L→R 磯野未来、永瀬りか、菜月アイル、なぎさりん、夏井さら、杉本莉愛、宇野みずき

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【CANDY GO!GO! インタビュー】
やさしさと強さを兼ね備えた
ニューシングル

“離れていても心はつながっている”
と伝えたかった

今作は両A面シングルで、もう一方の表題曲はツアータイトルと同じ「Brave Venus」です。歌詞は杉本さんが担当されていますね。

杉本
はい。歌詞を書くのはめちゃめちゃプレッシャーで、すごく考えました。書いたのは私が1回目のコロナにかかっていた時で、精神的につらい時期でもあったんです。周りの人もコロナ禍でライヴに来られなくなったり、不安を抱えていたりして、深刻なことになっている人もいるのが伝わってきていたので、“みんなに伝えたいことは何だろうか?”と考えました。CANDY GO!GO!は55周年まで続けるつもりなので、サビの《連れてくよどこまでも たとえ魂だけになっても》というのも、そういう気持ちから出てきた言葉です。“大丈夫だよ。離れていても心はつながっているよ”と、みんなに伝えたかったので。
永瀬
杉本さんらしい素直でストレートな歌詞ですよね。リードヴォーカルも杉本さんですけど、やさしい声がすごく素敵です。
なぎさりん
CANDY GO!GO!の曲は迫力があるから“聴くぞ”と構える感じになることもあるんですけど、「Brave Venus」は例えるなら夕方の5時とかに鳴るチャイムみたいな雰囲気なんですよね。無意識のうちに口ずさみたくなるような感じがあって、杉本の声にもすごく合っていると思います。やさしさと強さの両方を表現したい曲なので、ダンスはまだ苦戦しています。
宇野
いつもはキレキレで激しいダンスが多いから、そういう表現をメンバー全員で極めていきたいですね。あと、この曲はワンマンツアーのことも思い出します。アンコールでやっていたので、ライヴがもうすぐ終わってしまう寂しさだったり、“楽しかったな”っていう感情が混ざりながら披露していたんですよね。

僕はこの曲を聴くとファイナルのO-EAST公演を思い出します。「Brave Venus」を披露する時にメンバーへのサプライズとして、プロデューサーのOKBさんがサイリウムをお客さんに配っていましたが、メンバーのみなさんにバレていたんですよね?

なぎさりん
そうなんです(笑)。
磯野
知っていましたし、OKBさんが“みなさん、今ですよ~!”って合図を出していましたからね。
宇野
その様子はYouTubeで公開されていますので、ぜひご覧ください(笑)。
菜月
この曲はみんなも言っているとおり、他の曲と雰囲気がかなり違うんです。ライヴでやると世界観が一気に変わる感じがあって、それも気持ち良いんですよね。やさしさに急に包まれるような感覚になります。
磯野
杉本のやさしい声がすごく映えていて、他のメンバーでは表現できなかったと思います。私は歌声に強さみたいなのが出るタイプなので、この曲をパフォーマンスするとお母さんみたいな顔になるんですよ。聖母マリアというか(笑)。

(笑)。“やさしさと力強さの両方を表現する”となぎささんがおっしゃっていましたが、杉本さんの歌声もそういうものがあるんだと思います。7人それぞれの力強さのかたちがあるのもCANDY GO!GO!の魅力ですよ。特に女性のファンのみなさんはそういうところに憧れているんでしょうね。

夏井
男性のファンのみなさんに応援していただけるのももちろん嬉しいですけど、女性の方々に“好きです”って言っていただけると、独特の嬉しさがあるんですよ。もともと私も女の子のアイドルグループが好きだったので、そういう気持ちを自分に持っていただけていると感じるので。女性のみなさんにも、もっとライヴに来ていただきたいです。

“CANDY GO!GO!の現場はファンマナーがいいので安心してください!”とこの記事で書いておきますね。

夏井
ぜひ!(笑)
なぎさりん
この曲、いつかプラネタリウムでやりたいよね?
杉本
プラネタリウム、いいですね!

先ほどの話に戻るわけではないですが、いつかプラネタリウムで勇者の剣を持ってやってください。

なぎさりん
そんなに私たちに剣を持たせたいんですか?(笑) ライヴのステージセットに剣を刺しておいて、みんなで引き抜いたり?
磯野
全員が剣を合わせてライヴが始まったり…
杉本
タオルの代わりに剣型のサイリウムを回すとかもできそうですよね。

夢が膨らみますね。

磯野
次回のシングルは剣関連の曲? じゃあ、カップリングのタイトルは“盾と矛”ですね(笑)。

あははは。脱線させてしまってすみません、今回のカップリングの話をしましょう。TYPE –A収録の「Jealous Tomorrow」は夏井さんが作詞したんですね。

夏井
はい。タイトルはOKBさんが決めていたので、嫉妬をテーマにしようと思ったんですけど、自分なりの解釈をしながら書いていきました。私のストレートな気持ちがこもっていると思います。

《今を生きろ 僕を生きろ》という表現が印象的でした。

夏井
CANDY GO!GO!は55周年を目指していますけど、この先何があるかは分からないじゃないですか。だから、今を楽しみながら全力で生きることが大事だと思うんですよね。

夏井さんは嫉妬することってあります?

夏井
めっちゃしますよ。CANDY GO!GO!に入ってからはメンバー全員に嫉妬しています。羨ましいくらいにみんなそれぞれにいいところがあるので。でも、そういうのも“負けないぞ”っていう前向きな力になるんですよね。

Type-Bのカップリングは「bye-bye」。菜月さんの作詞ですね。

菜月
はい。テーマの指定が“卒業”と“別れ”だったんです。私はスローなタイプの曲が好きなので、“得意分野がきた!”と思いながらデモを聴き始めたんですけど、急にアップテンポになったので“どうしよう!?”って迷いました。それで、笑顔で別れられるような感じにしたいと思って書いたのがこの歌詞です。タイトルだけだとメンバーの卒業かと勘違いする方がいるかもしれませんけど、そういうことではないです(笑)。
なぎさりん
この曲は展開が独特なので歌詞を書くのが難しかったんじゃないかと思います。私には書けないです。

あと、YouTubeでは「IN THE GAME」のMVが公開中ですね。

夏井
千葉の大慶園で撮りました。

大きいアミューズメントパークですよね?

磯野
はい。めっちゃ楽しみました!
なぎさりん
曲が始まる前の冒頭部分は、とある映画のオマージュになっているんです。“妻夫木聡さん”“ワイルド・スピード”“スターター”で検索してみると、“これなんだね”って納得すると思うので、気になった方はぜひ調べてみてください!

取材:田中 大

シングル「IN THE GAME/ Brave Venus」2022年4月13日発売 Vortex Records
    • 【TYPE-A】(CD)
    • XNOK-00009
    • ¥1,200(税込)
    • 【TYPE-B】(CD)
    • XNOK-00010
    • ¥1,200(税込)
CANDY GO!GO! プロフィール

キャンディーゴー!ゴー!:2010年より活動を開始した、渋谷系ガールズロックユニット。アイドルのかわいらしさとガールズロックのカッコ良さをミックスした“アイドロック”という音楽スタイルを形成し、渋谷エリアを中心に月間20本以上のライヴを行なう。都内だけでなく、全国に活動の幅を広げ、19年3月には初の名古屋でワンマンライヴを開催。20年は結成10周年を迎え、シングル「Since 2010~」をリリース。21年4月には恵比寿LIQUIDROOMでのバンドセットワンマンを行なった。22年4月にシングル「IN THE GAME/ Brave Venus」をリリースする。CANDY GO!GO! オフィシャルHP

OKMusic編集部

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