Golden Recordは「フレッシュで華や
かに」!~舞台『MARGINAL#4』 BIG
BANG STAGE ユニット座談会vol.3

2022年2月23日(水・祝)~2月27日(日)にヒューリックホール東京にて上演される「舞台『MARGINAL#4』 BIG BANG STAGE」。CD、ゲーム、アニメ、イベントなどさまざまなメディア展開を続けている「MARGINAL#4」の舞台化作品として、架空の芸能プロダクション・株式会社ピタゴラスプロダクションに所属するアイドルユニットたちの活躍が描かれる。
本作に登場する全4ユニットにインタビューを実施。第3弾となる今回は「Golden Record」の風乃リツ役・岸洋佑(きし・ようすけ)、朝波ナナセ役・稲吉ひかり(いなよし・ひかり)、太刀川ダイキ役・結城樹(ゆうき・たつき)の座談会をお届けする。
結城樹、岸洋佑、稲吉ひかり
――稽古の手応えはいかがですか?
岸:スケジュールの関係で、僕が遅れて稽古に合流したんですよ。二人と会えない時間が長かった分、連絡は頻繁に取り合っていました。
結城:おかげで、コミュニケーションはすで結構取れてる感覚ですよね。
稲吉:チーム力なら、他のユニットに負けてないと思います!
岸:今の時点でこれだけ打ち解けているのは、二人がすでにいい関係をつくってくれていたからだよ。俺、入りやすかったもん。
結城:それは、初対面のときから洋佑くんが僕らを優しく包み込んでくれたおかげですよ。
――改めて、出演が決まった際の感想と演じるキャラクターについて教えてください。
岸:アイドルユニットとして歌やダンスをパフォーマンスする作品は初めてなので、ご縁をいただけてとても嬉しかったです。原作ファンの方の期待を裏切りたくないという気持ちは大前提として、先にお知らせすると、演じる僕自身はリツくんとは全然タイプが違います。リツくんみたいに天才肌じゃないので、振り付けを一度見ただけでダンスを覚えられたりしない。正直に言うとダンスは下手くそです(苦笑)。それに弟キャラでもないし。
岸洋佑
稲吉:兄貴肌ですもんね。
岸:年齢も二人より上だしね(笑)。唯一よく似ているのが、洋服に無頓着なところ。僕もリツくんも、周りからかっこいいものを着せてもらうことで、表舞台に立てている人間なんです。そういうところからヒントをもらいつつ、お芝居をつくっています。
稲吉:僕も、オファーいただいたときは本当に嬉しかったです。原作のナナセくんを知るたび、自分がグループ活動を始めた最初の頃を思い出していました。ナナセくんは苦労人で、バイトを掛け持ちしたり、デビューまで時間がかかってしまったり。僕もたくさんオーディションを受けましたし、デビューするまで練習生の期間が長かったんです。自分の経験と重なる部分は共感しながら演じていきたいです。
結城:Golden Recordという、新しくデビューした3人をどう作っていこうかなってワクワクしました。声優さんの声を聴いて、なるべく原作に寄せたいと思っています。今はその研究と試行錯誤が楽しい。個人的な嬉しいポイントは、劇中で歌とダンスができること!
稲吉ひかり
岸:嬉しいポイントっていいね(笑)。あとは?
結城:あとは、ダイキくんが僕に似すぎているところも。面倒くさがり屋とか、服が好きとか。ただ、都会的ってところだけが似てないんですよね。僕、出身が山形なので……。
岸:(稲吉に)ちなみに僕らは神奈川なんです。
稲吉:しかも地元が5分の距離(笑)。「力が抜けた!」って言われました。
岸:だって、この東京砂漠でさ……。
稲吉・結城:東京砂漠?
岸:やばい! 俺の表現、おじさんっぽい!? ほら、東京って厳しい街じゃない? 肩ひじ張って生きてるところに、急によく知った地元の話をされたもんだから、一気に緊張が解けちゃったんだよ(笑)。
結城樹
――「Golden Record」は2021年にデビューしたばかりの新ユニット。現時点で、どのような印象をお持ちでしょうか。
稲吉:新人ならではのフレッシュさ。新鮮さやみずみずしさを感じました。
結城:ダイキくんとナナセくんは所属歴が長い分、スキルが高い。そこにダイキくんがリツくんの才能に惚れ込んだという経緯もありつつ、オーディションを勝ち上がってきた天才グループ。デビューしたてなので原作からの情報量が少ないですが、僕ららしいゴルレコ(Golden Recordの略称)を探っていきたいです。
岸:ビジュアル撮影で3人が並んだ時、客観的に見て華があるなと感じました。平均身長の高さも武器になるし、ステージに出た時の見え方が絶対かっこいいはず。特に二人はもともとボーイズグループで活動してますし、見せ方が本当に上手なんですよ。ステージパートでの二人のパフォーマンスがとても楽しみです。
結城樹、岸洋佑、稲吉ひかり
――劇中には楽曲パフォーマンスも盛りだくさん。皆さんはアーティストとしても活躍されていますが、歌やダンスを始めたきっかけを教えてください。
結城:小5のときに歌手になりたいと思い始めたんです。きっかけは、お母さんにカラオケの歌を褒められたからなんですけど……。
岸:そういう体験、本当に大事!
結城:単純ですいません(笑)。中学のとき、韓国ドラマに出てたイ・ホンギさんが歌手としても俳優としても活躍されてる姿に憧れてたんですが……変声期が来て、思うように歌えなくなっちゃったんです。自信を失って、歌手になりたい気持ちもなくしてしまった。高校を出て就職したんですけど、やっぱり諦めきれなくて。仕事を辞めて韓国に留学しました。日本に戻ってきて、オーディション番組とご縁があり、ひかりも所属しているグループ「Boom Trigger」に入りました。
結城樹
稲吉:僕は小さいころ母(渡辺梓)が出ていた『魔法戦隊マジレンジャー』を見て、自分も役者になりたいと思い始めました。
岸:そうだ! 特撮の先輩だ!(編集註:岸は『宇宙戦隊キュウレンジャー』(2017)に出演していた)
稲吉:地元といい、親近感ありますね(笑)。夢を叶えるためにできることを探して、ダンスと韓国語とボイトレができるスクールに通い始めてダンスに触れました。そこの紹介で韓国の事務所のオーディションを受けて、高校生の時に2年くらい練習生生活を送っていました。ラップを始めたのもこの時に「声が低いから合うよ」って勧められたからなんです。結局、韓国ではデビューできなかったんですけど、練習生の先輩に誘われて受けた日本のオーディション番組がきっかけで芸能活動を始めました。

稲吉ひかり

岸:僕は話せば長くなってしまうんですが……中1でEXILEさんを好きになり、高1でオーディションを受けて事務所に所属したものの、なかなかデビューに繋げることができなくて芸能活動を一度辞めたんです。その後に会社員になったんですけど、やっぱり音楽が好きだったからライブハウスでギター片手に弾き語りしてました。音楽を教えてくれた師匠がマシコタツロウさんだったということもあって、作曲家にずっと憧れがあったからです。そして21歳のとき芸能の世界に戻るんですが、その時に「苦手意識のあった役者も挑戦して、死ぬ気でやろう!」と決めて、今に至ります。こういう経緯もあって、僕にとってボーイズグループは憧れの存在。だから二人のパフォーマンスが楽しみだし、こうして舞台上でユニットを組めることが本当に嬉しいんです。
――さて、公演まで寒い時期が続きます。皆さんの冬の必需品を教えてください。
結城:ペットボトルにお湯を入れて、湯たんぽを作ってます。あとは腰を痛めてた頃に買ったコルセットを腹巻代わりにして、カイロを貼ってますね。僕の家、日当たりが悪いので結構工夫してます(笑)。
稲吉:寒さ対策でいうとお風呂の時シャワーを首に当てるようにしてます。太い血管があるので、体が温まるらしいんですよ。物じゃなくてすみません(笑)。
岸:僕はベランダで乾布摩擦です。
結城:(笑)。
稲吉:それ、本当ですか?
岸:すいません、冗談です(笑)。ベランダでずっと縄跳びしてます! 寒い時って外側から何かするより、内側から温まることをしたほうが持続する気がするんですよ。ただ、寒すぎて縄が足に当たるとめちゃくちゃ痛いので、真似する時は気を付けてください(笑)。
岸洋佑
――(笑)。最後に、意気込みや見どころなどメッセージをお願いします。
結城:Golden Recordという素敵なユニット名に負けないくらい、華やかなステージをお届けできたらと思っています。僕とひかりは演技経験が少ないので、演技は洋佑くんに教えてもらいます!
岸:僕のほうこそ、たくさんダンスを教えてください!
結城:僕もダンスは僕より得意なひかりに教えてもらいます! ほかのユニットとも一致団結しつつ、気持ちとしてはトップをとるつもりで。生だからこそ体感できる迫力を感じてもらいたいので、ぜひ劇場で見ていただけたら嬉しいです。
稲吉:愛してくれるファンの方がいるからこそ、原作に忠実に役作りをしていきたい。新人グループらしいフレッシュさを忘れずに、今できることを存分に練習して出し切ります。「見てよかった」「この3人がゴルレコを演じてよかった」と思ってもらいたいです。
岸:二人の魅力も最大限引き出せるように頑張っていきたいし、全部のユニットのなかで「ゴルレコが一番かっこいい!」って思ってもらいたい。皆さんに楽しんでいただけるよう、一生懸命頑張っていきます。
結城樹、岸洋佑、稲吉ひかり
取材・文=潮田茗 撮影=池上夢貢

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