デビュー曲「君だけを」(1964年)、「星のフラメンコ」(1966年)など歌手として、テレビドラマ『どてらい男』(1973年)、テレビ時代劇『江戸を斬る』(1975年)などの俳優として親しまれた西郷輝彦が、2022年2月20日に前立腺がんのため死去した。

1947年2月5日生まれ、鹿児島県鹿児島市出身。歌手、俳優、タレント、小説家。1964年2月、「君だけを」でレコードデビュー。その2ヶ月後に発売された「十七才のこの胸に」もヒットし、1964年の「第6回日本レコード大賞」新人賞を獲得。同年、映画『十七才のこの胸に』では俳優デビューを果たす。歌手活動の他、多くの映画やテレビドラマに出演。1960年代を代表する青春スターとして国民的人気を集める。橋幸夫舟木一夫らと共に「御三家」と呼ばれ、一世を風靡する。

1966年には、浜口庫之助が作詞・作曲を手がけた26枚目のシングル『星のフラメンコ』が大ヒットを記録。同曲は、西郷がスペイン旅行中に観たフラメンコの感動を浜口に伝えたことがきっかけで生まれた曲である。この年の「第17回NHK紅白歌合戦」では白組のトップバッターで披露。後に、井上陽水五木ひろし氷川きよしなど多くのアーティストがカバーしている。

1970年、作詞家・阿久悠と作曲家・川口真による56枚目のシングル『真夏のあらし』が「第12回日本レコード大賞」作曲賞を受賞。続く、「情熱」(1970年)、「略奪」(1971年)、「愛したいなら今」(1972年)などロックポップス調の曲でも高い評価を得る。

1973年、小説家・花登筺原作のテレビドラマ『どてらい男』の主演に抜擢され、俳優としても脚光を浴びる。同番組は最高視聴率35.2%を記録 。1975年には、テレビ時代劇『江戸を斬る』の主演・遠山金四郎役で俳優としての確固たる地位を築く。近年では、タレントとしてもバラエティ番組に出演するなど、活躍の場は多岐に渡っていた。

2021年2月に中野サンプラザで予定されていた<西郷輝彦 デビュー55周年記念コンサート>が、新型コロナウイルス感染拡大により中止となっていた。同年、YouTubeチャンネルを立ち上げ、がん治療についての動画を配信。仕事への復帰の意欲を見せていた。

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