高羽彩主宰のタカハ劇団 第17回公演
『美談殺人』配信が決定

2021年12月16日(木)~20日(月)下北沢 駅前劇場にて上演し、大好評のうちに幕を閉じたタカハ劇団 第17回公演『美談殺人』が、2022年1月21日(金)20時より観劇三昧LIVEにて配信が決定した。
舞台『魔法使いの嫁』の脚本・演出や、主演・山田裕貴のNHKよるドラ『ここは今から倫理です。』の脚本を担当し、同ドラマが3月度ギャラクシー賞月間賞を獲得など注目の高まる高羽彩が書き下ろした渾身の一作だ。
クライマックスに向け、登場人物の感情や秘められた真実がじわじわと膨張・露呈していく緻密に練られた物語展開、社会への提唱とユーモアとのバランスが秀逸で、多くの演劇ファンから「タカハ劇団の代表作」「2021年ベスト」と呼び声も高い。
「人は美談に殺される――」というキャッチフレーズをかかげる本作の背景は、理想の死に様を人々に提供する美談作家が花形職業としてもてはやされている、平均寿命が50歳まで低下した日本。
『美談殺人』 撮影:塚田史香
幼い頃から貧しい暮らしをしている一人の男性と、日本一売れている美談作家の出会いをきっかけに“美談”が世間を大きく揺らがすことになる。
フィクション度合いが強い設定でありながら、誰でも指一本で全世界に向けて発信できてしまう昨今の時世を鋭い視点で切り取り、自ら生み出したものが意図せず歪んだ方向に広がっていく恐怖を描き出す。
『美談殺人』 撮影:塚田史香
大量のゴミで溢れかえった“歌舞伎町”で暮らす浮浪者・宗輔に町田水城(はえぎわ)、日本で最も売れている美談作家・三好瞳子に柿丸美智恵、宗輔の育ての親で浮浪者たちのまとめ役・閣下と、総理秘書官・竹田の二役に福本伸一(ラッパ屋)、三好瞳子の書生・岡本美由紀に高羽彩。さらに、舞台手話通訳をしながら、宗輔の妹・マルを田中結夏(TA-net)が演じる。
『美談殺人』 撮影:塚田史香
「本の墓場」と称されるほど、うず高く古本や古雑誌が積まれた圧巻の舞台美術や、近未来感と退廃的な質感を両立させる照明効果にも注目だ。
劇場では手話通訳のほか、字幕タブレットの導入、下北沢駅までのお迎え、事前舞台説明会、脚本の貸出、筆談ボードの設置、手話が可能なボランティアスタッフの起用といった、劇場でのバリアフリー化に取り組み話題を集めた。
配信では、映像に合わせ新たに字幕を作成。字幕あり/字幕なしの2パターンを展開し、多くの人が楽しめる仕様となる。
配信視聴券の販売は観劇三昧にて1月16日(日)から。
『美談殺人』 撮影:塚田史香

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