古田新太、ラストとなるフランク役で
圧倒的な存在感を見せる 『ロッキー
・ホラー・ショー』東京公演が開幕

パルコ・プロデュース2022『ロッキー・ホラー・ショー』が大阪、広島、北九州ツアーを経て、2022年2月12日(土)より東京公演が開幕した。この度、初日オフィシャルレポートと舞台写真が届いたので紹介する。
1973年の舞台初演から間も無く50年。未だカルト的人気を誇りファンを熱狂させるロックミュージカルの金字塔と称される『ロッキー・ホラー・ショー』(RHS)。2017年上演版では2011年版から6年ぶりに古田新太のフランク・フルターが復活。演出は、いのうえひでのりからバトンを受け取った演劇界きってのロック狂、河原雅彦。そして振付をMIKEY(from 東京ゲゲゲイ)が手がけ、演奏には日本版RHSの伝説“ROLLY”を中心に、武田真治が参加するなど、新たな要素を盛り込んだライブ感溢れる演出で熱狂を呼んだ“河原版RHS”が、大阪公演、広島公演、北九州公演を経て、ついにラスト東京公演がスタートした。
 撮影:細野晋司
 撮影:細野晋司
マッドサイエンティストのフランク・フルターを演じるのは、もちろん、古田新太。5年ぶりのパーティーに、小池徹平ISSA、ROLLY、武田真治、さらに岡本健一と、これまでのRHSを支えたユニークな実力派キャスト達が豪華に集結。加えて昆夏美、フランク莉奈、峯岸みなみとフレッシュな女優陣が初参加と、2022年初頭、清濁合わせ呑むようなキャスト陣で、舞台と客席が一体となる演出もそのままに、新たな『ロッキー・ホラー・ショー』を誕生させた。
 撮影:細野晋司

 撮影:細野晋司

さらに、はまり役でもあった古田新太のフランク・フルターは三度目にして今回がラストとなる。過去の「RHS」キャスト、また今回新たにパーティーに加わるニューキャストが入り混じり、フランク・古田ーの東京ラストランを盛り上げていく。
 撮影:細野晋司
東京公演初日オフィシャルレポート
ついに『ロッキー・ホラー・ショー』(RHS)が始まった。1973年から上演されてきたこの作品は観客参加型として有名だ。マスクをして、声出せないコロナ禍の今だが、ペンライトはもちろん、歓声やブーイング、光線銃などの音をボタン一つで鳴らせるボイスストラップなど、参加グッズも工夫されていて、みんなが、思いっきり楽しみながらも“感染症対策に余念がない”……新しい『RHS』の世界を見せてくれた。
ピカピカ光るビスチェ姿で登場したフランク・フルター役の古田新太の圧倒的な存在感にワクワク感が止まらない。エロくてキュートな 小池徹平(ブラッド)と昆夏美(ジャネット)のバカップルぶりをはじめ、ISSA、峯岸みなみ、フランク莉奈の振り切った変態ぶり。 そして、出演者の歌のうまさがあるからこそ、『RHS』のバカバカしい世界がきらめくのだ。とにかく生バンドの音楽がカッコよく、ライブ感がハンパなく盛り上がる。エディ役の岡本健一のロックなシャウト、ROLLYのギターと武田真治のサックスのセッション、東京ゲゲゲイのMIKEYの振り付けの手の動きが特徴的なダンス、全員が入り乱れるフォーメーションダンス……ステージを見ていると自然に体が動き、笑顔になってしまう。心のなかでなら、思いっきり騒いでいい、自由に楽しめるんだということを、劇場にいたみんなが感じたに違いない。
「楽しんでるかー」古田新太の声にみんながうなずき、ラストはステージも客席も一体になって名曲『タイムワープ』を踊りまくる。 その光景は変態パーティーそのもの! そんなパンキッシュでキッチュなパーティーに巻き込まれ、とにかく元気がでる時間をもらった。 この大騒ぎのパーティーがずっと続いてほしいと思う。
 撮影:細野晋司
 撮影:細野晋司
本公演は2月28日(月)までPARCO劇場にて上演される。

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