サカナクション、約2年ぶりとなる有
観客ライブツアー全公演を完走 最新
アルバム『アダプト』から新曲多数披

サカナクションが昨年12月よりおこなっていた全国6都市14公演で構成されたアリーナツアー『SAKANAQUARIUM アダプト TOUR』が日本武道館4DAYSでファイナルを迎えた。この公演は2020年2月に新型コロナウィルスの感染拡大の状況を踏まえ全国ツアーが中止になって以降、サカナクションとしては約2年ぶりとなる有観客ライブツアーで、3月30日にリリースされるアルバム『アダプト』のリリースを記念したツアーとなる。
オンラインライブのコンセプトを踏襲し、会場には巨大なアダプトタワーがそびえる。徐々に会場が暗闇に包まれていくとタワーの最上部のまるで灯台の灯のようなサーチライトが光りライブは「multiple explosure」でスタート。続いてニューアルバム『アダプト』にも収録予定の「キャラバン」を披露。各方面から注目を集める若手女優の川床明日香(かわとこあすか)がモニターに登場し、サカナクションの演奏と並行してアダプトタワーを舞台にした女性の物語が進行していく。「スローモーション」、「『バッハの旋律を夜に聴いたせいです。』」ではステージ上に川床が登場し、リアルタイムで楽曲と女性が登場する物語が時に交錯しながら同時進行していく。
『SAKANAQUARIUM アダプト TOUR』
新曲「月の椀」では山口がアダプトタワー中2階に移動し、会場に設置された2台の超大型サービスモニターを活用した映像演出で楽曲を披露。続く「ティーンエイジ」では女性の狂気が山口や会場全体を包む衝撃の演出に会場は惹き込まれる。さらに「壁」、「目が明く藍色」と映像ギミックを大胆に導入。川床が演じる女性の物語と楽曲世界が一体化し前半は終了した。
『SAKANAQUARIUM アダプト TOUR』
一転し、クラブミュージックセットにライブは移行。アダプトタワー最上階に設置されたDJセットでバンドメンバーが「DocumentaRy」をパフォーマンス。さらにバンドフォーマットに移行し「ルーキー」を披露し、サカナクションが奏でるクラブミュージックで会場は解放感に包まれる。その後に披露された新曲「プラトー」はストイックな演奏とライティングで観客を圧倒。「アルクアラウンド」、「アイデンティティ」とロックチューンが続き会場の熱はさらに高まり続け、配信リリースされたばかりの新曲「ショック!」を披露。
『SAKANAQUARIUM アダプト TOUR』
古館佑太郎や嶋田久作、エモン久瑠美らが出演する架空の情報番組『Shock!』が会場に設置された2面のサービスモニターに映し出され、その番組から派遣された女性レポーター・るうこがメンバーにインタビューを試みるという、ライブ会場がTV番組の中継先になる奇想天外な設定に。新曲ながらもサカナクションらしいぶっ飛んだ演出に乗せて観客も通称”ショックダンス”を踊り、会場は大きく沸いた。さらにヒット曲「新宝島」ではこのツアーファイナル2DAYSのみチアダンサーも登場。会場は最高潮の盛り上がりとなった。
『SAKANAQUARIUM アダプト TOUR』
アンコールでは今年サカナクションがデビュー15周年であることからデビュー曲である「三日月サンセット」を披露。さらに、「新しい音楽の伝え方を模索していく」と宣言し「ナイトフィッシングイズグッド」を演奏し、未来を見据えたバンドのエモーショナルな演奏に観客は酔いしれた。
このライブのオンラインライブ配信のアーカイブ期間は2月6日までとなっている。

撮影=横山マサト

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