松下洸平インタビュー「俳優でもなく
、生身の僕でもなく、まず僕の作る音
楽で、いちシンガーとしての松下洸平
を好きになってもらいたい」 

話題沸騰となったドラマ『最愛』での好演も記憶に新しい俳優、松下洸平。俳優である一方で、今年8月に“美メロ”の旗手・松尾潔プロデュースの「つよがり」をリリースし、アーティスト活動も本格化させた。2021年、ノリにノッテる松下洸平が、12月22日に1stミニアルバム『あなた』をリリースした。
――リード曲「あなた」、とても温かい気持ちになりました。「あなた」のテーマに関して、プロデューサーの松尾潔さんとは、どのような話し合いをされたのでしょう。
1stシングル「つよがり」が、叶わぬ恋を歌った切ないバラードだったので、“真逆のテーマで作りたい”ということを話していたんです。それで、“大切な人や愛する人に贈る曲ができたらいいよね”とか、“すごくいい曲を聴いたから、自分の好きな人にも聴かせたい”というシチュエーションが見えてきた。その相手は恋人でも、家族でも、ご夫婦でも、これから告白する好きな人でもいい、自分ともう一人の姿が見える、温かいラブソングをイメージしました。「つよがり」の主人公は、一人で叶わなかった恋の相手を想っていましたが、「あなた」の主人公は、自分自身と自分にとっての大切な人の二人なんです。
――松下さんから出したアイディアとは?
“大切な人に贈る曲として成立させたい”というところかな。一人で聴くのもいいけれど、誰かと一緒に聴ける曲、そして誰かに贈りたいと思うところを目指したかったんです。
――今作も、“切ないボタン”を押されちゃいますね。
(笑)。松尾さんの言葉って、どこか情緒があるというか、少し儚い感じを受けるんですよね。松尾さんだからこその歌詞というところを僕らも大切にしたかったのはもちろん、完成作を聴くと、温かさの中にちょっと切なさが残るような歌詞とメロディに、改めて松尾さんのすごさを感じました。
運命だけを信じて突っ走っていると、足元をすくわれそうな気がして、慎重なんです。仕事でも、プライベートでも。
――“松尾さんならでは”というお話がありましたけど、《好きで好きで好きで好きで好きで》とか《Lではじまる》とかキャッチーなワードは、まさしくプロの技ですよね。
いやぁ、本当に。最初に送られてきた歌詞の文字だけでは、その意図のすべてをキャッチできなかったんだけれど、歌ってみると1個1個のフレーズのキャッチーさに気付くというか。全体を通して聴いたときのバランスや、1番から最後のサビにかけての主人公の変化、その巧みな起承転結に驚かされてしまうんですよ。そして最終的に、《あなたを愛したい》というワードで終わるっていうところが、粋ですよね。歌っていても、すごく気持ち良かったです。
――最後に向かってドラマチックに盛り上がっていく曲なので、歌っている方も気持ちが乗っていきそうですね。
ラスサビのフレーズは、かなり気持ちよく歌わせていただきました(笑)。前半から中盤にかけての感情の追い込みは、歌いながらも、主人公とその人にとっての大切な人との距離がどんどん縮まっていく感覚がありましたね。
――《好きで好きで》の繰り返しも、1番とラスサビでは感情がだいぶ変わりますよね。
でもそこは考えすぎずに、本当に自然と自分から出た声に委ねようと思っていました。すごくシンプルな楽曲だからこそ、作戦みたいなものは必要ない気がして。ストレートに歌うようにしました。その結果、自ずとラスサビで気持ちが高まって、マックスボリュームが出た。そういう導き方をしてくれる楽曲でもありました。
――「あなた」で、松下さんのボーカリストとしての新しい一面を見ることができた気がしました。
でも、めちゃくちゃ練習しないとダメだなと実感しましたよ(笑)。レコーディングは何度もトライできるけれど、今後ライブとかで歌うときは、これを一発で成功させなきゃいけない。歌い手として鍛えられる、いいプレッシャーをくれる曲になりましたね。
――松尾さんと初タッグを組んだ「つよがり」では、松尾さんのボーカルディレクションにおいて、“ボーカリストとしてのテクニカルな部分で発見が多かった”とおっしゃっていましたが、今回はいかがでしたか?
最後に“コーラスどうする?”って話になったとき、僕はすごく悩んだんです。僕の歌だけでは心もとないかな? という思いがあったので。でも松尾さんが、“この曲、コーラス要らないよね”って先行しておっしゃってくださって。メロディと声と歌詞だけで勝負するという松尾さんの潔さは、すごく勉強になりましたし、“ここまで振り切った楽曲にしてもいいんだ”と、背中を押してくださったようにも感じました。
――松下さんご自身は「あなた」のような、運命の出会いを信じますか?
信じるというよりも、出会いによって信じさせられるかな? 歌詞の中に《夢も魔法も奇跡も信じてなかった 僕があなたと出会ってしまった》というフレーズがあるように。運命だけを信じて突っ走っていると、足元をすくわれそうな気がして、慎重なんです。仕事でも、プライベートでも。今でもやるまでは、悩むことも多くて。でもやってみると“これって奇跡だったな”、“運命だったな”って、気づくことも多い。
――運命の出会いって後々気づくし、毎回“これって運命かも”って思っていられないですよね。
“どこだ、運命の出会い”って探しても見つからないじゃないですか。人生の中で何度かあるその瞬間って、過ぎたときに気付くか、手に入れたときに気付く気がします。
――松尾さんとの出会いも、運命の出会いだったのでは?
そうですね! “はじめまして”の時は、僕が青春時代を松尾さんの曲で育ってきたので、プロデュースしていただくなんて恐れ多くて、遠い存在に感じていましたけれど、少しずつ音楽以外の話もさせていただけるようになってきました。共通の知り合いがいたり、共通点もあって。そういう意味では運命的な出会だったのかもしれません。
――たぐり寄せましたね。
(笑)。いろんな方の力をお借りして出会うことができました。
何気なく話して“今、すっげえ笑われてる?”と思うけれど、みなさんが楽しそうにしてくれていれば嬉しい。
――歌詞の中で《好きで好きで好きで好きで好きで》という印象的なフレーズがありますけど、今、松下さんが“好きで好きで好きで好きで好きで”たまらないものって何ですか?
何だろう? 仕事以外何もなくてですね……、芸人さんの動画を見たりすることかな? あ、あと格闘技を見るのがすごく好きですね。ボクシングとか、総合とか。
――男の子っぽいですね。格闘技を見ると、熱くりますか?
あまりにも自分とかけ離れた世界ですから。絶対に自分にはできないもので戦っている人たちを見ていると、なぜか胸が熱くなるというか……。身体ひとつで戦ってる人たちは、カッコいいですよね。格闘家の方たちはどういうメンタルでやってるんだろう? とか考えたりもします。
――格闘家の役が来るかもしれないですよ。
絶対来ないです! でも来たらどうしようと思いながら、ビクビクしてます(笑)。うん、でも来ないです、大丈夫。
――歌詞の中に《Lではじまる》という印象的なフレーズもありました。松下的“Lではじまる”ものって何でしょう。
う~ん、“笑う”の“Laugh”かな。僕が日々のバタバタした生活の中で、一番大切にしているのは笑いかもしれないですね。芸人さんの動画を見ると、どれだけ疲れていてもクスっと笑っただけで、ちょっと生き返るんですよね。偉大だなと思います。
――ご自身は、人を笑わせるタイプですか?
いや、僕は笑われるタイプです(笑)。でも、暗いより明るい方がまわりを幸せにするし、自分も幸せだってこと。緊張しぃだし時々難しく考えちゃうときもあるけれど、そういう癖を一旦やめて、最近は、ドラマの現場とかで皆さんが疲れていたら、自分から率先して楽しい話をするようにしています。うん、最近ちょっと変わりました。
――ということは、笑いのセンスはある方?
何気なく話して“今、すっげえ笑われてる?”と思うけれど、みなさんが楽しそうにしてくれていれば嬉しいし、そんなクスッとした笑いで、残りの時間をの乗り切れたりするじゃないですか。だからカッコつけずに、いつも通りに楽しく話すことを現場では心掛けています。現場には色々なタイプの方がいますが、僕はあまり小難しい顔はせずに、できるだけみんながハッピーでいられるようにしたいタイプです。
自分でかけてしまうリミッターを外したいし、外してほしいんです。誰かの言葉や音楽の力はそのきっかけになると思う。
――撮影現場でのお話もありましたが、「あなた」を聴いていると、この歌の主人公がドラマ『最愛』の宮崎大輝(松下洸平)と真田梨央(吉高由里子)に思えてしまって。まさか、制作時にそんな思惑も……?
ドラマ『最愛』を意識してはいないのですが、普遍的な愛の形を歌っているので、いろいろな愛の形にハマるんでしょうね。100人いたら100通りの解釈ができる。どんな恋愛や愛する人に対しても、一番シンプルな言葉で歌っているので。だから結果的に、『最愛』の二人に重ね合わせて聴いてくれてる方もすごく多いみたいで。嬉しいですね。
――『最愛』と言えば、劇中のハイライトで宇多田ヒカルさんの「君に夢中」がかかるじゃないですか。歌の力を感じますよね。
本当に。「君に夢中」のピアノのイントロってすごいですよね。演じている僕らも、どこで曲がかかるかわからないんですよ。“ここでかかるかも”って頭の中でイントロを流しながら芝居してたんです(笑)。みんなで“ここでかかるハズ”って予想して、“曲に合ういい顔しよう”って言ってたのですが、そこではかからないことが多くて、大体ハズレてました(笑)。
――「あなた」も劇中でかかったら、ハマりそうですよね。
1回くらいかけてくれないかなー(笑)。でも自分の歌う曲が、自分が演じている作品で流れるっていうのも、大きな夢のひとつですね。
――カップリングのお話もうかがっていきましょう。2曲目の「FLY&FLOW」(作詞:松下洸平/作曲:松下洸平、カンノケンタロウ)は、“2枚目なんで、これぐらいやっちゃってもいいですか?”って感じで作ったのかなと想像しました。
そうですね、割と自由度の高い曲になりました。松尾さんとのプロジェクト以外の楽曲は、僕が長く一緒に音楽をやっているカンノケンタロウというギタリスト兼アレンジャーがサウンドプロデュースをやってくれているのですが、“ライブで楽しんでもらえる曲を作ろう”というテーマから生まれた曲です。
何かを一生懸命頑張っていても、抑圧されてしまう瞬間って絶対あると思うんです。僕にもあるけれど、そこでセーブしてしまったり、我慢してしまったり、相手の顔色をうかがってしまう自分がいたりする。そういう自分でかけてしまうリミッターを外したいし、外してほしいんです。誰かの言葉や音楽の力って、そのきっかけになると思うので、「FLY&FLOW」がその一つになったら嬉しい。「FLY&FLOW」を聴いたら、“今日はいいや。全部忘れて楽しもう”って我慢している自分から逃れる扉を開けるヒントになったらいいな……という想いを込めて書きました。それこそライブで「FLY&FLOW」を一緒に歌ったり聴いたり、踊ったりしている時間は、抑圧を忘れてほしいですね。

――3曲目の「One」(作詞:松尾潔/作曲:森大輔)は、ど直球のウィンターソングで。
松尾さんには、“冬のラブソング”という明確なイメージがあったみたいです。松尾さん節の効いた、ど直球ポップス。こういうのも1曲やってみたいなと思いましたし、せっかく松尾さんにお願いしているわけですから、松尾さん節が炸裂したものを入れたいなと思って。
アレンジのMANABOONさんに微妙な音のチョイスやアレンジ面を一緒に考えさせていただいて、90年代のR&Bの匂いを残しつつ、メロはポップで、ミドルくらいのところを狙って作った曲です。
――4曲目の「彼方」(作詞:松尾潔/作曲:川口大輔)も、松尾さんの曲ですね。
“アルバムの中の曲なので、アレンジ面とか、楽曲のイメージ的に、もう少し遊んだ曲があってもいいんじゃない?”って話になって。それで松尾さんとMANABOONさんと3人でいろいろ話し合って、ちょっと懐かしい感じのディスコサウンドの曲に。当初はもうちょっとスローテンポの曲だったんですけど、話し合っていたら、こうなっちゃいました(笑)。
――5曲目の「旅路」(作詞:松下洸平/作曲:松下洸平、カンノケンタロウ)は、松下さんの趣向がすごく反映された曲なのでは?
これはもう誰のためとかではなくて、自分自身の今を歌った曲です。僕にとっての音楽は、今の自分を排出して、持っているものを記録しておくもので。曲は、カンノケンタロウが自分のYouTubeチャンネルにあげていた2分ほどの動画が元になっていて、“すごく良いメロなので、歌詞つけてもいい?”ってところからスタートしました。
その動画でカンノケンタロウが弾いていたアコギのフロントに、マジックペンでいろいろなメッセージが書かれていたんです。実はカンノは、一度音楽をあきらめて就職したのですが、やっぱり音楽の夢を捨てきれずにNulbarich(ナルバリッチ)というバンドを組んで、日本武道館やさいたまスーパーアリーナでライブができるまでになった。ギターは、バンド結成時に使っていたもので、働いていた会社の皆さんが“武道館行けよ”とかメッセージを書いてくれたものだそうです。
カンノも僕も、一度音楽をやめてますが、もう一度こうやって皆さんの前で歌えるようになった。諦めても諦めきれなくて、前に漕ぐように進んでいくしかない人生とでも言いますか。目指したところにはまだまだ程遠いけれど、カンノのギターを見たときに、そのことを思い出しました。“それでも諦めたくない”ってことを僕の気持ちとして歌うことで、誰かの背中を押せたらいいなと思って作った曲です。
――結果的に二人の気持ちがのっている曲になったんですね。
そうなんですよね。社会人を辞めて、音楽をもう一度やりたいという人はたくさんいると思うし。何かを捨てて新しいものにトライするときの勇気って、自分一人ではなかなか湧かないものだからこそ、音楽が力になれたらいいな。
――3拍子というのが、ちょっと驚きでした。
ソウルのルーツ的なリズムで1曲やりたかったんです。アレンジも全部カンノに託したので、彼としてもかなり思い入れの強い曲になってくれたみたいで、僕も一生ずっと歌っていきたい曲になりました。
――「FLY&FLOW」も「彼方」も「旅路」も、応援歌というか、背中を押してくれる曲ですが、それは意識されたことなんですか?
初のミニアルバムということもあり、いろいろなことを試してみたかったんです。今まで恋愛の曲が多かったので、そうではないアプローチで何ができるか、自分でどこまで書けるのかとか……、そういうところに挑戦してみました。今まであまり書いてこなかった、生活や生きることをメインに書いてみました。
――ところで……、前回のインタビューで“雨が降っても傘をささない”と言われていたのに、「あなた」のジャケット写真は、傘なんですね(笑)。
アハハ(笑)。実はジャケ写撮影のとき、色々なカットがたくさん撮れていたので“傘のショットなしでいいか”ってなったんですけど、“せっかく用意してくれたので”と、最後の最後におまけみたいに撮ったら思いのほかその写真が良くて、ジャケ写になってしまった。そんな裏話のあるジャケットです。
俳優でもなく、生身の僕でもなく、まず僕の作る音楽で、いちシンガーとしての松下洸平を好きになってもらいたい。
――そうなんですね。2021年はメジャーデビューをされましたが、アーティストとしてはどんな年になりましたか?
まだスタートしたばかりなので……。でも、メジャーデビューという道を用意してもらったので、あとはその道をコツコツと、一歩ずつ着実に進んでいくだけです。今まではただ想像するだけだったことが、現実として見えてきたから、行動して結果を出していけば、自分が描いている大きな夢も叶うはず。自分がやりたいこと、自分がこうなりたいという目標が立てられた、アーティストとしての一年目でした。
――その道は、明るくて、大きな道ですよね。
それしか見ないようにしてます(笑)。大きな会場でライブをして、お客さんが楽しんでいる。めちゃくちゃいい曲を書いて、いろいろな人に聴いてもらう……、そんなことを常に想像していて、どうすれば叶うかをかなり現実的に考えられるようになった。それは助けてくれるスタッフのみなさんがいたからなんですよね。今までは一人ぼっちで想像して“叶うはずないか……”と思っていただけですが、助けてくれる方々がいるので、何とか叶えて皆さんに恩返ししたいですね。
――俳優さんとしてはどうでしたか?
これも音楽と同じ話になっちゃうかもしれないですけど、芝居は本当に難しい。難しいということを再確認しました。
――音楽もお芝居も正解はないですもんね。
そうなんですよ。今までは“やってやるぜ”、“見とけよ”って感じだったのですが、仕事の幅が増えて、難しい役どころも頂けるようになって、たくさんの出番があるドラマに出させていただけるようになったからこそ、めちゃくちゃ難しくて。でも、それがすごく楽しいし、充実した日々を送らせていただいた一年だなと思います。それと同じくらい“芝居って本当に難しいな”と思ったし、“もっと上手にならなきゃ”と感じた一年でしたね。
――特にドラマ『最愛』はオリジナル作品だから、台本から全てを読み取らなくてはならないですものね。
本当にそうなんです。自分一人では抱えきれない役の情報量で、監督といろいろなことを相談しながら進めていて。“芝居ってここまで考えないと成立しないんだ”と実感しました。
――個人的に、今季一番ハマったドラマでした。『最愛』がもうすぐ終わてしまうと思うと、寂しいです!
僕も寂しいんですよ(笑)。 役のロスってあまりないんですけれど、今回は自分の中から宮崎大輝という人がいなくなると思うと、寂しいです。 素敵な出会いをさせていただいたなと思います。
――今年は、バラエティにもたくさん出演されましたが。
そうですね。『ぐるぐるナインティナイン』の「グルメチキンレース・ゴチになります!」でレギュラーをやらせていただいて、自分でもこんなに素の自分をテレビで見せていいのかって思っています(笑)。テレビに出るときって、カッコつけたらいいのか、どういうキャラクターで行けばいいのか、わからなかったんですよ。でも、ありのままでいいんだと思えて、少し気持ちが楽になりました。
――ガードしない?
はい。ガード、ゆるゆるです(笑)。
――でもそれが、松下さんの良いところが出る要因なんでしょうね。
そうですね。結果的にゆるゆるの僕を楽しんで見ていただいているうちに、僕自身の心も軽くなっていることに気付いたし、プライベートや、 現場のオフの時間、仲間や家族と話しているときの自分も、カッコつけなくなりました。すごく、肩の力が抜けた感じがしますね。
――2022年は、1月8日の仙台 PITを皮切りに、『KOUHEI MATSUSHITA LIVE TOUR 2022 ~CANVAS~』から音楽活動がスタートします。全国ツアーです!
いや~、本当にこんな日が来るとは。2、3年前は100人キャパのところでライブをしていたので、その頃の自分が現状を知ったら、すごく喜んでくれると思います。でも、いざそうなると手放しで喜べなくて。もちろん嬉しいんだけど、“さあどうする?”というプレッシャーもあって。でも、バンドメンバーやスタッフの力を借りて、新しい松下洸平のライブとして楽しんでいただけるように、最善を尽くしたいと思います。俳優でもなく、生身の僕でもなく、まず僕の作る音楽で、いちシンガーとしての松下洸平を好きになってもらいたい。それこそカッコつけずに、ありのまま、裸一貫でステージ上に立ちますので、それで楽しんで頂けると嬉しいです。

取材・文=坂本ゆかり 撮影=大橋祐希

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