chelmico・Rachel「人に道を聞けるよ
うになった」“4世代のアーティスト
”が大人の魅力語る

サッポロビール(株)が、全国の“若者の未来”を応援する無料オンラインライブイベント『the PERFECT LIVE 2022 -丸くなるな、星になれ。- by サッポロ生ビール黒ラベル』を、1月12日(水)に開催した。この配信の視聴数は 77,726 回を達成している(Youtubeアーカイブ・ABEMA生配信視聴数含む。1月13日10時現在)。
3回目の開催となる今回、本企画に賛同いただきイベントを盛り上げてくれたのは、奥田民生フジファブリックAwesome City Clubchelmico(敬称略)の4組。50代、40代、30代、20代と“4世代のアーティスト”が集い、若い世代にとって、今後年齢を重ねていくことが楽しみになるような、“大人の多様性”に満ち溢れたライブを繰り広げた。当イベントは視聴者の反響を受け、1月19日まで生配信と同じURLでアーカイブ配信される。
今回も、リアルとデジタルを融合させた演出として、パフォーマンス中には「年齢・時代ごとに何を考え、どんな歌を届けてきたのか」を各アーティストの過去から現在までを映像で表現。全国各地からのオンラインでの視聴ながらも、まるで同じ会場にいるような臨場感、一体感や熱気、余韻を共有するイベントとなった。
また、イベント開催にあわせて、Twitterで「各アーティストに聞いてみたいこと」や「悩みごと」を募集するキャンペーンも実施。リアルで対面する機会が減り、つながりが希薄になりがちな今、出演者と視聴者が「サッポロ生ビール黒ラベル」とともに楽しく同じ時を過ごす、特別な一夜となった。
Awesome City Club
まず、オープニング映像のあとにトップバッターとして登場したのは、映画「花束みたいな恋をした」のインスパイアソング「勿忘(わすれな)」でブレイク。昨年末のNHK紅白歌合戦にも出場したAwesome City Club。atagiとPORINによる男女ツインボーカルのハーモニーで、一曲目の「アウトサイダー」から、会場をあっという間にムーディーな空間へと変える。別れを予感をする二人が、もう一度輝く夜を過ごす事で愛を確かめる思いを、冬の季節に重ねて歌った「雪どけ」に続き披露されたのは、いまや彼らの代表曲となった「勿忘」。歌に合わせ、背景のスクリーンにリリックが登場するという特別な演出で、視聴者を魅了した。

その後、今回のイベントのMCを担当するいとうせいこうが登場。Awesome City Clubメンバーと、「20 歳のころのエピソード」について掘り下げていく。atagiは「お金はないけど時間があったからライブハウスに入り浸っていた」、PORIN は「“何かある”と思って一年間路上ライブをしていました。それがきっかけで音楽関係者と出会えた」と、今につながるエピソードを披露。一方でモリシーは「大学生だったんですが、江ノ島に行ったりフラフラしていました(笑)」と、マイペースな一面を見せる。Twitterからの「自分らしく歌うとは」という質問には、PORINが「自分が歌った曲を聴いてみて、誰よりも愛せる歌声だったら“自分らしい歌”なのでは」とアドバイスしていた。
chelmico
続いてライブを行ったのは、RachelとMamikoによるラップユニットchelmico。出演者の中では1、2番目に若い二人だが、メジャーデビューし、はや3年。『POWER』『Fishing』『maze』と 3 枚のアルバムをリリースし、大きな舞台を踏んできただけに、余裕たっぷりのステージを展開。最新曲「三億円」や MV が 1000万回再生を超えた「Easy Breezy」で、歯切れのよい軽快なラップを披露。ラストの曲となった「Love Is Over」では、視聴者にコール・アンド・レスポンスを求め、短時間の“パーティー”を締めくくった。“20 代代表”でもある二人は、まだ大人になって間もないこともあり、数年前は「ひたすらバイトしていた」ことを明かす。
Mamiko
Twitter からの「どうしようもなく『疲れた〜』と思ったときどうしますか」という質問には、Rachel は手に持った黒ラベルを指しながら「ビールです」と回答。すかさずMamikoも「私も!」と相乗りし、良好な関係性を垣間見せる。また「大人になって不自由になったこと」という質問については、Mamikoが「いろいろ責任感が出てきますけど、自由の方が全然勝っている」、一方でRachelは「自意識が減ってきた。人に道を聴けるようになった」と回答し、MCのいとうせいこうを大きく頷かせていた。
フジファブリック
続いては、山内総一郎(Vo,Gt)、金澤ダイスケ(Key)、加藤慎一(Ba)の3人からなるフジファブリック。2021年は TVアニメにドラマ主題歌、NHKみんなのうたにも書き下ろしを行うなど、例年以上に活躍ぶりが目立った時期を経てのライブとなったが、伸びやかな歌声が印象的な「徒然モノクローム」で幕を明ける。その後、スクリーンに激情的なタッチでリリックが登場した「楽園」を挟み披露されたのは、これまで多数のアーティストがカバーしてきた「若者のすべて」。どうしようもなく過ぎ去ってしまう時の中で生まれる感傷や後悔、未来で待っている微かな光を感じさせるような熱唱を見せてくれた。

また、トーク中におけるTwitterからの「大人になって楽になったこと」という質問に対しては、山内は「ちょっとずつ“手放せること”が増えてきて、自分なりの生き方ができるようになってきた」と、歳を重ねるごとに“多様性”を身につけたと回答。また、いとうせいこうからの「40歳を迎えてやりたいこと」という質問には「諦めの悪いバンドなので、いろんなことにチャレンジして、今後もバンドを長く続けていきたい」と語っていた。
奥田民生
大トリとなったのが、これまですべての『the PERFECT LIVE』に出演してきた奥田民生。自由に、そして自分らしく生きることを大切にする「大人」の代表格とも言ってもいい彼が最初に歌うのはヒット曲「さすらい」。出だしから「さすらおう この世界中を」と、奥田自身の力の抜け具合を表したような歌詞で、視聴者のコメントも盛り上がりを見せる。サッポロビールとも、ゆかりのある曲「拳を天につき上げろ」を経て、「3回目ともなると時間を気にしたりしません!」とおどけつつ最後に披露されたのは、「最強のこれから」。「最高の最強のこれから」という歌詞が熱量高い歌声でリフレインされ、すべてのライブが終了。その後、出演アーティストが集まり、「#民生に聞きたい」という質問コーナーが展開。Awesome City Clubからの「いくつぐらい趣味をお持ちですか?」という問いには「3つぐらい。釣り、音楽、ゴルフ」と回答。続いてchelmicoからの「恐いものはありますか?」という質問には「高いところが嫌い」とサクサク進む。
乾杯の音頭を取る奥田民生
それもこれも、奥田民生の“自由度高い弾き語り”が展開されたことにほかならない。最後のフジファブリックからの「弾き語りのステージ、どのように持ち時間を管理していますか?」という質問には、まるでこのステージを予期していたようで、出演者、視聴者ともに笑いが起きる。最後に、いとうせいこうが奥田を指し、「“丸くなるな、星になれ。”はこの人のこと!」という締めで、2時間弱の配信は大団円を迎えた。
アーカイブ配信(1月19日23時59分まで)

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