『長岡 米百俵フェス』【1日目レポ】
琴音、スネオヘアー、ひなた、本間日
陽(NGT48)ら地元アーティストたち
による前夜祭開催

長岡 米百俵フェス ~花火と食と音楽と~ 2021 延期公演

2021年12月17日(金)、18日(土)、19日(日)アオーレ長岡【1日目】
一昨年は台風で中止、昨年はコロナ禍の下での開催、そして今年の9月もコロナ禍によって延期されていた『長岡米百俵フェス』の延期公演が、12月17日に待望の開催となった。延期公演は3日間にわたってアオーレ長岡で行われる。
初日の12月17日(金)『宵祭』(前夜祭)は、『~ようこそ!新潟ミュージシャンナイト!!~』と銘打ち、地元出身のアーティストが集結した。MCは長岡出身のギターデュオ・ひなたと、NGT48のエース・本間日陽の「Wひなた」が務める。この3人は、ラジオ『ひなたまつり』のパーソナリティも担当しているという。
ひなたのリーダー・たかのりが観客を「みなさん、おかえりなさい!」と温かい声で迎え入れる。感染対策などのルール説明があり、3人の「開幕です!」の声でいよいよ『米百俵フェス』の始まりだ。
琴音
最初に登場したのは、長岡市越路出身の琴音。深い海のようなブルーのライティングをバックに登場し、少しハスキーな柔らかい声で「あなたのようになるために」を観客に届ける。小学4年・5年のときに出場した音楽コンテスト2年連続優勝、中学でバンド活動を行っていた天才少女として、知られている琴音。2曲目は夕陽のようなライトに包まれて「願い」を歌う。彼女の声とアコギの音の調和が美しい。
「地元に帰ってきたのは1年ぶりです。皆さんにお会いすることができて、とても嬉しいです」と喜びを伝えると「明日への手紙」、そして「今年多くの方に聴いていただいた1曲です」と、「君は生きてますか」を力強い歌声で歌い上げた。
琴音

■TSUNTA
TSUNTA
続いて登場したのは長岡の中学在籍時から独学でピアノを弾き、高校ではバンドを結成。現在は下北沢を中心にライブを展開しているTSUNTA。電子ピアノひとつでブルージーに「アカルイミライ」を弾き語り。一方で「爆弾マン」は、曲のセオリーをぶち壊したかのような新鮮な楽曲。「Identity」の歌詞では現実を自分に問いかけ、「夢見る力は残されているから」というメッセージが胸に響いた。
このイベント前に実家へ帰ったというTSUNTAは、「母とオセロをやったら、負けました」というエピソードを披露。最後の「風の通り道」は、年齢を重ねた人ほど伝わる歌詞が胸を打つ。ホールいっぱいに声が響き渡り、TSUNTA劇場は幕を閉じた。
TSUNTA
スネオヘアー
長岡出身の人なら誰でも知っている「長岡甚句」のSEで登場したのはスネオヘアー。小学4年でキーボードに触れ、中学2年でエレキギターを購入。アーティスト活動以外にもプロデュースや小説上梓など、現在はマルチに活動している。
「地元の長岡で、数年前からいい会をしていることは話に聞いていました。師走に開催してくださり、声をかけてくださってありがとうございます」とお礼を述べると、ギター1本で「無くした日々にさよなら」を歌い出した。深い深い彼の歌声に、身を委ねる。「君にうたう歌」は、歌もさることながら大切そうにギターを弾く姿にも目を奪われる。
そして大雪が降ったこの日にぴったりな「セイコウトウテイ」を歌っていたところ、最後にノイズが起きるハプニング発生。トラブルが解決すると、「あとちょっとだけ歌ってもいいですか?」と客席に聞くスネオヘアー。万雷の拍手に迎えられ、「LOVE」を歌うと途中で客席から手拍子が自然発生。まさに、愛に包まれている空間だ。最後に笑顔を見せると、「長岡大花火音頭」で帰っていった。
スネオヘアー

■ひなた with Rafvery& 本間日陽(NGT48)
トリを飾るのは、ひなた with Rafvery& 本間日陽(NGT48)。Rafveryも新潟県内を拠点に活動する2人組のボーカルユニットで、まさに“新潟のアベンジャーズ”だ。
ひなた
まず登場したのは、ひなた。突然たかのりから「準備体操しまーす! みんな立って、両手を伸ばしてー、思い切り拍手!」と観客を誘い、みんなで体を伸ばしてスッキリ。さらにコール&レスポンスも、声を出せない状況だけにレスポンスはジェスチャーで。観客を乗せるのがうまい2人だ。そのまま1曲目の「SMILE~相変わらずな日々の中で~」に突入し、さらに客席はヒートアップ。
ひなた
ここで本間日陽を呼び込み、NGT48の中でも屈指の名曲「Maxとき315号」をひなたのコーラスつきで歌う。続いてファンにはたまらない、3人がパーソナリティを担当している番組のテーマソング「ひなたまつり」を披露した。
ひなた with Rafvery& 本間日陽(NGT48)
本間日陽が一度下がると、呼び込まれたのはRafvery。「コロナ禍を経て、より距離が近くなった」という4人は、ユニット「トモシビ」を結成。心が熱くなる応援ソング「ikiru」は、たくさんの人を勇気づけたに違いない。
ひなた with Rafvery
たかのりの「最高の3日間にしましょう!」という言葉で終わったかと思いきや、アンコールの拍手が鳴り止まない。再度5人で登場し、ウルフルズの「バンザイ~好きでよかった~」を熱唱。本間日陽のジャンプで、明日への期待感をより高めてくれる『宵祭』は幕を閉じた。
取材・文=篠崎美緒 撮影=須佐写真事務所

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