KEN LLOYD

KEN LLOYD

【KEN LLOYD インタビュー】
ソロをやろうと思った時には
「Sweetness」が柱としてあった

「Sweetness」を出す時には
意味を持たせたいと考えていた

そんな今回のソロ第一弾として「Sweetness」が配信リリースされたわけですが、構想としてどんなものを出していこうと考えていたのですか?

話が戻っちゃうんだけど、コロナ禍の中で音楽活動が止まっていたし、状況が変わるのを待っているという時間が嫌で、ソロ活動の準備として、まずは楽曲のストックを整理したんです。ストックが膨大にあって、整理するだけで一カ月くらいかかりました。

オブリ用とかFAKE?用に書いたものを?

曲を作る時にそういう考えはないんですよ。スケッチするように曲を作ってそのままストックしています。中には25分くらい続く曲があったりするんですよ(笑)。録音ボタンを押して、ビートを流して適当にギターを弾いて作るんだけど、25分も続いたりするとさすが聴き直すのはかったるいので、その間に何か良い部分があると確信してる場合、そのままストックに入れちゃうんです。そういうのを一曲一曲聴いていって、“これはオブリっぽいな”“これはアトムだな” “これはソロにいいな”って分けて。さらに新しい曲も作っていたから、コロナ禍が落ち着いて、オブリも動くっていう頃にはソロ用に27曲あった。

その中から第一弾として約7分の長編バラードの「Sweetness」を選んだ理由というのは?

実は「Sweetness」は15年くらい前に作った曲なんですよ。スケッチの状態で、それこそ10分くらいあって。ストリングスのうねっている感じや途中から激しくなるところもそのスケッチにはすでにあって、メロディーもある程度はできていたし、“これは本当にいい曲だな”と思っていたから出すタイミングをうかがっていたんです。だから、ソロをやろうと思った時には「Sweetness」が柱としてあったし、世に出す時には何かしらの意味を持たせたいと考えていました。コロナ禍ということもそうだけど、今って世界的に状況が良くないじゃないですか。みんなギスギスしているし。この曲には温かい言葉がメロディーに乗っていた…もう“Sweetness”という言葉もあったから、出すなら今のタイミングなのかなと。あと、ソロ一発目という意味でも「Sweetness」はありかもしれないなって。

「Sweetness」を作った時のことって覚えています?

15年前? 全然覚えていないです(笑)。でも、自然にできたと思うんですよ。スケッチを聴いていても10分もあるんだから、自分の内側から出している感じがあるというか。そこにあとからギターパーツやストリングスをさらに加えたりして曲としてまとめているだけなので、KEN LLOYDの中心にあるものだとは思いますね。

雰囲気や世界観を持っている曲なんで、KEN LLOYDの色みたいなものが染みてきましたよ。繊細で感情的なところが出ているし。

よく言えばね。悪く言えば“どっちなんだよ!”って(笑)。でも、それってまさに僕のことだし。両極端な部分が出ているという意味では、すごく僕を象徴している。だから、自分に正直でいたいっていう願いがこもっている曲かな?

サウンドはどのように構築していったのですか?

僕、最初は絶対にビートからなんですよ。ビートが曲の心臓…鼓動だと思うからね。その上にストリングスだったかな? この曲はストリングスがキーになっているというか。ビートがあって、ギターとかベースのラインやストリングスを置いて、最後にメロディーを乗せて、そこから展開を加えたりして組み立てていったと思う。

そのイメージをバンドメンバーと具体化していった?

この曲はほぼイメージが出来上がっていたので、ギターのPABLO(Pay money To my Pain)になぞってもらって、ストリングスはd-kikuが得意だから彼になぞってもらって。あと、TOKIという若いアーティストにも入ってもらって、いい面子で作れたと思いますね。

それは自分の頭の中にある完成形を彼らに伝えて?

FAKE?の場合はスタジオに入っていろいろ試しながら作っていくし、オブリはK.A.Zの音に合わせていくんだけど、今回のソロに関してはそうですね。もちろん余白の部分は作ってあるけど、基本的には僕のイメージからは逸れないようにしてもらって。

OKMusic編集部

全ての音楽情報がここに、ファンから評論家まで、誰もが「アーティスト」、「音楽」がもつ可能性を最大限に発信できる音楽情報メディアです。