NightOwl、これまでに無かったアプロ
ーチの新曲たちを携え"完全な夜"を求
めて新たな旅が始まる

NightOwl『“不完全な夜でも”Release Outstore Tour』2022.02.03(Thu) 渋谷clubasia
今年1月8日、4曲入りEP『不完全な夜でも』をリリースしたNightOwlが、全国5箇所を回る『“不完全な夜でも”Release Outstore Tour』を開催。2月3日(木)渋谷clubasiaにて、東京公演を行った。昨年10月、メンバーの脱退を経て、4人体制での活動をスタート。「4人でも5人を越えたい」という強い意気込みをもってライブや新曲制作に臨み、わずか3ヶ月で完成させた新曲たちを掲げての今ツアー。NightOwlの新たな旅が始まった。
NightOwl
青白い照明がステージを照らす中、SE「Night Crusing」で登場した4人。SEに乗せて息の合ったダンスで魅せると、新曲「La La Lillaby」でライブがスタート。横川直弘(感覚ピエロ)作詞作曲による、ロックテイスト香るアップテンポなこの曲。<それでも僕たちは立ち止まらないよ>と勇ましく歌い、パワフルなダンスを魅せる4人に会場中のオーディエンスが両手を仰ぎ、手拍子を合わせ、新曲と思えないほどの盛り上がりと一体感を生む。熱い手拍子で始まった「Feel Alive」は長谷川嘉那のボーカルで始まり、4人の歌とダンスでジワジワと熱を帯びていくと、サビの折原伊桜のエネルギッシュなボーカルで大開放! 続く、新曲「暁闇」は、鈴木重厚(そこに鳴る)作詞作曲による、激しくエモーショナルな楽曲。<僕らは瞬間を生きるNight owl>といった4人をイメージした歌詞や、ミステリアスな振り付けも楽しく新鮮で、NightOwlがこれまでとも違う角度から夜の扉を開いた印象を受ける。
折原伊桜
折原伊桜
長谷川嘉那

長谷川嘉那
続く「夜想歌」でオーディエンスが振り付けを合わせ、再び会場に一体感を生むと、「これまでのひとつひとつを振り返りながら、この歌を届けます」と、「All Night Long」を披露。盛り上がり必至のライブ定番曲に新曲を織り交ぜた前半戦を観て印象に残ったのは、4人で産み出した新曲たちの存在と、堂々としたステージングを見せる長谷川の急成長により、NightOwlのスタイルが常時、最新型にアップデートされているということ。新曲たちがライブに新しい色や印象を加えながら、既存曲に違和感なく馴染んでいるのも、ライブ定番曲も現在の4人でパフォーマンスしていく中で、常に最新ヴァージョンにアップデート出来ているからだろう。「All Night Long」の曲終わり、「これまでの曲と同じように、新曲たちもみんなと一緒に色を付けていけたらと思います」と折原が告げたが、ここからさらに4人での表現やスタイルを進化させていくであろう彼女らは、新曲はもちろんのこと、過去楽曲たちもこれまで以上にカラフルに色鮮やかに染め上げてくれるはず。
雨夜憧
雨夜憧
百城凛音
百城凛音
MCでは、「昼間って太陽が昇ってて明るいイメージで、夜はその逆で表現されることが多いけど。『NightOwlが表現したい夜って、そういうことかな?』と考えて。一日の終わりに曲を聴いたりライブに行ったり、自分の好きなものに触れて。日常の嫌なことを全部忘れて、楽しく過ごせるような幸せな夜を運んでくるのが、私たちのやりたいことなのかなと思いました」と折原が語り、新曲「Living my day」へ。百城凛音のボーカルから始まる、ポップで幸福感溢れるこの曲。雨夜憧が軽快でキレのあるダンスを見せると、長谷川が楽曲を楽しむように笑顔で踊り、新曲だからといって、危うさは一切ナシ! さらにキュートで希望溢れる「Answer」と続き、折原がMCで話した“楽しく過ごせる幸せな夜”を体現した後半戦。ラストは新曲「ロンリー・ナイトパレード」を披露。キラキラと華やかで壮大なトラックに、力強くポジティブな歌とダンスを見せた4人。本当に楽しそうな笑顔で歌い踊る彼女らにオーディエンスがノリノリで振り付けを合わせ、<パレードが続くように>と会場中が願う中で楽しく賑やかにエンディングを迎えたこの日。楽しい中にもポツンと影を落として終わるいつもの印象とは異なる、「あ~、楽しかった! あ~、可愛かった!」と素直に思えるライブ後の爽快感が、NightOwlが新たなライブの見せ方や、ライブ全体の印象を変える新曲たちという強力な武器を得たことを証明していた。
NightOwl
ひとり膝を抱えて過ごす寂しい夜もあれば、夢や野望に力が漲って寝れない夜もあれば、嫌なことを全部忘れて騒ぎたい夜もある。そんなあなたの夜に寄り添い、力を添え、来たるべき明日への希望を抱かせるべく、NightOwlは夜を歌う。これまで無かったアプローチの新曲たちを携え、4人での表現やスタイルを追求し続け、“完全な夜”を求めて『“不完全な夜でも”Release Outstore Tour』は続く。NightOwlの新たな旅は始まったばかりだ。

取材・文=フジジュン 撮影=ニイミココロ
NightOwl

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