Kolokol史上最大規模となるBIGCAT単
独公演を前に、初のロングインタビュ
ーで彼女らの素顔に迫る

大阪出身の4人組実力派アイドルグループKolokolが、目標のひとつだった大阪BIGCAT公演に臨む。Kolokolはおとぎ話のような世界観とアイドルシーン随一の楽曲の良さで徐々にファンを増やし、所属事務所の先輩PassCodeのツアーでオープニングアクトとして披露したパフォーマンスが大きな反響を呼ぶなど、1歩1歩着実にステップアップしている。当然、発売後まもなくソールドアウト。残念ながらメンバーのコロナ感染で3月19日に延期されたが、公演を待つファンの声は温かい。

ところが、だ。これだけ大きな可能性を秘めたグループにもかかわらず、果てしなく広がるネットの海で彼女たち4人のインタビューを見つけることは不可能。そこで今回、グループ史上最大規模の単独ライブに挑むKolokolに初のロングインタビューを敢行した。取材は昨年12月に行われ、この記事は1月上旬に公開される予定だったが、公演延期に伴いこのタイミングでのお披露目となった。4人の飾らない人柄、チームワークのよさ、そしてポテンシャルの高さが少しでも伝わるとうれしい。
――さっそくなんですが、みなさんが思うKolokolの強みを1位から3位まで挙げてもらえますか?
全員:1位から3位ぃ~!?
――今回はみなさんの自己紹介的なインタビューになるので、どういうグループなのか伝えられたらいいなと思って、メンバー自身が自分たちのどこにプライドを持っているのかこのランキングを通じて知れたらなと。
高橋あきほ じゃあ、3位からいこうよ。1位は自分の中でなんとなくあるねん。
佳凪きの うーん、これは強みって言っていいのかわからないけど、私が一番すごいと思ってるのは結成から4年間メンバーが変わってないこと。
高橋 あー、いいこというやん(笑)。
――メンバーが不動だと。先日、佳凪さんがストーリーでKolokolは解散もしないし、脱退もしない、みたいなことを普通のテンションで書いているのを見てすごいなと思いました。
佳凪 確固たる自信があります。
――その自信はどこから来るんですか?
佳凪 メンバーのバランスがめっちゃいいんですよ。ステージ上だけじゃなくて、人間としての波長がみんな合ってるから、これからもずっと一緒にやっていけるんだろうなって私は感じてます。
高橋・藤本さき・真嶋このみ (無言)
――シーンとしてますけど。
藤本 いや、「そう思ってるんやあ」と思って!
高橋 そうだよそうだよそうだよ!(笑)
佳凪 やっぱり勘違いかもしれない(笑)。
高橋 たしかにKolokolはあまり喧嘩もしないし、みんなの波が合ってる気がします。
藤本 ずっと平和です。ほのぼのしてるよね。
――では、2位は?
藤本・真嶋 (衣装や楽曲などグループの)世界観。
――それはなぜでしょう。
藤本 ほかのアイドルさんにはない世界というか、物語の中に入っているようなライブや曲なので、Kolokolには独特な世界観があるんじゃないかと思ってるんですけど……どう?(笑)
佳凪 ブレなさがあるよね。長いこと活動を続けているとコンセプトって変わったりズレたりすると思うんですけど、Kolokolには「これぞKolokol!」というものがしっかりあって、それがブレてないのがいいなと思ってます。
高橋 デビューからずっと変わらないもんね。
――結成当初から「こういう世界観の曲をやっていきます」みたいな話はあったんですか?
高橋 最初は「SEKAI NO OWARIさんみたいな感じでいきますので」って言われてて(笑)。
佳凪 「じゃあ、よろしく!」みたいな(笑)。
藤本 「どんな感じやろ……?」って思ってたけど。
高橋 ちょっとよくわかんなかったよね。
佳凪 だから、(SEKAI NO OWARIの音源を)めっちゃ聴いた!
高橋 MVも観て勉強したよね。
――真嶋さんは最初どう思いましたか?
真嶋 自分はアニソンを歌いたいってずっと思ってたので、自分がやりたいと思っていたものとは全然違うと思っていました。でも、そのおかげで新しい世界を知ることができました。
Kolokol
――なるほど。では、1位は?
佳凪 やっぱり、4人全員声質が違うというところをみんなから褒めていただけるので、それはKolokolの強さかなと思ってます。
――それが1位なんですね。
高橋 ファンの人も「個性があっていいね」と言ってくださるので、これが1位です。
――自分たちで自覚はしていたんですか?
高橋 あんまり自覚はしてなかったです。
藤本 最初は歌が強みになるなんて思ってなかったし、それが自分たちの中心になるとも思ってなくて。でも、やっていくうちに「あ、できるんだ」って。
高橋 みんな、歌上手くなったよね。最初はRECしたあとに「やばっ」って思ったけど(笑)。
藤本 昔は2人で歌うパートが合わないこともあったりしたんですけど最近になってハマってきて、日が経つにつれて「ああ、この4人って相性がいいんだな」って思うようになりました。
――Kolokolの曲はソロパートがどうやってつながっていくのか、どういう声の組み合わせでユニゾンするのかによって歌の印象が変わるし、それによって物語の流れが見えていくところはほかのアイドルにはない武器だと思います。
藤本 え~、うれしい~。
――ただ歌を聴くというよりも、物語を追うような感覚がKolokolの楽曲にはあるなと。
一同 ありがとうございます!
――でも、僕はKolokolの強みの1位は曲のよさだと思っていたので、みなさんの口からそれが出てこなかったのが意外です。
高橋 歌声あっての曲だと思うので。
佳凪 もちろん、西羅さん(Kolokolのメインソングライター・西羅和貴)がつくってくださる曲自体も素晴らしいんですけど、自分はデモ音源を聴いてもしっくりこないことが多くて、4人で歌ったものを聴いて初めて「いいじゃん!」って思うから、自分たちの歌声込みで曲を愛してます。
高橋 「愛してる」(笑)。ビッグラブ!(と言いながらハートマークを両手で作る)
藤本さき
佳凪きの
受かるとは思ってなかったから記念に応募しました。
――それは読んでる人には伝わらないんで(笑)。そもそもなんでみなさんはアイドルになりたいと思ったんですか? それぞれのストーリーがあると思うんですけど。
藤本 私が音楽に触れた原点は「おかあさんといっしょ」で、最初はうたのおねえさんになりたかったんです。それから小学5、6年の頃にお母さんが「これいいぞ」ってももクロさんのMVを見せてくれて、そこからアイドルになりたいと思うようになって東京とか大阪のオーディションを受けていたらwe-B studiosさん(所属事務所)が拾ってくれました(笑)。
――では、高橋さんは?
高橋 私も小さい頃から芸能関係の仕事につきたくて。でも、お母さんに言ったら「就職しなさい」って言われたので一度は就職したんですけど、やっぱり違うなと思ってwe-Bさんを見つけて応募しました。
――芸能関係の仕事につきたかったというのは?
高橋 女優とかタレントとかモデルとかなんでもよかった……っていうとアレですけど(笑)、アイドルも好きで握手会によく行ってたので、アイドルも目指してみようかなって。
――佳凪さんは?
佳凪 私もアイドルになりたいと思ってたんですけど、元々はアニメが好きだったんです。かわいい服を着て踊ってる姿がいいなって。なので最初は二次元系のアイドルが好きだったんですけど、ももクロさんに出会ってから「生のアイドルもいい」と思って。でも、ももクロさんは規模が大きすぎて別世界の人たちみたいに見えて自分がなりたいとは思えなかったんです。
――なるほど。現実味がなかったと。
佳凪 それに自分はダンスが苦手なので「これじゃあアイドルにはなれない」って。でも、そうは思いつつやっぱり憧れはあったのでアイドル喫茶みたいなところで働くようになったんですけど、そこでアイドルというジャンルの幅の広さを知りました。
――それでwe-B を見つけたと。
佳凪 アイドルのライブを観ていくうちにPassCodeさんの存在を知って、ライブにもたまに行っていたんです。そんなときにオーディションページを見ていたらwe-Bさんが募集を出してて、「え、PassCodeさんのとこじゃん……!」ってなって、受かるとは思ってなかったから記念に応募しました。
――そしたら受かっちゃった。
佳凪 受かりました(笑)。
真嶋このみ
髙橋あきほ
――真嶋さんのきっかけは?
真嶋 うちはお父さんとお母さんが共働きで、兄弟はいるんですけどみんな活発なタイプで、私だけ外に出ないタイプだったのでいつもずっとひとりで家にいたんです。それを見たお母さんがCSのアニマックスとかキッズステーションを契約してくれて、それからアニメを観るようになってアニメにしか興味がなくなったんです。で、アニマックスで「全日本アニソングランプリ」という番組がやってたんですけど、そこに出ていた鈴木このみさんから影響を受けて自分もアニソンを歌いたいと思っていろんなところに応募したんですけど全然受からなくて、それでも応募し続けて……。
――そうだったんですね。
真嶋 そんなときにPassCodeさんの事務所で募集しているのを見て、PassCodeさんにはアイドルというイメージがあまりなかったんですけど応募してみたらそこだけ受かって(笑)。それで就職するかwe-Bに入るかで悩んでwe-Bを選びました。
――Kolokolの曲はアニソンにはなっていないものの、アニソンになってもおかしくない曲だらけですよね。
佳凪 アニソンぽいよね、曲。
藤本 「このアニメでKolokolの曲流してほしいな」ってめっちゃ思います(笑)。
――王道アイドルだったり、勢いのあるロック系の曲を歌うグループが多い昨今、みなさんみたいに独自路線を突き進んでいることに焦りや不安は感じないですか?
藤本 ダンスとか歌がめちゃ上手いアイドルさんを見てると自分たちがやっていけるのかたまに不安になります。この世界観がみんなに伝わってるのかな、とか。あと、楽しい現場は楽しい気持ちだけで溢れてるけど、うちらはどちらかというと「歌を伝えること」がメインだと思うので、そういうことを思うと不安にはなります。だけど、頑張らななって思ってます。
――確かに、単純に盛り上げるだけじゃなくて、自分たちの想いをしっかり伝えるというのは時間がかかるし、難しいことですよね。そういうことを踏まえた上で意識していることはありますか?
藤本 私はあきほ(高橋)が感情を入れて歌う姿が好きなんですけど……。
高橋 本当?
藤本 うん、1枚の写真の中に切ない表情がある。でも、私は明るい表情しか出せないので、あきほを見て「こういう表情ができたらな」って思ってます。
高橋 ありがとう(照れ笑い)。
藤本 いいよ!(笑)
Kolokol
私はKolokolの……美人担当。
――みなさんそれぞれ、グループ内における自分の役割ってなんだと思っていますか?
佳凪 精一杯頑張ってはいるんですけど、私は歌にもダンスにも苦手意識があってほかのメンバーよりも劣っていて、ステージ上でのパフォーマンスというよりは文章力とか発信力で褒めていただくことが多いので、ステージとは別の部分でKolokolの入り口になれるような役割を担当しているつもりです。
藤本 すばらしい! いい女!
――あはは! 確かに佳凪さんは広報としてめちゃめちゃ優秀ですよね。佳凪さんのnoteがあればこのインタビューなんていらないぐらいしっかり伝えられていると思います。
佳凪 おお、本当ですか? ありがとうございます!
――でも、謙遜されてますけど、声の特徴を活かした歌もいいですよ?
佳凪 ありがとうございます。でも、もっとがんばります。
――ほかの3人はどうですか?
真嶋 私もあまり目立つタイプではなくて……戦隊モノだと黒とかそういう感じだと思ってて……これまで歌しかやってこなかったし、ほかにできることがないので、歌をがんばってみんなを支えるタイプだと思います。初めて観てくださる方も声が印象に残るって言ってくださるので、自分は歌を頑張る気持ちです。
藤本 よっ、いい女!
――目立つタイプではないと言いつつ、歌でしっかり目立っていますよ。
真嶋 声がみんなよりも低いので聴こえやすいんだと思います。
高橋 Kolokolのカッコいい世界観はこのみちゃんが作ってるよね。
佳凪 「Rebellion」とかカッコいい系の曲を牽引してくれてる。
――高橋さんはどうでしょうか。
高橋 私はKolokolの……美人担当。うふふふ。
一同 (笑)
藤本&佳凪 よく言ったーっ!
高橋 最近、SNSを頑張ってて、インスタを研究することでフォロワーの数が少しずつ増えてきてるし、ファッションも発信したりして、ビジュアル担当としてKolokolを知ってもらうきっかけになったらなと思ってます。
藤本 いい女いい女! 美人美人!
高橋 イェーイ! でも、嘘です。そんなに思ってません(笑)。
――散々言っといて(笑)。でも、高橋さんは歌もいいですよ。
高橋 あ……! ありがとうございます!
藤本 透き通った声がいいよね。
――では最後、藤本さんはいかがですか?
藤本 私はみんなと違ってよくしゃべるし明るいと思っていて、ライブでもMCとか煽りをやったりしてるので、担当かどうかはわからないけどKolokolを観に来てくれた人に明るい気分になってもらえるようなライブをするために頑張っています!
高橋 素晴らしい。
佳凪 昔、ツイッターのプロフィールに「はっちゃけ担当」って書いてたやん。
藤本 そうなの。ハッピーに生きる。
佳凪 ハッピー担当?
藤本 Kolokolのハッピー担当として生きていく(笑)。
――もうちょっとカッコよく言うと、Kolokolの光担当、とか。
藤本 ひぃ~! そんなぁ! そんなものじゃないです! 滅相もございません! ありがとうございます!
――いい女!
藤本 やったぜ! もらったぜ!
Kolokol
「ここまで成長したよ!」っていうところを見せたい
――では、ライブについてお聞きします。Kolokolには様々なタイプの楽曲があって、セットリストを組むのが毎回大変だと思います。いつも基本的にはマネージャーさんが考えていると思いますが、メンバーとしてはどういうセットリストが好みなんですか?
藤本 私は人に勇気をあげられるような曲が好きなので、「forgive」、「BRAVADO」、「Fanfare」みたいなセトリでやってみたいです。
真嶋 私はアニソンが大好きなのでカッコいい系の曲も好きだし、自分は4人の中で一番お客さんにレスを送ることもあって楽しい曲が好きなので、そのふたつのタイプの曲だけで固めたいですね。
高橋 私はファンの人から「Kolokolが武道館でライブをするってなったらどんなセトリにする?」って聞かれたことがあるんですけど、なんて答えたか忘れちゃって(笑)。でも、最後は明るく終わりたいです。デビュー曲から始まって最後は「Fanfare」で締めたり。
佳凪 Kolokolにはカッコいい曲もあれば、ミステリアスな曲もあるし、EDMみたいな曲も楽しい曲もかわいい曲もあるから、全部のジャンルを楽しめるお楽しみパックみたいな感じで組みたいです。そうすればどんなタイプの曲が好きな方でもどれかひとつはきっと刺さると思います。
――Kolokolのセットリストには王道がないから、どのライブも新鮮に観ることができて楽しいですよね。こんなにいい曲ばかり歌えているグループはなかなかないですよ。
高橋 それは思います。
藤本 どれもいい曲だもんね。メンタルが弱ったときに観に来てくださったファンの方はKolokolの曲を聴いて泣いてしまったりするんですよ。なので、いつも誰かの心に刺さってるのかな、ちょっとでも寄り添えてるのかなと思うとうれしいです。
――1月23日には大阪BIG CATでワンマンライブがありますが(その後、3月19日に延期が決定)、目標のひとつだったステージを控えた今、どういう気持ちですか?
高橋 めちゃくちゃ緊張してます(笑)。
藤本 私たちは関西拠点でやってるグループなのに東京で何回もライブをしているので、関西の方には「大阪のライブ少ないな」って思われてるかもしれないけど、それでも私たちのことを応援してくれている人たちに「ここまで成長したよ!」っていうところを見せたいです。
佳凪 ようやくここまで来たなって感じです。今、Kolokolは4年目なんですけどBIGCATでやりたいってずっと言ってきたから……下積みしてきたなぁ……(笑)。
一同 (笑)。
――ここまで長かったですか、短かったですか?
藤本 長いようで短くない?
佳凪 うーん、そうだね。そんなにやってる気せえへんもんな。だから、短いかな。
藤本 初期の頃は「いつ立てるんだろう……?」って思ってたからね。
――これまでの活動で自分たちにとって大きかった出来事って何かありますか?
真嶋 デビューしてすぐくらいの頃は大きい対バンをさせてもらってたからお客さんがいないっていう経験がそんなになかったんですけど、名古屋のmistFESというフェスに出させていただいたときにお客さんが4人しかいなくて、そのときはみんなで泣いたよな。
藤本 いや~、マジで。
高橋 ヤバいって。
真嶋 それが本当に悔しかったです。悔しいって初めて感じたのがmistFESでした。それまで調子に乗ってたわけでは全然なかったけど、お客さんがいることは当たり前じゃないっていうことがそこでわかって、「実力をつけなきゃいけない」って改めて思ったし、自覚が芽生えた瞬間でした。でも、一番お客さんが少なかったのがmistFESっていうだけで、その後も似たような経験は多かったです。
藤本 あれはメンタルがズタボロにヤラれたよね。いまだにフラッシュバックする(笑)。
Kolokol
いつかPassCodeさんみたいにカッコよくて素敵なアイドルになりたい
――そういう経験を経て、ついにBIGCATのステージに臨むわけですね。気が早いかもしれませんが、BIGCATの次に目指していることはなんですか?
藤本 大阪でBIGCATの次に大きいのはなんばHatchなので、そこを目指して頑張りたいです。PassCodeさんがパフォーマンスしている姿を観たのもなんばHatchなので、まだ先は長いかもしれないけど頑張っていきたいです。
――やっぱり、事務所の先輩PassCodeの存在はKolokolにとって大きいですか?
藤本 超でけぇよね!
高橋 大きい!
――どういうところでそれを感じますか?
佳凪 お会いすると「優しいお姉さん!」って感じなのに、ステージに立つと全然違ってすごくカッコいいし、メンバーの(南)菜生さんから「私たちがもっと売れてたらもっとコロちゃん(Kolokolの愛称)のこと宣伝してあげられるのにごめんね」って言われたのがすごく印象に残ってて、「え、こんなに売れてて、こんなによくしてくれてるのに、まだそんなこと言ってくださるんだ!」って。これまでPassCodeさんとはそこまで深く関わってはいなかったんですけど、今回のツアー(昨年10月31日、11月25日、12月16日に行われたPassCode主催ライブにKolokolはオープニングアクトとして参加した)で少しお近づきになれたし、まだまだ背中を追っていきたい所存です。
真嶋 所存(笑)。
佳凪 もっと言うと、Kolokolはデビューの時から「PassCodeの妹分」みたいな感じでお名前を借りていたというか、Kolokolのファンの中にはPassCodeさんの名前がなかったら観に来なかったような人も大勢いるんで、PassCodeさんは私たちのことを最初からずっと支えてくださっている大きな存在です。
――本人たちはそういうつもりはないんでしょうけど、4人としてはPassCodeの存在自体に支えてもらってると。
藤本 憧れやし、カッコいいよね。今回のツアーもキラキラした目で最初から最後までライブ観てたしね(笑)。
高橋 まだずっと緊張しちゃう。
佳凪 恐れ多いよな。
藤本 いつかPassCodeさんみたいにカッコよくて素敵なアイドルになりたいけどまだまだやなって思いながらライブを観てました。
Kolokol
――では、Kolokolのいくつかの楽曲について解説をお願いしてもいいですか?
藤本&佳凪 解説~!?
藤本 できるかなあ。
――まずは「スコール」からお願いします。
藤本 ざっくり言うと、「スコール」は恋愛曲なんだよね。
佳凪 まさかの、な(笑)。
藤本 好きな人と花火大会に行く約束をしてたんだよな?
真嶋 え、行ったんちゃう?
高橋 わかんないかも。
――解釈の違いが(笑)。
藤本 藤本の中では、花火大会に行く約束をしてたけど雨が降っていけなかったぴえん、みたいな感じなんだけど(笑)。
佳凪 ほんまにざっくり言うなあ(笑)。
――この曲をパフォーマンスする上でどういうことを意識していますか?
佳凪 私は恋愛曲としては踊ってなくて、やるせない悲しさを表現してるつもりです。だから、「花火大会で雨降ってぴえん」はちょっと(笑)。
藤本 ぴえんの気持ちを描いたのかと思ってた! ざっくりすぎた!
佳凪 (笑)なので、悲しさに重点を置いてパフォーマンスしてます。
高橋 私はこれがラブソングだということを忘れてて、カッコよくて儚い曲っていうイメージが強いので、それを意識してステージでは伝えるようにしています。
――今日、恋愛曲ということを再確認できたので、これからは表現が少し変わるかもしれないですね。
高橋 そうですね、変えていきたいと思います。うふふ。
藤本 楽しみだなあ!
――では、「Lullaby」はどうでしょうか。
真嶋 私は平和の曲だと思っていて。
佳凪 銃とか捨てるし。
藤本&高橋 ああ~。
佳凪 子守唄やんな?
真嶋 あ、そうなの?
――「Lullaby」は子守唄という意味ですね。
藤本 でもさ、子守唄っぽくないんだよね、EDMだから。
高橋 そこがミソなんじゃない? 「ララバイってゆうてるけど、実際に聴いたら何これ?」みたいな。
――あのサビの振付は天才ですよね。
佳凪 いいですよね……!
藤本 振付してくれた方に感謝やな!
――最初にあの両手を掲げてジャンプするだけの振付を見たときはびっくりしませんでしたか?
高橋 びっくりした!(笑) バチバチ踊るとこやと思ってた。
佳凪 うん、思ってた。だから「じゃあ、サビのフリ教えるね。こうやって跳ぶ、以上!」みたいな感じで拍子抜けしたけど、それがいまめっちゃウケてるから「は~、振付師の人はわかってるなあ!」と思いました。
――あのサビでお客さんがみんなジャンプする姿を見てどう思いましたか?
藤本 初めてやったときは「みんなと一緒のことができてたーのしー!」ってなりました(笑)。コロナが流行りだした時期で、声を出さなくてもみんなで一緒にできることが増えてうれしいなって気持ちでした。
――それではラスト、「Miss Shooting Star」をお願いします。
真嶋 物語性が強い曲だと思います。Kolokolの曲はだいたいそうなんですけど、これも1曲を通して物語になっている曲だと思っていて。最初は雨が降っていて、誰もいない大地に4人が佇んでいて、そこから花が咲いて、どんどん希望へと向かっていく曲だなと思っています。
藤本 後半は光が見えるよな。自分のパートで「必ず見つけるから」っていうフレーズがあるんですけど、光を見失ったとしても見つけに行くよっていう気持ちで歌ってます。
――ありがとうございます! これでインタビューは終わりなんですけど、みなさんふんわりしていて独特な雰囲気がありますね。あと、品がある。そういうところもKolokolの魅力のひとつだと思いました。
藤本 私以外は品があると思います!
高橋 楽屋でもコロちゃんおとなしいやん。
――そんなところもいいなと。
全員 ありがとうございます!

取材・文=阿刀”DA”大志 撮影=Koh Majima
Kolokol

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