大原櫻子 (C)エンタメOVO

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【インタビュー】舞台「ミネオラ・ツ
インズ」大原櫻子「これまで見たこと
がない作品になる」

 大原櫻子が一人二役で双子の姉妹を演じる、シス・カンパニー公演「ミネオラ・ツインズ ~六場、四つの夢、(最低)六つのウィッグからなるコメディ~」が、2022年1月7日から上演される。本作は1950年代から89年までの激動の時代に、女性たちが何を考え、何を体験してきたかを、痛烈な風刺を込めて描いたダークコメディー。ニューヨーク郊外の小さな町ミネオラで生まれ育った、一卵性双生児の姉妹マーナとマイラという、性格が正反対の2人を大原が演じる。稽古に励む大原に、難役に挑む意気込みや本作の見どころなどを聞いた。
-この作品に出演が決まったときの心境は?
 膨大なせりふ量の戯曲で、さまざまな社会問題も描かれている作品だったので、「こんなにも大変な作品はないんじゃないか」と感じました。私が持っている知識やエネルギーをオーバーするだろうと思う作品だったので、この作品に出演することで一つの壁を破れるのではないかと思い、挑戦したいと思いました。
-最初に脚本を読んだときに、この作品の魅力をどこに感じましたか。
 私自身、姉がいるのですが、姉妹のストーリーという意味では親近感が持てる設定で、その関係性に面白さを感じました。ですが、稽古を重ねていく中で、この作品にはもっとたくさんの魅力があることを実感しています。例えば、一人の役者が双子を取っ替え引っ替え演じる大変さがコミカルな要素になるというのも面白いですし、マーナとマイラの17歳から51歳までを描いているので、その中での思考の変化や時代の変化をお芝居で表すというのも面白いところだと思います。
-双子の姉妹を演じ分ける難しさを、どんなところに感じていますか。
 全部です(笑)。今(取材当時)、お稽古が始まって2週間ほどですが、正直なところ、何がつかめていて何がつかめていないのかもまだ分からない状態です。まさに手探りの状況で、つかんでは捨て、つかんでは捨てを繰り返しています。
-では、マーナとマイラを演じる上で、どんなところを意識していますか。
 それは(マーナとマイラの)年齢によっても違います。10代のマーナは非常にかわいらしく、10代のマイラは少し不良っぽい部分があるので、そのコントラストを出すようにしています。ですが、大人になってからは、マーナは精神が不安定になり、マイラはごく普通の人間に見えます。最初の設定では、「マーナがいい子で、マイラが悪い子」なのですが、“いい子”と“悪い子”がだんだんと交差していって、大人になったら入れ替わるんです。子どもの頃とは180度違う、コントラストを常に意識しています。
-大原さんご自身は、マーナとマイラのどちらにより共感しますか。
 最初はマイラでしたが、今はどちらにも共感できます。マーナは保守派でマイラはリベラル派、女性らしさを保っている女性と自由奔放な女性と、2人は全く違う性格ですが、人間には皆、相反する面があると思うので、私もどちらの性格も持ち合わせていると思います。
-共演の八嶋智人さんと小泉今日子さんの印象を教えてください。
 八嶋さんは、毎回違ったアプローチのお芝居をされていて、そのお芝居の幅の広さに感銘を受けています。人から追われているシーンでは、どこからか本物のハンバーガーを持ってきて、道端に落ちている設定にしてそれを食べていたり(笑)。なぜかそんな準備までされていて、現場を盛り上げてくれます。ムードメーカー的な先輩です。今日子さんは、私の役についてせりふの言い回しや動きなど、たくさんアドバイスをしてくださるので、とてもありがたく思っています。今日子さんは間(ま)の取り方も素晴らしく、私のお芝居も引き出していただいているのを感じます。お二人とも本当に素晴らしい役者さんだと日々感じています。
-大原さんはアーティストとしても活躍していますが、もともとは女優希望だったそうですね。女優を志したきっかけはどんなことだったのですか。
 ダコタ・ファニングさんの映画を見たときに演技に引き込まれて、映画館で思わず大きな声を上げてしまったほどのめり込んでしまいました。当時、私は10歳ぐらいだったと思います。そのときに、初めて「お芝居はこんなにも人を引きつける力があるんだ」ということを知り、感動して私もやりたいと思ったのがきっかけでした。
-では、大原さんにとって、舞台の魅力とは?
 舞台では1カ月も2カ月も稽古をして本番に挑みますが、本番ではその場で生きなければいけません。それは、お稽古を通して積み上げてきたものを壊すような感覚が私にはあります。壊した先に、生身の人間の恥ずかしさや喜びが見えるんだと思います。お芝居は虚構の世界ですが、そこにしかない真実があって、それを見せるのがお芝居だと私は思っています。その虚構を真実に変えるために長期間のお稽古があります。現実世界で普通に生きていたら味わえない、リアルさや真実を感じられるのが舞台で、演じている自分も“自分なんだけど自分じゃなくなる瞬間”がある。そこに非常に面白味を感じます。
-改めて、本作の見どころとファンへのメッセージを。
 私自身も幕が開くまでどんな作品になるのか分からず、ワクワクしています。演劇的な表現も多い作品なので、演劇の面白さを感じることができる作品になると思いますし、想像力が大事になる作品だとも思うので、想像力を膨らませて楽しんでいただけたらうれしいです。きっとこれまで見たことがない作品になると思います。
(取材・文・写真/嶋田真己)
 シス・カンパニー公演「ミネオラ・ツインズ ~六場、四つの夢、(最低)六つのウィッグからなるコメディ~」は、2022年1月7日〜31日に都内・スパイラルホールで上演。
公式サイト https://www.siscompany.com/mineola/

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