エスム、「第14回 国民的美少女コン
テスト」に思う:エスムラルダ連載7

エスムラルダの「勝手にワイドショー!」

連載第7回:エスム、「第14回 国民的美
少女コンテスト」に思う

 先日発表になった、「第14回 国民的美少女コンテスト」ファイナリスト21人の顔ぶれ、みなさんはもう、ご覧になったかしら。
 過去の受賞者には「ああ、これは文句ナシに国民的美少女」って人から「『美』って何だっけ」という、哲学的な疑問を抱かせてくれる人までいろいろいたけど、今回のファイナリストも、すでに完成形に近い子から、磨きまくった方がよさそうな超原石まで、さまざま。ただ、ファイナリストの容姿の平均値をとると、もしかしたら「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」の方が上かもしれないわね……。

 そんな「国民的美少女コンテスト」を開催している某プロダクションは、特にここ数年、「プッシュしたい所属タレントを、CMやらドラマやらに出演させまくり、まるで彼女たちが本当に人気者であり、売れているかのように人々に錯覚させる」というアグレッシブな物量作戦(?)で有名。
 そして、「間違いなくその作戦によって『人気者』扱いされてるだろ」と、おそらく全国民の98%くらいから思われているのが、剛●彩芽。

 実はアタシも、初めてドラマ「アスコーマーチ」で彩芽を観た時には、「うわ! こりゃまた、性格悪そうな、ちょいブ●っ娘が出てきたこと」と思い、主演の武井咲と同じ事務所だと知った時には「ああ、バーターね。うん、でもヒロインをいじめるヒール役とかにはぴったりね」と納得したの。ところが彩芽ったらその後、CMには出まくるわ、ドラマで主役を務めまくるわの快進撃。
 その頃からアタシは心の中で「あれ? この娘、もしかしてちょっとかわいい?」「いやいや、何度も顔を見せられ、親近感を植え付けられただけ……。ダマされちゃダメ……」と葛藤しまくった(うそ。それほどでもない)んだけど……。同じようなモヤモヤを抱えていた人がどうやらたくさんいたらしく、気がつけば彩芽、ドラマに出れば叩かれ、歌を歌えば叩かれる、国民的いじめられっ子に。
 それでも頑張り続ける姿が健気で、アタシ、最近ちょっと、彩芽のことが好きになりかけてるわ。ハッ。もしかしてこれも、某プロダクションの作戦……?

 というわけでみなさん! 彩芽はね、顔や名前が上戸彩にちょっとだけ似ているというだけで勝手にプッシュされちまった、かわいそうな娘なの! 叩くのはほどほどにしてあげて!
 しかし、「ごり押し」とか「嘘」って、ある程度は通用するけど、やりすぎはやっぱり逆効果。なんでもほどほどが大事よね。

【エスムラルダ:プロフィール】
えすむらるだ…1972年生まれ。94年よりドラァグクイーンとしての活動を開始し、各種イベント、メディア等に出演。2002年、東京都の『ヘブンアーティスト』ライセンスを取得。脚本家・ライターとしても活躍している。

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