L→R 山本大樹(Ba&Cho)、椎木知仁(Vo&Gu)、山田 淳(Dr)

L→R 山本大樹(Ba&Cho)、椎木知仁(Vo&Gu)、山田 淳(Dr)

【My Hair is Bad インタビュー】
20代のうちにMy Hair is Badとして、
僕ららしい作品を作りきろうと思った

2年10カ月振りとなる5thフルアルバム『angels』は、かつてないほどじっくり時間をかけて練り上げたバンド史上最大の意欲作。今を丁寧にしっかりと刻み、愛ややさしさを広く深く歌った楽曲たちは彼らのリアルであり、最新型だ。椎木知仁(Vo&Gu)が今作について、そして30歳になって思うことを赤裸々に語る。

赤裸々から逃げないところこそが
僕の強みだと思う

アルバムが完成しての率直な感想は?

今作は2020年から作っていて、ようやく完成しました。だから、今は“やっとみんなに聴いてもらえる!”という嬉しい気持ちです。ずっとライヴをやってきたバンドだったんですけど、コロナ禍でライヴ活動が止まってしまって、これだけしっかり制作に打ち込めたのは、いい意味でも悪い意味でもコロナ禍があったからという気持ちがありますね。他にやることがないから、制作に集中できたというのもありましたけど。コロナ禍だろうが何だろうが、きちんと曲を書いていたいとは思っていたし、コロナ禍から逃げずに現在の状況をリアルに書き終えようと思っていた…“赤裸々から逃げないでおこう”という想いがありました。

そんな今作を聴いて、自身としっかり向き合って、今をしっかり刻めているし、そこで気づいた愛ややさしさを広く深く歌えていると思ったので、それを端的に言葉にすれば、まさに“赤裸々から逃げない”ということですよね。数年後、振り返った時に今がすごく重要な時期だったと思える作品だと感じました。

ありがとうございます。僕は今年の3月で30歳になったのですが、メンバーが全員30歳になる寸前にバンドの肝だったライヴができなくなって…20代はずっとMy Hair is Badをやってきたけど、急に活動が止まっちゃった気がしたし、そこに焦りもありました。だけど、“My Hair is Badとして、20代のうちに僕ららしい作品を作りきろう”という気持ちに切り替えたら、その気持ちにも背中を押されてギリギリ20代で録り終えたんですよ。

My Hair is BadはこのタイミングでTVでのパフォーマンスやサブスクの解禁、タイアップもあったりと新たな一歩を踏み出そうとしている印象があって。自信を持ってリリースできるアルバムが出来上がって、もっとたくさんの人に聴いてほしいというモードになり、ひとつ腹を括ったんじゃないかと思ったのですが。

もっとたくさんの人に聴いてもらえるバンドになれるんじゃないかというのは、前からずっと意識していました。今回は“全曲シングルで切れる曲を作りたい”という気持ちで曲を書いて、結果的に13曲が揃って、すごくいいアルバムができたと思えた時に、ある種不思議な縁でTV、サブスク、タイアップといろんな機会が重なったことがラッキーだったというか…いいタイミングでしたよね。

全曲シングルで切れる曲を作りたい気持ちで書いたということですが、その先にはアルバムを意識していました?

これまでみたいに“アルバムを作るぞ!”と一気に10曲くらい作ったら、アルバムに向けた曲になりすぎる気がしたので、今回は全曲シングルを切っていくつもりで作りました。2020年の12月に発表した配信シングル「love」とCDシングル「life」に関しては、それを出してから自分たちが受ける実感やみんなの反応を見てアルバムを作り進めていきたいと思ってリリースした作品なんです。なので、アルバムを意識したのはその反応を見たあとになる昨年の6月くらいでしたね。その頃にはもう半分くらい曲が出来上がっていたから、“このままシングル曲を作るテンションで曲を作っていったら、絶対にすごくいい作品ができるはずだ!”と思ったし、“それくらいの気合いじゃないとこれまでのMy Hair is Badを越えられないぞ”という想いでしたね。でも、振り返ってみると“20代のうちにいい曲を録りきるぞ!”という気持ちが一番大きくなっていたような気もします。

一曲一曲としっかり対峙して、それを一枚にまとめたら、1曲目から最後まで物語が進むように聴けるアルバムになったというのも面白いです! あと、ラストの「花びらの中に」でこの先の未来と希望を想像させるという流れもいい出来栄えで。

「花びらの中に」は全曲が出揃ってから“曲順はどうする?”という話になった時に、“この曲が最後なのかな?”と思って順番を変えたんですよ。狙って作ったわけではなく、結果的にそうなったみたいなことが多いんですけど、確かに曲順もすごくハマったと思いますね。僕も並べてみて、あまりに収まりがいいので不思議でした。歌っていることもアルバム一枚で筋が通っている気がするし。曲を作っている時はそんなつもりじゃなかったから、すごく不思議だったなぁ。

筋が通っているというところでは、《そう/愛だったんだって気づいたんだ》という歌い出しで始まる1曲目の「カモフラージュ」から一枚を通して、今だから歌えるいろんな“愛のかたち”を表現できていると思いましたよ。

だとしたら、作詞をしている時の自分は自分に嘘をつかないでいられたんだと思います。赤裸々から逃げないところこそが僕の強みだと思うし、そこは常に意識しているんです。
L→R 山本大樹(Ba&Cho)、椎木知仁(Vo&Gu)、山田 淳(Dr)
L→R 山本大樹(Ba&Cho)、椎木知仁(Vo&Gu)、山田 淳(Dr)
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OKMusic編集部

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