プロをも虜にするモンハンに
隠された心理学的な効果

「モンハンは、ハンターの性別から始まり、素材や服装、武器まで全て自分好みにカスタマイズすることが出来るのです。もちろん、ただ欲しいと思って手に入るわけではありません。『このモンスターを倒すとこの武器やパーツがゲットできる』ということが分かっているために、ハンティングに燃えるのです」(内藤先生)

戦って相手を倒すことによって、どんどん自分好みのハンターにつくりあげていくことが「育てていく」楽しみなのですね。

「でも、それだけではないのです。普通のゲームなら相手を倒すと決まった武器や褒美がもらえますが、モンハンは同じモンスターを倒しても希望の素材が出てくる時と出てこない時があるのです! それで『もう一回、もう一回』と繰り返してしまうところがモンハンの魅力でもあります」(内藤先生)

心理学では、何かをやっていつも報酬がもらえることを「連続強化」と言い、不定期でもらえることを「部分強化」と呼びます。そして、「部分強化」の方が物事にはまるということが分かっており、モンハンはまさにこの「部分強化」を持つゲームであるとのこと。内藤先生も心理学的に冷静に分析しつつ、すっかりその虜になっているようです。

【内藤 誼人(ないとう よしひと)】心理学者。立正大学特任講師。慶應義塾大学社会学研究科博士課程修了。有限会社アンギルド代表取締役。「『人たらし』のブラック心理術」「人は『暗示』で9割動く!」他、著書多数。

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