キアヌ・リーブス、キャリー=アン・
モス、マイファスHiro、柴咲コウが並
び立つ “マトリックスデイ”で再会
&初対面に喜び

12月7日(火)、映画『マトリックス レザレクションズ』のイベント“マトリックスデイ”が東京・esports銀座studioにて開催された。イベントには、日本版インスパイアソングを担当したMY FIRST STORYのHiro、日本語吹替版声優の柴咲コウが登壇。また、キアヌ・リーブス、キャリー=アン・モスもリモートで特別出演した。
『マトリックス レザレクションズ』(原題:THE MATRIX RESURRECTIONS)は、キアヌ・リーブス演じる“救世主”ネオと仲間たちが仮想世界と現実で繰り広げる戦いを描いた『マトリックス』シリーズの最新作。シリーズ3作目となる前作『マトリックス レボリューションズ』(03)以来、約18年ぶりとなるタイトルだ。監督は『マトリックス』シリーズ全作品でメガホンをとってきたラナ・ウォシャウスキー氏。キャストでは、ネオ役のキアヌ・リーブス、トリニティー役のキャリー=アン・モス、ナイオビ役のジェイダ・ピンケット・スミス、メロビンジアン役のランバート・ウィルソン、エージェント・ジョンソン役のダニエル・バーンハードらが過去シリーズから続投。新キャストとして、ネオを導くモーフィアス役でヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世(『アクアマン』)、ネオの宿敵エージェント・スミス役でジョナサン・グロフ(Netflixオリジナルシリーズ『マインドハンター』)、ニール・パトリック・ハリス、クリスティーナ・リッチらが名を連ねている。

12月17日(金)の公開まで10日を切ったこの日のイベントでは、冒頭に『マトリックス レザレクションズ』本編冒頭14分の映像を上映。世界初公開の映像に、観客は思わず固唾をのんでいた。イベントがスタートすると、日本版インスパイアソング「PARADOX」を担当したMY FIRST STORYのHiroが登場。楽曲制作について「『マトリックス』の世界観はすごく完成されているので、それらを壊さないように、僕らの世界観をさらに組み合わせて良い作品にすることを意識しました。ある種、『マトリックス』の世界観との融合が出来たんじゃないかと思います!」とこだわりを語った。
さらに、サプライズゲストとして、2013年の『47RONIN』でキアヌ・リーブスと共演した経歴をもつ柴咲コウが登場。あわせて、『マトリックス レザレクションズ』に、柴咲があるキャラクターの吹き替え声優として参加していることが発表された。キアヌとの共演シーンもある吹き替えキャストであることも明らかになり、柴咲はキアヌを「神のようでした」と絶賛した。
上映された本編冒頭映像の感想を求められると、柴咲は「またあの『マトリックス』の世界が堪能できるんだという高揚感がすごくて、今度は一体どんな世界になっていくんだろうというワクワクが止められないような14分間でした」と興奮気味にコメント。Hiroは「シリーズ3部作を観ている方は、この14分間でかなり引き込まれるんじゃないかな。僕もインスパイアソングを作る上でシリーズを見直しましたが、その上で新章の14分を観ると、『うわ、このシーンは!』というところがたくさんありました。これから本編がどうなるか期待が煽られる14分間だったと思います」と熱弁した。
柴咲コウ
『マトリックス』1作目に話題が及ぶと、柴咲は「時代がやっと追いついてきた。あの時代にあのスケール感であの世界観を描けていたというのは、本当にすごいことだったんだなと今見直しても思います。まったく廃れないものなので、さらにその新作がどうなっているか期待大ですね」とコメント。Hiroは1作目公開当時を振り返り、「弾丸を避けるシーンを同級生たちとじゃれあって再現したり、アクション映画という印象が強かった。でも大人になってあらためて観ると、深い人間模様が詰まったヒューマンドラマで、すごくメッセージ性のある映画だと思いました」と明かした。
過去シリーズの好きなシーンを問われると、柴咲は「ありすぎます」と悩みながらも、「映画冒頭で文字が降ってくる(マトリックス・コード)に惹きつけらたし、映画の中で今の私たちのネット社会もすべて表現されているし、ミクロを辿って行ったらマクロになるみたいな表現がすごく好きです」と語る。Hiroは「弾道が描かれる描写がリアルで斬新な映像で、アクション映画として引き込まれた」と明かすと共に、「あらためて見直してもセリフの言い回し、比喩表現や詩的表現が多くて、楽曲や自分の価値観にも影響を受けた」とコメント。
「もし『マトリックス』のような仮想世界が本当にあったら何をしたいか」がテーマのトークでは、Hiroが「仮想世界という認識があればできることや過ごし方も変わってくると思うので、もっと子供心を忘れずに自由に楽しくはっちゃけられたら。アーティストとしては、仮想現実に近いような生活をさせていただいているので(笑)」と笑顔を見せた。一方の柴咲は、『マトリックス』を観たことで「たとえ不可能なことでも、自分の脳が100%できると思い込んだらできるんじゃないか?という勇気をもらった」「今自分ができないと思っていることをやってみたい」と目を輝かせた。
Hiro(MY FIRST STORY)
イベントが後半に差し掛かり、映画『マトリックス』を象徴するマトリックス・コードが巨大スクリーンに映し出されると、ネオ役のキアヌ・リーブスとトリニティー役のキャリー=アン・モスが登場。LAからリモート生中継という形で、仮想世界“マトリックス”を想わせる演出で姿を見せ、日本人ゲストたちと並ぶ形でステージに登壇した。
キアヌは大きく手を振りながら、「特別で素晴らしくクレイジーな形で、この瞬間をみなさんとわかちあえて最高です」と笑顔。隣に並んだキャリー=アンは、「本当は会場に行きたかったけど、こちらからみなさんに愛を送ります。新しい『マトリックス』を心から気に入ってくださることを願っています」と微笑んだ。
『47RONIN』以来の共演に、柴咲が思わず「キアヌ―!」と声を上げ、「Remember me?」と語り掛けると、キアヌが「Off course!」とカメラに急接近し弾けるような笑顔を見せる一幕も。「本当ならそこでハグしたり、直接笑顔を見たかったけど、こうした形で再開できてうれしい、来てくださってありがとう」と語り、再会を喜んだ。
キアヌ、キャリー=アンと初対面を果たしたHiroは、「子供の頃から観ていたお二人と一緒にお仕事ができて光栄です」と緊張気味に挨拶。すると、キアヌは「ありがとう!」、キャリー=アンも「公開当時若かった方が大人になってこの映画について語ってくださるのは素晴らしいことだし、『マトリックス』への愛をこうして返してくださって、特別な思いになっています」と感謝の言葉。
続いて、キアヌはラナ・ウォシャウスキー監督から連絡がきた日のことを振り返り、「想像もしていなかったような一日で、ラナやキャリー=アンと再び仕事ができること、ネオ/トーマス・アンダーソンを演じられることに心から感謝しました」と胸の内を明かした。キャリー=アンも「踊り出したい気分だった。新作の話を聞いた日はワクワクして、嬉しいエネルギーが爆発しているような感じだった!」と興奮気味にコメント。さらに、キアヌは「1人のアーティストとして、こういう作品に関われることは生涯何度もあることではありません」と前置きした上で、「今回の最新作を含めて20年以上かけて作られてきた『マトリックス』は、自分にとっても特別ですごい作品だと思うし、とてもポジティブな形で多くの人の心に触れた映画。アーティストとしてまさに関わりたい作品の一部になれて、とても光栄です」と熱い思いを明かした。
キャリー=アンは「気持ちをキアヌが代弁してくれた」としながら、「『マトリックス』はプロとしての仕事の中で一番すごい作品だと思っています。多くの方を感動させ、いまだに話題に上るようなシリーズですよね。みなさんのネオとトリニティーへの愛もすごく感じていて、そうした作品に関われてラッキーだと思うし、今回再びトリニティーを演じられたことは人生で一番の素敵なことだと思います」と喜びを語った。
左から、柴咲コウ、キアヌ・リーブス、キャリー=アン・モス
見どころを問われたキアヌは、足を大きく開いて大きく身振りしながら、「本作は“マトリックス映画”です。マトリックス・アクション、マトリックス・アイデアがたくさん詰まっていて、愛も描かれています。みなさんに楽しんでいただきたいと心から思っているし、インスピレーションになるような作品でありながら、笑ったり泣いたりできる映画になるといいな。そして本作は、ラブストーリーでもあります」と熱弁を振るう。
キャリー=アンもこれに笑顔で同意しながら、「本当に楽しんでいただきたい作品です。ぜひキャラクターと物語の旅を経験していただきたいですし、その過程で他の人との対話のきっかけになるような映画になってくれたら。もちろんまずは映画として楽しんでいただきたいですし、また観たいと思っていただける作品になってくれれば嬉しいです。私たちのハートと魂、汗、努力、全てを込めた映画でもあります。その分みなさんに愛される映画であれば嬉しいです」とコメント。
さらに、キャリー=アンは「こうしてみなさんと時間を過ごせて嬉しく思っています。映画も楽しんで!訪れることができるようになったら、すぐ日本にうかがいたいです!」、キアヌは「イベントに来てくださってありがとう。みなさんと特別な経験ができました。(柴咲)コウ、また会えて本当にうれしかった!本作をぜひみなさんに楽しんでいただきたいです、たくさんの愛をこめて」と笑顔で話し、「どうもありがとうございます」と日本語での挨拶も。
柴咲は「『マトリックス』の世界じゃないけど、こういうリモート出演も可能な時代になったんだと感慨深いですね。リアルにいないけど繋がっているんだなって。キアヌは陽気でしたね、元気そうで良かったです!」と再会の喜びを噛みしめ、Hiroは「演じる役柄とのギャップに、人間味溢れるお二人なんだなと、より好きになりました!」と感動を語った。
イベントアーカイブ映像

イベントの最後には、Hiroから「小さい頃から観てきた、青春の1ページみたいな『マトリックス』にたずさわれたことを光栄に思うし、インスパイアソングでは、僕らの世界観とマトリックスの世界観がうまく混ざることができたと思います。みなさんには『レザレクションズ』、復活と言う意味もあらためて楽しんでいただけたら!」とメッセージ。柴咲は、「みなさんが待ち望んでいた新作だと思うので、ぜひたくさんの方にご覧いただけたら。私もこうして登壇のご縁をいただいて、吹き替え版声優での出演にも心から感謝しています。『マトリックス レザレクションズ』を観た人たちで盛り上がるような話ができたら嬉しいです。私自身も公開が待ち遠しいです」と笑顔でコメントした。
『マトリックス レザレクションズ』は12月17日(金)全国ロードショー。

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