L→R 高松浩史(Ba)、浅井健一(Vo&Gu)、小林 瞳(Dr)

L→R 高松浩史(Ba)、浅井健一(Vo&Gu)、小林 瞳(Dr)

【浅井健一
&THE INTERCHANGE KILLS
インタビュー】
より高みを目指してやろう
という想いが出てきている

言われることを恐れとったらさ、
なんもできなくなっちゃう

そんな3人から届いた新曲が「ラブソングが聴こえる」。これはいつ頃に録った曲ですか?

昨年の12月に急遽、録らなくちゃという話になって録りました。ライヴアルバムを売るために、ひとつ盛り上げる要素としてね。

曲を書いたのは?

12月だね。録りながら書いていたから。

ほんとですか? すごい。

すごくないよ。そんなもんだよ。

メッセージ性の強い歌詞ですよね。警句というか。

うん。現代の世界情勢で、そういうことを歌う人がいないから。いいんじゃないのかなと思っているけど。

《そろそろ手遅れになる》《世界は常にギリギリだ》《そろそろ戦争始まるかも/そんな予測は外れたいよ》と、シリアスな歌詞が並びますけど、何か具体的なきっかけがあったんですか?

日々いろんなニュースが飛び込んでくるから。それが自然に入ってきて、そういう曲になりました。

カッコ良いギターリフから始まって、途中でリズムレスになったり。どんどん変わっていくアレンジに引き込まれます。このアレンジは3人で?

まぁ、そうだね。

最後のほうに入ってるコーラスがちょっとTHE ROLLING STONESの「悪魔を憐れむ歌」っぽいと思いました。もしかして意識されました?

あぁ、そうだね。あの曲があるのは知っている。迷ったけど、コーラスを入れときました。

あの歌も戦争の歌というか。

そうなの?

戦争とか、歴史上の大きな事件とかを起こす悪魔的な力の歌ですかね。たぶん…。

それは知らなかった。歌詞の内容は知らなかったから。

なんか、この歌と共通点を感じたんですよね。

そうだね。偶然だけどね。

あと、《お人好しで 馬鹿正直 悪い世界では 子供扱い》という歌詞も。これって、つまり日本人という感じですか。

そうじゃない人がほとんどなんだろうけど。そういうふうに見られてる面もあるんじゃないのかな? まぁ、お人好しで馬鹿正直は、俺だもんね。

そうですか? でも、こういうロックンロールの中で響く言葉は、浅井さんのすごい特徴だと思うので。カッコ良くて楽しめる音楽の中でしっかりメッセージがありつつ、なおかつ詩的という。

あんまり極端な言葉を使うと嫌われちゃうんで、嫌われないように(笑)。今、いろいろ言われるんでね。これでも言われると思うけど。でも、言われることを恐れとったらさ、なんもできなくなっちゃうじゃん。だから、このぐらいは言ってもいいんじゃないかと思って。

刺激的な曲です。そして、2月5日から新しいツアー『HUNDRED TABASCO TOUR』が始まります。どんなテーマがありますか?

前回が“Mellow Party”だったんで、今回は思いっきり激しく、気持ち良くいこうかなと思って。

タバスコのように激辛で。

最近、もう辛いもの食べるのをやめようと思ってるんだけどね(笑)。歳だからそろそろ胃がぶっ壊れるんじゃないかと思って。

元気でいてください。まだまだライヴは先の見えない状況ですけど。

“復活するかな?”と思った時に、また感染拡大が来ちゃってさ、これの繰り返しなんだろうね、きっと。新種が出続けるんだと思うよ。終わりがないっていうさ。

今年はその他にどんな活動を?

絵の個展を5月ぐらいにやるので、良かったら見に来てください。そこから先はあんまり決まっていませんね。

今年も旅は続く…そんな感じですか。

旅は続きますね。たまには休みたいとも思うんだけどさ、休んだことがないな。

いろんな形態で今年もまた新しい曲が聴けるのを楽しみにしています。

明るく元気で前向きに、芯を持っていきます。

取材:宮本英夫

アルバム『Mellow Party -LIVE in TOKYO-』2022年2月2日発売 Ariola Japan/SEXY STONES RECORDS
    • BVCL-1150
    • ¥3,850(税込)
配信シングル「ラブソングが聴こえる」2022年2月5日配信開始 Ariola Japan/SEXY STONES RECORDS
    • ※各ダウンロード・ストリーミングサイトで配信中

ライヴ情報

『HUNDRED TABASCO TOUR』
2/05(土) 群馬・高崎 club FLEEZ
2/08(火) 兵庫・神戸 チキンジョージ
2/09(水) 愛知・名古屋 CLUB QUATTRO
2/11(金) 東京・渋谷 CLUB QUATTRO

浅井健一&THE INTERCHANGE KILLS プロフィール

アサイケンイチアンドザインターチェンジキルズ:BLANKEY JET CITYのヴォーカル&ギターとして活躍していた浅井健一が2016年8月に始動させたソロプロジェクト。ベースにTHE NOVEMBERSの高松浩史、ドラムには海外のシーンでキャリアを積んできた小林 瞳と、腕の立つミュージシャンふたりを迎えた3ピースバンドである。同年10月にシングル「Messenger Boy」をリリース。その後、アルバム2作と配信シングル、ライヴDVD一作を発売。20年に自身が立ち上げたプライベートレーベル兼プロダクションである「Sexy Stones Records」の20周年を迎え、6月に自身が書き留めていた日記やショートストーリーをまとめた本『神様はいつも両方を作る』を発表。9月に約2年半振りとなるシングル「TOO BLUE」をリリースし、21年10月にビルボードライブ東京でワンマンライヴを開催。22年2月に同ライヴの音源を収めたアルバム『Mellow Party -LIVE in TOKYO-』と配信シングル「ラブソングが聴こえる」を発表する。浅井健一&THE INTERCHANGE KILLS オフィシャルHP

『Mellow Party -LIVE in TOKYO-』
Trailer

「ラブソングが聴こえる」teaser

OKMusic編集部

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