【歴代ライダー俳優紹介】トップ俳優
になった佐藤健、新人時代も「天才だ
った」

映画「るろうに剣心」や大ヒットドラマ「恋はつづくよどこまでも」への出演で知られる佐藤健は、だれもが知る若手のトップイケメン俳優です。ただ、その佐藤の原点である「仮面ライダー電王」（2007年 テレビ朝日系列）の詳細を知るファンは、令和4年現在でどれだけいるでしょうか。オダギリジョーや福士蒼汰、菅田将暉などのトップイケメン俳優の登竜門として有名な平成仮面ライダーシリーズの中でも特に人気のある「仮面ライダー電王」。その物語や主人公・野上良太郎を演じた佐藤健についてご紹介します。佐藤健が演ずる主人公は史上最弱佐藤健が出演した仮面ライダー電王は、平成仮面ライダーシリーズ8作目。当時17歳だった佐藤は、史上最年少ライダーとして主役に抜てきされて話題になりました（その後、菅田将暉が16歳で更新）。彼の演じる主人公・野上良太郎は臆病で引っ込み思案なうえにケンカが弱いというそれまでの仮面ライダーの主人公像とはかなり違います。ところが4人の「イマジン」と呼ばれる怪人たちに憑依されたことから4形態の仮面ライダーに変身できるようになる良太郎。憑依するのは、短気だけど男気のあるモモタロス（桃太郎）、クールでモテ男のウラタロス（浦島太郎）、義理人情に厚く力持ちのキンタロス（金太郎）、わがままで甘えん坊なラッパーのリュウタロス（龍の子太郎）という4人。佐藤は、気弱な本人も含めるとそれぞれの性格5人分の良太郎を演じ分けます。これが子どもたちにもお母さんにも大人気に。その後、大人気ドラマ「ROOKIES」にも出演した佐藤はトップ俳優へと駆け上がっていきました。なお、2021年11月にNHK‐BSPで放送された「全仮面ライダー大投票」では、視聴者からのアンケートで仮面ライダー電王が作品部門、仮面ライダー部門ともに1位に輝いています。＜仮面ライダー電王とは＞未来を変えるために過去を改変しようとする人物によって送り込まれてくる「イマジン」たちと戦う仮面ライダー電王。変身する野上良太郎は、電車の形をしたタイムマシーン「デンライナー」に乗ってやってきたモモタロスたち味方のイマジンに振り回されながらも、ともにタイムトリップをしながら悪のイマジンたちから現在や過去を守って戦うというストーリー。放送日時：2007年1月28日～2007年1月20日　毎週朝8時～8時30分放送回数：全49話有名なセリフ：「俺、参上！」「弱かったり、運が悪かったり、何も知らないとしても、それは何もやらないことの言い訳にならない。」佐藤健について＜エピソード＞「佐藤の演技は天才」モモタロスたち4人のイマジンの声を関正彦（「鬼滅の刃」鬼舞辻無残役など）や鈴村健一（「銀魂」沖田総悟役など）などの人気声優が演じたことも電王の人気の一因となっていて、それぞれに憑依された良太郎を演じるのは佐藤ですが、声は各声優が演じます。本来佐藤の演技を見て声優陣があとで声をかぶせることが通例のところ、声優が1話分先に収録してそれを聞いて佐藤が演じたと当時チーフプロデューサーだった白倉伸一郎がのちに振り返っています。それほど佐藤の演技が「天才なんですよ」とべた褒め。新人時代から非凡なものを見せていたのですね。「電王は僕の原点」2017年に公開された映画『平成仮面ライダー20作記念 仮面ライダー平成ジェネレーションズ FOREVER』に、トップイケメン俳優となった佐藤が10年ぶりに野上良太郎役で特別出演。取材に対して佐藤は「当時から支えて頂き、そして今でも好きだと言ってくださる方へ感謝の気持ちをお伝えしたいし、現実世界において虚構である仮面ライダーという存在が、僕等の心の中では真実であり永遠なのだという想いを、限られた出演時間ではありましたが込めたつもりです」そして「電王は、ほぼゼロから全てを教えて頂いた僕の原点」と答えています。＜その後の活躍＞ROOKIES（2008年4月19日～7月26日、TBS）岡田優也役連続テレビ小説 半分、青い。（2018年4月2日～9月29日、NHK）萩尾律役護られなかった者たちへ（2021年10月1日公開）利根泰久役今後もますます活躍が期待される佐藤健の原点「仮面ライダー電王」をご紹介いたしました。※個人の見解を含みます。