Editor's Talk Session

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【Editor's Talk Session】
今月のテーマ:
『POWER TO JAPAN 2021』に見る
ロックの現場主義者の想い

サバイブしている姿を見せることが
リスナーに勇気を与える

千々和
アルカラとサトマンは尾形さんがメイキング映像で話されていたように、今回のプロジェクトをやるにあたって必須のバンドだったということですが、改めてそれぞれのバンドをどんなふうに思われていますか?
尾形
先ほど言った話とつながりますけど、太佑さんもすごくサバイブしていると感じたんです。俺たちみたいな立場の人間が困難の中でサバイブしている姿を見せることが、リスナーに勇気を与えるじゃないですか。そういうことをやっている人たちが俺も好きなんですよ。太佑さんの配信にしても、だんだんと回線が悪くなっていくのを観ていたりしましたからね(笑)。あと、サトマンも2019年に『YouTube大作戦』として登録者数1万人いかないと解散するみたいなことをやっていたり。
佐藤
あの企画はコロナ禍の前から始めたので、やって本当に良かったと思いました。登録者数1万人もなんとか達成したし。コロナ禍でみんながYouTubeで稼ごうとするようになったけど、その時点で僕たちも始めていたら遅れをとってしまっていたでしょうね。
千々和
『POWER TO JAPAN 2021』には、HEREを含む全15組が参加していますが、大勢が一堂に会する楽曲ながら、何よりも気持ちが前に出ているのがHEREらしいと思いました。演奏にしてもヴォーカルにしてもテクニックがあると思いますが、それを超える理屈ではないもの、それこそHEREがいつも言っている“ハイテンション”とはこういうことか!と分かる一曲になっていますよね。
尾形
そうですね。10年前に作った曲なので久々に歌詞を読んで曲を聴ききましたが、根本は全然変わっていなかったんですよ。歌詞で使っているワードしても、ライヴで言っている煽り文句だったりするし。
千々和
歌割りもすごく良くて、佐藤さんとデストロイはるきちさん(ガストバーナー)のパートや、稲村さんと山下英将さん(folca)のパートも相性が抜群ですし。
尾形
そこはこの組み合わせしかないと思いましたね。あと、“このふたりがハモっているのを聴いてみたい”という自分の願望もあって。9mm Parabellum Bulletの菅原卓郎くんとBYEE the ROUND,GRAND FAMILY ORCHESTRAの松山晃太くんのハモりってゾクゾクするだろうなと思ったし。
千々和
曲の展開も聴いていて楽しいです。菅原さんから始まるCメロも印象的で、しっとりと歌い上げながらも、佐藤さんの熱唱がより楽曲の温度を高めていくところが凄く良くて。あのCメロは前回の時もあったんですか?
尾形
ありましたけど、ちょっとだけメロディーが変わったりしていますね。でも、ほぼ前の時と同じです。和夫くんのところは美味しい箇所かな?
佐藤
美味しいところをいただきましたね。
尾形
でも、あそこに和夫くんはハマると思ったんだよね。
千々和
前回は東北地方太平洋沖地震復興支援でしたが、今回はコロナ禍でみなさん自身も影響を受けている中だからこそ生まれた楽曲のテンション感なのかなと。
尾形
歌のレコーディングは全部立ち会ったんですけど、基本的に“もっとハイテンションで!”としかディレクションで言っていないです(笑)。
稲村
あんな謎のレクチャーはこれまでなかったです。ディレクションって本人が見えていない部分をサポートしてくれることが多いんですけど、“どの歌い方でいきます?”って訊いても“とりあえずハイテンションで!”って。“こんな感じですか?”って言ったら“いや、太佑さん。もっとハイテンションでいきましょう!”と返してくるんですよ。何を要求されているか分からなくなりながらも何回か試しているうちに“それ! それがいいです!”と言われて“何がええねん!”って(笑)。でも、それも含めて現場が盛り上がっている感じがすごく良くてね。
尾形
太佑さんはしっかりと歌えていたんですよ。だから、“ハイテンションでいきましょう!”というアドバイスしかなかったんです。
稲村
いやいや、いきなりラップとか任せてきたやん!
千々和
あのラップの部分も新鮮ですっごく良かったです!
尾形
普通に考えたら太佑さんは歌がうまいから歌い上げるパートを与えるんですけど、ここはラップだと思って。
稲村
“ラップ? やったことないんやけどな〜”と思ったけど、すごく楽しかったですね。新しい扉を開いてもらった感じがしました。
尾形
今回のレコーディングは周りに見ている人もたくさんいたし、そのほうがテンションも上がるんですよね。
佐藤
確かに! めちゃくちゃ楽しかったですもん。コロナ禍に入ってからみんなで集まるということも全然なかったから、いろんな人と意見を言いながら録るのが好きなんだって再確認できました。

OKMusic編集部

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