「テルマエ・ロマエ ノヴァエ」津田健次郎インタビュー!

「テルマエ・ロマエ ノヴァエ」津田健次郎インタビュー!

津田健次郎、入浴は「朝晩2回」 主
演作「テルマエ・ロマエ ノヴァエ」
とともに癒しのお風呂トーク

「テルマエ・ロマエ ノヴァエ」津田健次郎インタビュー! Netflixシリーズ「テルマエ・ロマエ ノヴァエ」が3月28日から全世界独占配信される。ヤマザキマリ氏の漫画「テルマエ・ロマエ」をアニメ化した本作は、ローマ帝国の浴場技師の青年ルシウスが、現代日本にタイムスリップできるようになる奇想天外な“お風呂コメディ”。主人公・ルシウス役の津田健次郎に話を聞くと、本作の見どころはもちろん、銭湯にまつわる幼少期の思い出、大のお風呂好きだという意外な一面を明かしてくれた。(取材・文・写真/編集部)
主人公ルシウス原作を通じて感じたお風呂の歴史、人とのつながり
「すごく不安」だった古代ラテン語への挑戦
――原作漫画の印象、好きなところを教えてください。
改めて、独自性の強い、いまだかつてなかったタイプの漫画だったんだなと感じました。ヤマザキマリ先生の圧倒的な知識のうえに、コメディがのっている、なんて贅沢な知識の使い方なんだと。今回改めて原作を読んで、面白い作品なんだなと感じました。
――特に好きな描写はありますか?
古代ローマ人と現代日本人が、お風呂という文化を通じてつながる瞬間があるんです。ああいう瞬間に、時代をこえて、国をこえても、人間ってそんなに変わらないのだと感じました。お風呂の歴史は深く、良いものだなと思いましたし、人と人がつながる瞬間はとても感動的でした。
――今回、古代ラテン語にも挑戦されていますね。
大変でしたね。最初に古代ラテン語を文字にしてもらって、カタカナで読み方も書いてもらいました。さらに、言葉の指導の先生が吹き込んだ音声をガイドにして、どういう風にしゃべるかを組み立てていきましたが、やっぱり全然違う言葉なのでわからない部分がありました。例えば「どこを強調するか」「どこで切って、どういうリズムでしゃべればいいか」という部分。だから、途中まで録ったところで「すみません、すごく不安です」と伝えたら、スタッフさんが先生を現場に呼んでくださいました。スタッフさんにはお手間を取らせてしまったのですが、先生に質問しながらすすめるという、とても贅沢なことをさせていただきました。苦労もしましたが、すごく面白かったです。先生に「今回は古代ラテン語でラテン語とは違う。つまり、何が正解は誰もわからないんです。だから自信を持っていきましょう。津田さんがしゃべる、それが正解です」と言われたこともあり、最終的にはのびのびと楽しくできました。
幼少期の銭湯の思い出
「空気感や桶のカランという音まで思い出せます」
――津田さんは温泉や銭湯はお好きですか?
好きですね~。特に銭湯が好きです。銭湯エピソードでいえば、祖父の家はお風呂がない、古い家だったので、小さい頃に祖父の家に遊びに行くと「銭湯いくぞ」と一番風呂に連れていってくれました。まだ明るい時間帯、他のお客さんがいない広いお風呂にジャボーンと入る、それがこんなに気持ち良いものなのかと子ども心に感じました。あとはジュースを買ってもらったり、いわゆる銭湯の王道ですね。王道で嗜み。祖父が体験させてくれたそういうものは、空気感や桶のカランという音まで思い出せます。だからいまだに銭湯が好きで、銭湯があると「ひと風呂浴びたいな」と思います。今は銭湯自体が減っているのが残念ですが、これからも残ってほしい文化です。
――そんな銭湯好きの津田さんから見て、本作でお気に入りの“お風呂シーン”はどこでしょうか?
お風呂シーンではないかもしれませんが、吉田という日本のお風呂の若い設計技師とのエピソードがロマンチックでした。時代と国を超えて、ルシウスと吉田が師弟関係のようにつながっていくんです。2人が夜空を見ているシーンでは、お風呂を作るという目的から、男同士の友情、師弟関係みたいなものへとつながっていく、そういうロマンにあふれていました。そもそもこの作品自体が“お風呂ロマン”にあふれていますが、それが特に凝縮されているエピソードでした。
――“お風呂ロマン”といえば、現代のお風呂を見たルシウスが、古代ローマでそれを再現しようと工夫を凝らす姿も、ある種ロマンにあふれていました。
ルシウスは素晴らしいアレンジャーですよね。ゼロからイチを作り出そうと苦しんでいたのに、結果的に日本の銭湯からいろんなアイデアを拝借することになってしまい(笑)、それに対して「これは俺のアイデアじゃないんだけど」と罪悪感に苛まれていました。でも、いつも素晴らしいアレンジみせてくれるので、もしかしたら彼は“ゼロイチタイプ”ではなく、1を100にする才能にあふれているのではないでしょうか。
さらに掘り下げる“ツダケンのお風呂愛”
朝晩「ずっと欠かさない」こととは?
――銭湯が好きというお話しもありましたが、津田さんの入浴ルールや入浴時のルーティーンなどはありますか?
ルールはありませんが、必ず1日2回、お風呂に入ります。朝晩2回、寝る前と朝起きた直後に入ります。それだけはずっと欠かさない習慣ですね。あと、熱いお風呂が好きなので、夏でも必ず熱いお風呂に入ってます。
――湯船につかる派ですか? シャワーですませるタイプですか?
湯船は100%つかります。湯船につからないと入った気にならないんです。朝も湯船につかって、シャワーで洗って……というのがいつもの流れです。
――朝はシャワー派が多い印象ですが、お湯につかるんですね!
しっかりつかっちゃいます。しかもちょっと長めです(笑)。
――銭湯のお話もそうですが、津田さんかなりお風呂好きですね。
すごくお風呂好きだと思います(笑)。
――それだけお風呂好きだと、本作を通して入浴の幸せを感じる場面も多かったのでは?
そうですね。だた本作を見てると温泉などに行きたくなって、「ちきしょー!」「露天風呂いいな~」という気持ちになります(笑)。だから、露天風呂で見れたら最高ですね(笑)。

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