『みねこ美根の“映画の指輪のつくり方”』

『みねこ美根の“映画の指輪のつくり方”』

『みねこ美根の
“映画の指輪のつくり方”』
- 第五十八回 -
「バットマン ビギンズ」の指輪

2017年から本格的に活動を開始したシンガーソングライター〈みねこ美根〉が大好きな映画の世界から作り出す紙粘土細工と指輪の制作過程をお見せします。ミニチュア好きな方、アクセサリーづくりに興味のある方は是非見ていってください。指輪はライブ会場にて展示しております。

動画監督・撮影・編集・演奏・文:みねこ美根

「人はなぜ落ちる?這い上がるためだ」(2005年『バットマン ビギンズ(Batman Begins)』)

最近、アメコミ系映画が気になり始め、ちゃんと順を追って見ようと決意、まずはマーベルをと見始めた。アベンジャーズやスパイダーマン、Dr.ストレンジなど、飛び飛びで見ていたけど、ちゃんと流れを経て感動したい!ので頑張っている。アメコミ系はリメイクも多いし、大人の事情で続編が中断されたりと、なかなかややこしい。マーベルとは別に、スーパーマンやバットマンがいるDCもあるから、またややこしい。見るからには、にわかじゃいられない、虚栄心。くすぐられるオタク心の芽!全部を見終えた時に、ヒーローになれてたらいいのに。私の場合、闇落ちヴィランか。

全部を網羅できてはいないが、群を抜いて大好きな3部作がある。DCコミックスのバットマンをクリストファー・ノーラン監督が実写化した「ダークナイト」シリーズ!今回はその第1作目を紹介したい。

宇宙人や超人とは戦わない?
現実味のある渋いヒーロー

ザック・スナイダー監督が描く「ジャスティス・リーグ」等で登場するバットマンは、舞台の規模がかなり大きく、地球の危機!というスケール感で描かれるが、この「ダークナイト」シリーズは、あくまで舞台はゴッサムシティ、バットマンも敵も”人間”だ。ド派手な超人対決を望む人はもしかしたら渋すぎる…と感じるかもしれない。しかし、この渋さ、人間の闇、集団心理を巧妙に描くドラマ性とリアリティが素晴らしい。バットマンとして戦う主人公ブルース・ウェインのヒーローとしての在り方に唸らされる。

両親の死、自責の念と使命

ゴッサムシティでウェイン産業を営むトーマス・ウェインの息子ブルース・ウェイン。幼い頃、幼馴染レイチェルと遊んでいた時に落ちた古い井戸の中でコウモリに襲われてしまう。ブルースはそれ以来コウモリがトラウマとなる。ある夜、両親と観劇していたオペラに登場したコウモリの衣装と演出にパニックを起こし、劇場を途中で後にした際、強盗に襲われ、両親とも射殺されてしまう。自責の念を抱いたまま、ブルースは執事アルフレッドに育てられる。成人し、両親を殺した犯人ジョー・チルに復讐しようとしていたブルースだったが、ゴッサムシティのマフィアの手下にジョー・チルはあっけなく殺され、両親を殺したのがマフィアの末端であったこと、ゴッサムシティの司法や警察までもマフィアと癒着していることを知る。トラウマに打ち勝ち、犯罪心理を学ぶべく世界を巡っていたブルースは、悪と対峙する「影の同盟」と接触、修行を積む。トラウマを克服し、故郷へ戻ったブルースを待ち受けていたのは、犯罪と汚職にまみれたゴッサムシティだった…。という話。

なぜヒーローになるのか?

ブルースは、おぼっちゃんで大金持ちだが、金持ちのヒーローごっこじゃん!とは言わせないほど、丁寧にバットマンの苦悩が描かれる。最初、復讐に燃えていたブルースは、幼馴染レイチェルに「復讐はただの自己満足」とめっちゃ怒られる。その後修行を経たブルースは、復讐をする人間に成り下がるのではなく、自分が恐怖となって”秩序”となることを使命とし、自分が存在する理由にすることで、バットマンとなっていく。「恐怖」は本作の大きなテーマ。人々を苦しめ、暴走させ、牽制する。ブルースにとって「恐怖」は、両親を死に追いやった忌むべき自分の弱さであり、自分がバットマンとなって人々に示す姿でもある。バット=コウモリは恐怖の象徴なのだ。この使命感が、美しく哀しい。

私はアルフレッドのことが大好きです

孤高のバットマンにも味方はいて、執事のアルフレッド(マイケル・ケイン)、メカニックのルーシャス・フォックス(モーガン・フリーマン)、街で数少ない実直な刑事ゴードン(ゲイリー・オールドマン)が、本当に心強い。ブルース演じるクリスチャン・ベイル(第52回「マシニスト」 https://okmusic.jp/news/433444/の後に撮影してるのが本作)とともに、この4人は3部作同じ俳優陣が演じ、関係性の展開もあるので必見!特にアルフレッド。ブルースがピンチの時に涙目になりながら運転するシーンは、本当に胸を締め付けられる。アルフレッドが泣いちゃうと私も泣いちゃうよ。終盤の「Never!」という台詞も大好き。どういうシーンかは観て確かめて。「インターステラー」もそうだが、ノーラン監督は父と子を描く天才だ!

新作も楽しみバットマン

指輪は、事件発生をバットマンに知らせるサーチライト「バットシグナル」!カバー曲は作中に挿入歌がないので、3月上演予定「THE BATMANーザ・バットマンー」の予告で使われていた、ニルヴァーナの「Something In The Way」。

ちなみに「ダークナイト」シリーズは「バットマン ビギンズ」「ダークナイト」「ダークナイト ライジング」の順番。2作目はヒース・レジャーのジョーカーで有名。ぜひご覧あれ。

人の本性は、行動で決まる

↑このレイチェルがブルースにいう台詞と、今回のタイトルであるブルースの父の台詞が好き。本作を見ると、バットマンの人間の闇を見つめる強さに憧れる。バットマンみたいになれなくても、己の弱さに勝てる人間になりたい。

…と自分へのバレンタインチョコを我慢できず1日で一箱食べきった人間が言ってます。説得力ないぞ。欲望に打ち勝て、私!ちょっと修行してきます。
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モチーフ:バットシグナル、青い花、聴診器、化石
音楽:NIRVANA「Something In The Way」
   James Newton Howard, Hans Zimmer「Corynorhinus」
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すっごいカッコイイ私の曲を聴いてください!
みねこ美根 配信リンク:https://lit.link/minekomine
LIVE活動もちゃんとしてるよ!

◆みねこ美根 オフィシャルHP
https://powerpop.co.jp/minekomine/

◆みねこ美根 オフィシャルTwitter
https://twitter.com/me_chat_3ne

◆連載『みねこ美根の“映画の指輪のつくり方”』一覧ページ
http://bit.ly/2VrGl0a
〝美根〟 プロフィール

ミネ:6歳の時にピアノで初めて作曲、11歳からはギターでの作曲も開始し、現在はピアノとギターを用いてライヴ活動中。2017年より、みねこ美根名義で本格的に活動を開始し、15曲の楽曲を配信。22年4月より〝美根〟に改名し、5月に配信シングル「零れる光」をリリースした。7月8日には〝美根〟としての初のワンマンライヴを渋谷duo MUSIC EXCHANGEで開催。チケットはイープラスにて販売中!〝美根〟オフィシャルHP

OKMusic編集部

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