『BanG Dream!』Roselia リアルバン
ドプロデューサーインタビュー メン
バーに関しては「すごいとしか言えな
い」

ブシロードが展開するメディアミックスプロジェクト『BanG Dream!(以下、バンドリ!)』。本プロジェクトの裏側では、多くのプロデューサーたちが更なるプロジェクトの発展を目指して活動をしている。前回SPICEではRAISE A SUILENのバンドプロデューサーを務める落合俊介氏に話を伺ったが、今回はRoseliaのバンドプロデューサーである濵口直也氏にインタビューを実施した。
つい先日単独ライブ『Roselia「Edelstein」』を行ったRoselia。濵口氏は彼女たちのどこに注目して、どういう形でライブを作り上げているのだろうか?2020年に向けてのロードマップに加えて、濵口氏の考えるRoseliaの「夢」についても伺った。独占でお伝えする。

■Roseliaはかなり際立ったコンセプトを持っている
――今回、Roseliaのプロデューサーである濵口さんからお話を聞けるということで、まずは改めてRoseliaとは何か?、そして濵口さんのお仕事の内容をお聞きできればとおもっています。
Roseliaはアニメやゲームなどメディアミックスを展開するガールズバンドプロジェクト『バンドリ!』に登場するバンドの一つです。僕が担当しているのは、そのキャラクターボイスを担当する声優さんが実際に楽器を演奏して活動している“リアルバンド”のプロデュースです。『バンドリ!』はゲーム、アニメ、リアルバンドで各担当がそれぞれ連携してコンテンツを作っています。
――濵口さんが担当しているのは、リアルバンドとしてのRoseliaなんですね。
そうですね。Roseliaのアーティスト活動の部分をサポートさせていただいております。
――濵口さんは去年の6月から、そんなRoseliaの担当として就任されたということですが、楽器の経験などがあったんでしょうか?
僕も大学までバンドをやっていました。Roseliaとは全然違うジャンルで、サークルでコピーバンドをする程度のものでしたが。
――バンド経験があるんですね。やはりそんな音楽的素養からのプロデューサー就任だと思うんですが、改めてRoseliaというバンドに対する最初の印象はどのようなものだったのでしょうか?
『バンドリ!』の中でも注目度の高いバンド、というイメージはもともとありました。ブシロードのコンテンツ全体として、メディアミックスが強いというところがあると思うんですが、『バンドリ!』はその中の最たる事例と思っています。ゲームとアニメがリンクしているのはもちろん、実際の演者さんの振り付けや現場でのエピソードがアニメやゲームに反映されたり、媒体を行き来している。Roseliaはその中でも特に、いい意味で演者さんの中の人の部分が出ているバンドかなと思いますね。
――例えば、相羽(あいな ボーカル担当・湊友希那役)さんだったら、相羽さんのパーソナリティみたいなものが出ているということですかね。
そうですね。原作に登場するキャラクターとしてのRoseliaと、アーティストとしてのRoselia、両方ともしっかり軸がある。普段のライブはキャラクターとしてやっていますが、その中にも演者本人のパーソナリティをしっかり織り交ぜている。そういう部分一つとっても、Roseliaはリアルバンドならではの良さを活かせていると感じます。

Roselia (c)BanG Dream! Project

――Roseliaは『バンドリ!』の中でも人気バンドだと思うんですが、その人気の一貫はライブパフォーマンスにもあると思います。そこをプロデュースすることに対する重責みたいなものはありますか?
着任した直後はすごいプレッシャーを感じることもありました(笑)。 でも実際に担当になってからは、重責というよりも、チーム全体で『バンドリ!』プロジェクトをいかに推し進めて行くかというところに意識が行きましたね。非常にチームプレイを重視しているプロジェクトなので、自分だけがやらねば!みたいなことはぜんぜん感じなかったです。
――結成が2016年なのでもう5年ですね。ある程度このバンドとしての形も固まってきているところでからプロデューサーとして参加されたわけですが、Roseliaをこうしてみたい、みたいなビジョンはあったんでしょうか。
メンバー5人ともライブに向けてだったり、Roseliaとしてのアーティスト活動に対してしっかり考えを持っている。ライブが決まるとメンバーともすごい話し合いをするんですけど、Roseliaとしての軸やクオリティを保ちつつ、どうやってお客さんに楽しんでいただこうかなっていうのを重要視していますね。個人的にはもっとお客さんの声を反映させていきたいと考えています。
――ユーザーの声を反映というのは、どのような部分で反映されているのですか?
例えば、今回の単独ライブ「Edelstein」で実施したのは衣装のアンケートです。お客さんにアンケートという形で衣装を選んでいただくことによって、ユーザーの皆さんにも「自分もコンテンツに参加している」という感覚を楽しんでいただきたいというのはすごく意識していますね。
Roseliaプロデューサー 濵口 直也 (c)BanG Dream! Project
――なるほど、では濵口さんが見る、そんなRoseliaの音楽性の”推しポイント”はどこだと考えられているんでしょうか。
音楽性でいうと、Roseliaはかなり際立ったコンセプトを持っていると思うんです。ゴシックな感じで、曲調もマイナー調の曲が多い。個人的にはかなり尖った音楽性かな、とは思っています。なのでライブの照明も荘厳な雰囲気なものを多用したり、ライブの入場時もクラシックの楽曲を使用したりして、Roseliaの世界観を大事にしています。
――個人的に、Roseliaの楽曲を聴いていて思うのは、Elements Gardenさんの力が大きいのかなと思っています。ビジュアルロック的な疾走感と共に、アニソン的にキャッチーさがある。
たしかにサビとかはキャッチーで親しみやすいメロディーを多用していただいていますね。あと、特徴としては同期(演奏)が多いんですよ。
※編集部注 同期演奏とは事前に録音、打ち込みしておいた音や、フレーズを鳴らしながらバンド等で演奏をすること。
――たしかにそうですね。個々の楽曲への印象はいかがですか?
Roseliaでいちばん人気がある楽曲は、色々なストリーミングサービスや楽曲投票の結果を見ていても、やっぱり「FIRE BIRD」がダントツかなと思っていますね。
――やはり「FIRE BIRD」の印象は強いですよね。櫻川めぐさん(ドラム担当、宇田川あこ役)のドラムもあれだけ叩けるのはすごいなと思います。
そうなんですよ!
――言い方はあれですが、『バンドリ!』のライブの恐ろしい所って、楽器経験者も未経験者も遠慮なく演奏させるところだと思うんですよね。
Roseliaに関しては、ほかのバンドと比べて楽器初心者のメンバーが多かったので。本当に皆さんすごく練習されていると思います。
■「濵口、ちょっとめんどくさいな」と思われてるかも
――その辺は、楽器経験者でもあるプロデューサーから見ていかがですか?
すごいとしか言えない(笑)。 もちろんある程度本人たちのことや、実際の演奏の再現性を考えた上で曲作りはしているんですけど、それでもだんだん曲の演奏難易度は上がっていっているので。新しい曲を聴くと「うわー!今回もすごい!!」って思いますし(笑)。 そんな難しい曲に対して練習して食らいついていく姿は、すごく根性があるというか。Roseliaの活動にすごくコミットしていただけているなというところは思いますね。
――過去のライブ映像を見返すと、本当に成長を感じられますよね。
バンドとしての成長は、初期から比べるとかなり感じるところです。リズム隊に対しては特に思いますね。普段から定期的にバンド練習は行っているんですけど、ライブ直前のゲネプロの時にはバシッと全員仕上がっていることが多いので。日々本番のことを想定して練習してくださっていますね。
――さっきもおっしゃっていたように同期が多いから、マニュピレーターさんの力もあるんでしょうが、メンバーがそこに寄りかかっていないというか。
普段の練習からマニュピレーターさんや各機材の担当者さんの方も同席いただいているんですけど、工藤(晴香 ギター担当・氷川紗夜役)さん、中島(由貴 ベース担当・今井リサ役)さんとかは楽器担当さんやマニュピレーターさんに「こういう風にしたい」という相談を自分からしたりしていますね。ハードウェアの部分でいくと、中島さんはベースの弾きやすさの部分で、スラップをやりやすくするためにフィンガーランプ(※フィンガーランプは、ベースのピックアップ周辺に取り付けるパーツで、フィンガー・ピッキングの際に指が奥まで入らないようにするもの。)を載せてほしいという相談をしたり。工藤さんは、曲のつなぎではこういう音を出してもらって、その間でギターを持ち替えて……という相談などをしていますね。けっこう楽器の持ち替えも多いんですよ。
――普通に楽曲間とかでも持ち替えてますよね。
ギターもけっこうピックアップを替えています。チューニングは変わってなくても持ち替えるとか、音の部分で結構こだわっていますね。ギターの持ち替えが比較的頻繁にあるバンドだと思います。そんなバンドですが、メンバーたちは実際に演奏するだけではなく、演奏を前提とした上でその間のつなぎをどうするかなどのライブ全体を見てくれているんです。そこは僕もすごく助かっていますね。
――普通に楽器に対するこだわりだったりとか、もうバンドマンですよね。
バンドマンとして自分たちのライブをどう作るのか? と考えて動いている部分は大いにあると思います。例えば相羽さんも、MCの途中で水分補給をしても問題ないところを、あえてRoseliaのショーの一部として給水する時間まで考えて、そこから逆算してMCの構成を組み立てていったりされてますね。
――曲間の暗転で水分取るのはよくライブなどで見る光景ですけど、タイミングまで考えられていると。
そうなんです。もちろん、曲間の暗転で、という対応をするときもあるんですけれど、全体的に水はここで飲む、ここでこれをやる、みたいな流れをライブ前に綿密に話し合って決め込んでパフォーマンスしています。
Roselia (c)BanG Dream! Project
――キーボードの志崎(樺音 キーボード担当・白金燐子役)さんも、もともと弾かれていた方ですもんね。
はい、Roseliaはピアノイントロの曲も多いのですが難なくこなしていて、それでいて華がありますね。
――あと番組とかを観ていて思うのは、すごい根性で練習や準備をされてライブに挑んでいるはずなのに、その努力を普段はあんまり見せないというか。
そこはRoseliaのカッコいいところですね!普段のトークでは面白い話が多いですが、実は影ですごい努力をしているのに、それを見せない。
――Roseliaというコンテンツのキャラクターとも相まって、カッコいいと思います。ちなみに演出面も含めて参考にしているアーティストやライブというのはあるのでしょうか?
ライブの演出面ですと、個人的にはV系バンドの映像をよく観ていますね。具体的な名前を出すとSound Horizonさんとか。ああいうコンセプトがしっかりしているアーティストさんのライブはかなり観てます。
――Roseliaはライブのサイズ感も大きいですもんね。
そうですね。なのでアリーナやホールサイズのライブ映像はかなり観ました。それこそ、バンドじゃないライブとかもかなりいろいろ観てますね。アイドルライブとか。
Roselia (c)BanG Dream! Project
――ホールサイズだと照明だったりの演出も大変だと思うんです。「FIRE BIRD」でパイロの炎がバーっと上がるのとかも印象的ですが、タイミングもシビアだろうな、と思いながら見ていました。
演出はかなり細かく指定しています。他のバンドと比べてもRoseliaがいちばん細かく指定しているんじゃないかな? 普通は曲単位で指示を出すことが多いと思うんです。「この曲は照明こんな感じで」とかが一般的なんじゃないかなと。
――そうだと思います。
それこそ「「FIRE BIRD」は赤色系、ピカピカさせて、サビは激しく」とか(笑)。 そういう1曲単位でざっくりお任せするパターンが多いと思うんですけど、Roseliaは歌詞を書き出して、ブロックごとに「ここはこういうイメージで」と、全曲で細かく指定しています。
――そこはプロデューサーである濵口さん自ら指示を出されているのですか?
はい。
――大変ですねそれは!
いつも同じ制作スタッフさん達とライブを作っているので、各セクションのスタッフさんに対する信頼は大前提としてすごくあります。逆に「どうしましょう?」って相談したり、照明・カメラ・特効のスタッフさんの方から提案してくださるパターンも多いです。特に新曲を初披露するときは、事前に曲やメンバーたちの練習の動きを見て、ステージを想像しながら考えて作っています。
――それはやはりライブの照明も世界観を構築するという一端を担っているという意識からなのでしょうか?
そうですね……スタッフの皆さんからすると、かなり細かく指示しているので「濵口、ちょっとめんどくさいな」と思われてるかもしれないですが(笑)。
――いやいや(笑)。
あとは、メンバーからもライブで、「こういう風にやりたいです」という提案はよくいただきます。そういうアイデアをまとめて、ここで相羽さんが振り返るんだったら、目潰し的に照明を光らせてシルエットを目立たせよう、とか。振り返っているところでバックショットをクレーンで撮ったら本人の遠景の画が撮れるな、とか。
――そこまで計算して作られているんですね。
そうですね。12月の単独ライブ「Edelstein」の場合は、ステージのウィングが使えるので、「竿隊はこの曲のここでウィングに移動」という演出にして、移動した先でソロが始まる時にピンスポで照らして、みたいなところだったり。
――ちょうどその12月の単独ライブ、Roselia「Edelstein」の話も聞きたいと思っていました。
(※取材はライブ直前の12月頭に実施しました)
■Roseliaの原作の良さも伝えたい
Roselia「Edelstein」は、Roseliaが今までリリースしたシングルに収録されている楽曲からセットリストを決めるというテーマにしていました。おそらくファンの皆さんも待望だったのではないかという楽曲である「Opera of the wasteland」もついに演奏を初披露しました。正直、楽曲をリリースした当時は、演奏の難易度が高すぎててライブで演奏するにはクオリティを保つのが難しい楽曲だったんです。でもそれにトライできるようになってきているんですよね。相羽さんのハイトーンも、どんどん高い音になるけどまったく外さずバシッと決まっている。
――相羽さんの真ん中感というか、存在感って本当にライブごとに増している気がするんですよね。
そうですね。フロントマンの適正がすごくあると思います。あと、バンドリ!プロジェクトのリアルバンドはRoseliaとMorfonica以外は、ギターボーカル、ベースボーカルで演奏しながら歌われているんです。
――そうですね。
Roseliaはボーカルが専任という部分で、振り付けも相羽さんがご自身で研究されていて。それがアニメーションの動きに反映されている部分が多いのもRoseliaの特徴かもしれませんね。
――マルチメディアなパフォーマンスの面白い部分って、メディアを超えてリンクしていくところだと思うんです。境界線が曖昧になっていくというか。
アニメで紗夜がギターを弾いている手の動きも、実は工藤さんが実際に弾いているフレーズに合わせて作っていただいています。ライブを観ていたらアニメやゲームも一層楽しめると思いますし、その逆で、アニメやゲームだけのファンの方でもライブに来たらすごく楽しめる内容を常に心がけて作っています。
Roselia (c)BanG Dream! Project
――今後も大きなライブが控えていると思いますが、今回のRoselia「Edelstein」を踏まえて、今後の展望やビジョンはあるのでしょうか?
来年の5月21、22日に富士急ハイランド・コニファーフォレストで単独ライブを行う予定です。タイトルは『Episode of Roselia』です。
――今年上映された映画のタイトルも『Episode of Roselia』でしたよね。
そうですね、劇場版は『BanG Dream! Episode of Roselia I : 約束」』『- II : Song I am.』と2作公開しています。映画は今までのRoseliaのキャラクターとしてのストーリーを再構築した内容になっているんですが、この“今までのキャラクターとしてのストーリー”をなぞったライブが絶対にやりたかったんです。なので『Episode of Roselia』というタイトルもお借りしています。
――映画の内容にインスパイアされた内容になると?
その予定です。でも映画の内容をそのままやるだけじゃ面白くない。なので「DAY1 : Weißklee」では、“今までのRoseliaの軌跡をすべてお見せする”というコンセプトにしようかなと。
――なるほど。では、DAY2はどんな感じになるのでしょうか?
12日のライブで発表させていただいたとおり、Roselia 12枚目のシングルが5月に発売予定なんですが、その新曲はまさに「FIRE BIRD」の第2章的な位置づけといいますか。「FIRE BIRD」を超える楽曲を今まさに作っています。その曲を中心に据えて、「DAY2 : Rose」は“これからのRoselia”をお見せできればと思っています。
――これまでのRoseliaと、これからのRoseliaという二日間になると。
そうですね。5月の単独ライブとCDの発売も合わせて、最高の盛り上がりを作りたいと思っています。ちょっと宣伝になっちゃうんですけど(笑)、12月15日に発売される『劇場版「BanG Dream! Episode of Roselia』I&IIのBlu-rayを観ていただければ、Roseliaのストーリーは分かるので、そのストーリーを見たうえでライブに来ていただけると、より一層楽しめる内容なんじゃないかなと。もちろん、観なくても楽しめる内容にはなっています!!
――正しくメディアミックスしているライブになりそうですね。
メンバー本人たちの良さはもちろんなんですが、Roseliaの原作の良さも伝えたいと言うか。せっかくのメディアミックスプロジェクトなので、もっとクロスオーバーしたライブを作りたいというのが根底にあるんです。
――そして第2章が始まる。
はい! まとめると、DAY1はメディアミックスの強みを最大限に生かしたライブ。DAY2はリアルバンドRoseliaとしての強さを最大限に観せるライブを作りたいと思っています。ぜひ両日、会場へ見に来てほしいです!
■僕はRoseliaに紅白に出てもらうのが夢なんです
――メディアミックスのお話が出ましたが、メディアミックスプロジェクトって非常に増えていると思うんです。濱口さんから見て、メディアミックスというものを、どういうふうに見ていられるのかお聞きしたいのですが。
この流れが自然かなと自分は思っています。お客さんの消費行動が変質しているんですよね。僕が学生の時は、音楽を聴きたかったらCDを買うなり、レンタルして聴いていたんですが、今はストリーミングで聴くのが当たり前になってきています。テレビやアニメも、毎週決まった時間に見るだけではなく、動画配信サービスなどで、好きなときに好きなものを見るスタイルが増えてきています。
――そうですね、コンテンツへの触れ方は急速に変わりましたね。
消費者の選択肢が増えている。そうなると一つの軸で展開するよりも多面的に展開していったほうが、お客さんに対するリードが取りやすくなると思うんです。メディアミックスというのは、そこに当てはまっている形の戦略にはなるので。
――入り口は増えますもんね。
はい、入り口を増やすというのは、一つのコンテンツを売っていくという中では、一種の正解じゃないかなと。このやり方が増えていくことは自然なことだと思います。
――お話を伺っていて、濵口さんはコンテンツをどう訴求させるか、どういうふうに売っていくかということに重きを置かれているんだなと感じました。リアルライブのプロデューサーだけというわけではなく、全体も見ていますよね。
確かにそうかもしれません。
――その視線がないと、単純に集客も含めたコンテンツの面白さも行き詰まってくると思います。でも、バンドに対する思い入れや熱がないと現場と乖離してくる部分もある。非常にいいバランスでお仕事されているんだなと思いました。
メンバーの皆さんがRoseliaに対する理解がすごく深くて、活動に意識と熱意を持ってコミットしていただいているので、支えられている部分もあります。改めて、周りのスタッフさんやメンバーたちには非常に感謝しています。僕もみなさんがやりやすいようにがんばれますし、お互いに足りない部分を補っていこうという思いやりが見られる現場なので、この場を借りて本当にありがとうと伝えさせてください!

Roselia (c)BanG Dream! Project

――では、最後になりますが、濵口さんが個人的にRoseliaで叶えたい夢というのはあるのでしょうか?
夢ですか? ……これは、真面目な話、僕はRoseliaに紅白に出てもらうのが夢なんです。こんなの言って大丈夫ですかね? 紅白の実現って正直なところめちゃめちゃハードルが高い気がしていて(笑)。
――いやいや! 夢は語っておかないと実現しませんし(笑)。
一つは紅白出場。もう一つはRoseliaの海外のプロモーション強化ですね。今、ありがたいことに日本では積極的に活動させていただいていますが、情勢もありなかなか海外のお客様に直接ステージを見てもらう機会が少ないので。ゆくゆくは世界的に人気のガールズバンドにしたいと思っています!
――確かに海外の大ホールで歌うRoseliaが見たいですね!
そうですね!そして、難しいかもしれませんが、紅白出演も可能性はゼロじゃないと思っています。まずは来年に向けての動き、新しい扉を開くRoseliaに期待して応援してもらえたらと思っておりますので。今後ともよろしくお願いいたします!
インタビュー・文=加東岳史

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