのはFukiさんならではという気がします。

Fuki
そうですね(笑)。意外性のあるモチーフをあえて落とし込むみたいなことは、自分の中では結構得意分野というか…武器だと思っています。
L→R  仁耶(Gu)、Hiroyuki Ogawa(Ba)、Fuki(Vo)、紫煉(Gu)、FUMIYA(Dr)、Jill(Vn)
Fuki(Vo)
紫煉(Gu)
仁耶(Gu)
Hiroyuki Ogawa(Ba)
FUMIYA(Dr)
Jill(Vn)
アルバム『evolution』

OKMusic編集部

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