M!LKメジャーデビュー! 「Ribbon」に込めた彼らのこれまでとこれからを紐解く。

M!LKメジャーデビュー! 「Ribbon」に込めた彼らのこれまでとこれからを紐解く。

M!LKメジャーデビュー! 「Ribbon」
に込めた彼らのこれまでとこれからを
紐解く。

メジャーデビューの第一報は個人面談で!?

──まずはメジャーデビューおめでとうございます!
全員:ありがとうございます!!
山中柔太朗(以下、山中):初めて言われました!
塩﨑太智(以下、塩﨑):いやいやいやいや、それはウソ(笑)。
吉田仁人(以下、吉田):何度言っていただいても毎度ありがたいですし嬉しいです!

──お祝い同様、メジャーデビューに関してもあちこちで聞かれすぎているとは思いますが(笑)、改めてお気持ちを聞かせてください。

山中:いやもう、もちろんお答えさせていただきます!
まず僕は、メジャーデビューって最初に聞いた時はやっぱり、びっくりしました。
でもびっくりはしたんですけど、気持ちとしては“へぇ~”って感じで。特に感慨深いとかはなく……
曽野舜太(以下、曽野):待って! それちょっと語弊ある、語弊ある!
山中:いや、悪い意味じゃなくて“へぇ~”っていうのが一番適切な言葉なんですよ。
“よっしゃあ~!”って言うよりかは、これまでとレーベルが変わるということに関して、がんばらなきゃなとかどういう感じになるんだろうなってそっちのほうが気になっていて。
佐野勇斗(以下、佐野):あ~、でもわかる! 僕らみんなけっこうそういう感じだったと思います。
山中:うん、たぶんみんな同じ感じで、環境が変わるというか新たに僕達を支えてくれる仲間が増えるんだなって感じがしてより責任感は増したんですけど、でも聞いた時の最初の感想は“へぇ~”です(笑)。
吉田:すみません、語彙力がなさすぎて…(笑)。
佐野:言いたいことをまとめると、実感が湧かなかったってことだよね?
山中:そうそう! 実感が湧かなかったです。今はもちろんビッときているんですけど、当時は全然ピンときてなかったですね。正直あんまりどういうことかって考えられてなかったと思います。
塩﨑:僕は逆になんだかいろいろ考えました。
実は僕らが新体制になった途端にコロナ禍になって、配信ライブとかはしていましたけど思うように活動はできなくて、気持ち的にズドンって落ちている時期が続いてたんですよ。
そういう、これからどうしようかってなっている時にこの話を頂いたので嬉しかったですし、どう変わるのかも分からなくて心配もありましたし、でもなんだか新しいことが始まりそうでワクワクもしていましたし、これを機にもっと上を目指せたらな、とも思ったし。そんないろんなことを考えましたね。

──皆さんがこのお話を聞いたタイミングはいつぐらいだったんですか?
塩﨑:みんなバラバラに聞いているんですよ。でもけっこう前、春ツアー(4~5月開催)の前とかにはもう全員聞いていたんじゃないかな。
だからそこから夏ツアー(8月開催)での発表までファンの方にはずっと内緒にしていました。
曽野:僕も話を聞いたのは春ツアーの前ですね。
でもこの話がメインではなくて、とりあえず事務所の偉い方に“個人面談をするから来てくれ”って言われたんですよ。
それで面談をして、そのとき僕はグループ加入で上京してまだ1年目だったので、最初は“東京慣れたか?” とか“最近どうだ?” みたいな話から入って。
そしたらだんだんシリアスな話になって、“お前はこの先、もっと努力していけるか”とか自分の覚悟を問われる感じの話になり、しかも一対一での面談だったのですごく緊張してまして。
で、そんな流れの中で突然最後に、“メジャーデビューが決まった”って聞かされたんです。なのでひとまずポカ~ンってしました。しますよね!?(笑)

──それは…そうなりますね(笑)。
曽野:ですよね?でもきちんと話を聞いてすごく嬉しかったですし、気が引き締まりました。
でも“メジャーデビューだ! よっしゃ!”というよりはなんだろう、よりがんばらなきゃなっていう気持ちのほうが大きかったです。
それは、僕がメジャーデビューっていうものにはっきりしたイメージがなかったせいもあるんだと思うんですけど、とりあえず何か変わっていくんだろうなっていう期待感、風が吹いた感じがして嬉しかったですね。

──その面談でメジャー後の決意なども聞かれた感じなんですか?
曽野:話の前に決意は聞かれてました。あ…、今考えたらその時の僕の答えで“こいつ足りないな”って思われてたらヤバかったかもしれないですよね。
吉田:デビューの話せずに“とりあえず今日はお疲れ!”って言われていたかも(笑)。
山中:怖い怖い!(笑)
曽野:もしかしたらメジャーデビューしたM!LKに僕いなかったかもしれない!?
あの時、やる気をちゃんと見せられていて良かったです‼︎

──本当に良かったです(笑)。吉田さんはどんなシチュエーションで聞いたんですか? やはり面談で?

吉田:そうですね、面談でした。しかも僕、最後だったんですよ聞いたのが。リーダーなのに最後って! って感じなんですけど(笑)。
で、みんなに順に話していってからの最後って何が起きるかというと…、言う側が飽きるんですよね。
佐野:ひどい話ですよね!
吉田:ホントひどい(笑)。もう最初っからスタッフさんも面白いこと言う姿勢で、僕の時は。
部屋に入った瞬間からもう、俺はクビにされるのかってぐらいの勢いで、“いや本当にな、これじゃダメだな”みたいなトーンでずっと話されてて。
それで突然、“ジャーン! メジャーデビューしますー!”みたいなこと言われてもね、拍子抜けしかしないわけですよ。“あ、はぁ”みたいな(笑)。
塩﨑:そりゃそうなる(笑)。
吉田:でもまあ嬉しかったですし、ありがたいなとも思いました。
ただ、何て言うんでしょう、今までもCDは出しているので、そのメジャーと今までの違いっていうところも詳しく分からなくて、正直その時はあんまりピンと来なかったんです。
なので“よっしゃー!”って喜ぶというよりは、嬉しいことだけど大丈夫かなって心配もあり、あくまでやるべきことは変わらないっていうところもあり、すごくフラットに、“分かりました。これからはそういう感じになるんですね”っていう、すごく冷静な感じで受け止めましたね。
でもやはり支えてくれる人が増えるとか、仲間が増えるよっていうのを聞いて、それはすごく心強いなという印象は受けました。
佐野:僕は逆に一番初めに聞いてるんですよ。仕事の関係もあったんだと思うんですけど、実はみんなより少し前にすでにその話を聞いていて。
でも、最初にそのお話を聞いた時は、嬉しかったですね。
僕らにはずっとドームツアーという目標があって、メジャーデビューが目標だったわけじゃないですけど、目標に向けて一歩進めたなという気持ちはありました。
なので、みんなと同じく“よっしゃー!”ではなくて、“よし、ここからだぞ”っていう感じですかね。
“ここが勝負どころだな、改めてがんばるぞ”って気合を入れ直した感じです。

──他のメンバーより少しだけ前に聞いていたということは、ずっと一人で内緒にしてたんですよね。
佐野:そうですそうです。でも内緒にしてたっていうより、むしろ忘れてました。なんなら“あの話なくなったのかな?”くらいに思っていたので(笑)。
塩﨑:きっと僕らには早い段階から教えるわけにはいかなかったんでしょうね。我々4人口軽いので。
佐野:5人中4人口軽いはヤバい!(笑)

メジャーデビューで変わったのは、景色が良くなったこと…?
──どうやら最初は総じて皆さん冷静に受け止めていたようなのですが、実際にはどうですか? メジャーデビューに向かって走り出してからは何か変わりましたか?

曽野:変わりました! 正直、僕は変わったと思います。
塩﨑:え、ホント!?
曽野:うん! すっごい変わった。まずね、場所が変わった。
いつもこういうプロモーションの取材とかだと今までは基本、事務所でとかだったんですけど、今回はいろいろな場所で撮影とか取材とかさせていただくようになって。
それでビクターさんのビルから見える景色がまた綺麗なんですよ! 東京タワーとかも見えて。
山中:スカイツリーじゃない?
曽野:スカイツリーもどっちも見える! 見晴らしが良くて気持ちがいい♪
佐野:何その理由、可愛いな(笑)。
曽野:それにレコーディングも今までとは少し違う環境だったりとか、何か僕らを取り巻く環境が少しずつ変わったんだなって実感できて、正直気持ちが高揚しました。
吉田:確かに環境は変わりましたね。今回、初めて取材していただく媒体さんも多いですし。
取材を受ける僕らの姿勢としては変わりないんですけど、今までにないお仕事内容も確かに増えました。
あと、関わってくださるスタッフさんが増えたので、いろんな方面からのアドバイスがいただけるようにもなりました。
“もっとこういう表情をしたほうがいいよ”とか、“ダンスこうした方がいいよ”とか、そういういろんな視点からのご指摘をいただけるようになって。
だから逆にそういう気を抜けない状況、というものが作られている感じは最近しますね、すごく。まあ、抜く気もないんですけどねっ。

──結成7周年になって、まだ知らなかった世界がここにあったって感じですか?
佐野:知らなかったことだらけじゃない?
吉田:そうね。日々、新鮮な経験させていただいています。

環境が変わってもM!LKはM!LK。その本質は何も変わらない。

塩﨑:ただ場所や人、周りの環境は変わっているけど、僕らの気持ちはそんなに変わってないんですよね。
みんな逆に、“そこは変わらなくていいよ”って僕らを僕らのままで保たせてくれようとしてる気がしますし、それはすごくありがたいなって思います。
だから心配している方もいるかもしれないんですけど、僕らはメジャーデビューしたからって実は何も変わってないので、そこは安心してください。
メジャーだからこういう方向性にしますとか、こういうキャラでやっていこうとか、そういうのは全然ないので(笑)。
山中:あー、確かに。進化はしていきたいなとは思うけど、僕らの根底にあるものは何も変わってない。
塩﨑:うん。これまで僕らと一緒にやってきたスタッフさんもそのまま一緒にやってくださってるし、その上で新しいスタッフさんやアイディアがプラスされているから、今までやってきたことの延長線上で、応援してきてくれたファンのみんなも安心するような形でやらせてもらえているなとすごく感じています。
佐野:僕的にもすごく大きく変わったなっていう実感はないですね。
でも仁人が言ったこととも似ているんですけど、スタッフさんが増えたことで熱量が増えたというか、何か1個脳が増えた感じはします。
今までになかった新しい意見とか出てきたり、そういうのは確かにあると思います。
塩﨑:事務所のスタッフさんと僕らだけでやってきたところにビクターのスタッフさんが加わって意見を戦わせてる…。戦ってるってほどじゃないけど違う意見が出てきたりして、そういう相乗効果みたいなのはあるよね。
吉田:うんうん。それは感じる。なんかさジワジワと自分たちのやることの範囲が広がってきてるっていうか、求められることの範囲が広がってきてる気がする。
これ、気のせいじゃないよね?
塩﨑:ないね。ジワジワきてるのはかなり感じてる。
吉田:だから優しいよね。“お前らメジャーなんだからこれくらいやれよ!”って無理なことを放り込んでもいいだろうところを、そうはならずにジワジワ~って感じが(笑)。

──メジャーに向けての合宿には放り込まれていましたけどね(笑)。
全員:あーーっ!
佐野:あれはマジもう! あれがメジャーの洗礼だったのか!?(笑)
吉田:行ってこーい!って放り込まれたね、確かに。でもその中でもなんか一緒に歩んでる感がすごくあったんですよ。だから恵まれてるな~って思います、ホントに。

友人や家族、応援してくれた人たちが喜んでくれるのが嬉しい!
曽野:あ、僕すっごい個人的に変わったこと思い出しました。
吉田:何? 言って言って!
曽野:ホント~に個人的なことなんですけど、僕メジャーデビューしてから友達とM!LKのことに関して話すことが増えました!
吉田:あ、それ分かる!
曽野:増えたよね?
塩﨑:えー俺、全然増えてない。っていうか今までも今も誰もM!LKの話してくれない。これから増えるのかな(笑)。
曽野:増えるよきっと。僕、すごい増えたんですよ。まず話のきっかけとして“メジャーデビューするんだね”って言ってくれるのもありますし、そこから話も広がっていくようになりました。
基本的に僕は友達と仕事の話をするのはあんまり好きじゃなかったので前はなかったんですけど、今は確実に増えました。
友達も喜んでくれてるし、M!LKの話を話してくれやすくなったのかな?

佐野:あー、触れやすくなったっていうのはあるのかもね。
曽野:そうなのかも。ちょっとずつ知名度も上がっていけば、話題に上げやすいのかも。
吉田:確かに! 俺、高校の同級生から急にライブのチケットを取ったっていう話を聞いたわ。“抽選どこでやってんの”って聞かれたから、“オフィシャルだよ”って言ったらちゃんとオフィシャルから抽選当てて取ったらしくて。
曽野:あんまないよね。
吉田:今まではあんまなかったね、そういうこと。だからホント、急にだよ。
佐野:鹿児島から来てくれんの、すごいよねー。
吉田:いや、東京の友達だわ、さすがに!
佐野:でもまあね、そうやって言ってくれているのも今はたぶん物珍しさとかもあると思うんで、それを途切れさせないことがやっぱり大事だなって思いますね。
ここからはもうホント、俺らの力次第だと思うんで。
曽野:話題を作っていきたいですね。期待してもらえる波を作っていきたい。

──山中さんはどうですか?
山中:え? 何がですか?
佐野:おーい!
吉田:聞いてなかったんかい!
山中:聞いてた! 聞いてましたよ! えっと、変わったことですよね。
塩﨑:ファンタジスタだな~(笑)。
山中:変わったかと言われたら自分は全く変わっていないんですけど、やることも変わらないし、多少は気が引き締まったかな、くらいで。
ただ、お父さんが変わりました。

──えっ、お父さんが??
吉田:あれか、近所の人にめっちゃおごるようになったとか?
塩﨑:気が大きくなって振る舞っちゃう感じのね(笑)。
山中:いやいやそうじゃなくて(笑)。
ウチの父親は息子の名前に“柔(やわら)”って字をつけるくらい柔道一直線な体育会系ゴリゴリの人なんです。
なので今までは芸能界とか全然興味なくて、僕の仕事についても何も言ってなかったんですよ。特に応援するでもなく反対するでもなく、なスタンスで。
でも実はお父さんはサザンオールスターズさんがすごく好きでして。
で、M!LKがサザンさんと同じレコード会社に入ったっていうのがやっぱりちょっと嬉しかったみたいで(笑)。
曽野:いい話! いや、いい話なのか?(笑)
山中:いい話、いい話。珍しく嬉しそうにしてたんで、それはちょっと親孝行できたなって思って、僕も嬉しかったです。
佐野:それは確かに嬉しいね~。そういうのいいよね。周りの人が嬉しそうにしていると自分も嬉しくなるっていう感じの。
塩﨑:いいよね~。それに比べて俺の友達はホント俺に興味ないわ(笑)。

テーマは「絆」。表題曲『Ribbon』の歌詞にはエモが詰まっている。
──ではここからは、UtaTenらしく、メジャーデビューシングルの表題曲、『Ribbon』の歌詞についてお伺いしたいと思います。まず全体的なところをリーダーの吉田さん、お願いできますか?
吉田:はい。この曲はですね、絆みたいなものをテーマにしています。
リボンが持つ「結ぶ」だったりとか「繋ぐ」だったりとか、そういうところをすごく大切にしながら今、僕たちが一番皆さんに伝えたい想いを込めた歌になっています。
すごく王道の恋愛ソングなんですけど、けっこう熱いこと言ってたりもしてメッセージ性の強い歌なので、僕らからっていうだけじゃなく、皆さんにとっての大切な人に贈るような、そんなメッセージソングになってくれるといいなと思います。
▲M!LK - Ribbon (Official Music Video)
──確かにすごくいろいろメッセージが込められていて、今までM!LKを応援してこられた、“み!るきーず(M!LKのファンネーム)”にしか分からない言葉も、まだM!LKを知らない方々にも届くような歌詞になっていると思います。
ということで、その辺も含めそれぞれのお気に入りの歌詞を伺わせてください。
佐野:あ、じゃあ僕からいきます!
ファンの方にしか分からないって訳じゃないんですけど、ファンの方にグッとくるんじゃないかなという歌詞がありまして。
歌い出しのところなんですけど、「繋げた僕らの今を もう一度強く結びたくて」っていう部分で。この「もう一度」というのがまさに「もう一度」なんですよ、僕らこの7年間でそれなりにいろいろあったので。
塩﨑:ほどけてはいないんだけど、結んでいる上でもう一回強く結び直すって感じなんだよね。
佐野:そうそう。ほどけてないですけど、ここでもう一回しっかり結ぼうっていう。
これはすごく…なんだろうな、ファンの方への感謝、“今までありがとう。これからもよろしくね”っていうのが綺麗に表されているなって思って。だからここが僕、すごく好きなんです。
吉田:「繋げた僕らの今を」っていうのが、ただ続けてきたからってだけじゃなくて“必死に繋げてきた今”っていう感じなんだよね、僕らにとってもファンにとっても。それをまた強く繋ぎ直すっていうね。
佐野:うん。たぶんファンの方もいろいろな思いがあったと思うし、それでも応援したいと思ってくれているみんなと僕らで、この絆のリボンをもう一回結びたいっていう。
…この歌い出しはなんというか、グッとくるものがありますね。
曽野:今までずっとファンでいてくれた方に対して、ずっと強く結ばれていたけど、もっともっと強く結んで一緒にこれからたくさんいい景色見ようねって想いがこもってる。
山中:そしてさらに言うと、もしかしたらちょっと離れちゃってリボンがほどけかけていたかもしれない方も、このメジャーデビューっていうのを機にまた一緒に絆を結んで歩いて行けたらなっていう願いも込められてる気がする。
吉田:確かにね。そういう意味ではこれまでの俺らを支えてくれた全員の想いを繋いでいこうっていうことでもあるね。
Ribbon 歌詞 「M!LK」
https://utaten.com/lyric/qa11025056
──例えばそれぞれの想いの強さは違えど、7年間ずっと応援してこられた方々もいらっしゃるわけですもんね。

吉田:います。7年間どころか研究生時代から8年とか僕を応援し続けてくださってる方々もいます。
吉田:まあ、そうやって昔からずっと長く応援してきてくれた方たちも、途中離れて戻ってきてくれた方たちも、最近僕らを知りましたって方たちもいて、それを全部繋いで今があるんだなあってすごく思います。
だからこの曲をみんなの前で歌うのが楽しみですね。いつみんなの前で披露できるのかは分からないんですけど、ファンの方の顔が見える中で歌ったらまたより一層グッとくるんだろうなと思います。
曽野:いやー、絶対そうね。
佐野:この曲って最後、大サビのところで「君が触れる~」からみんなが順に歌い繋いでいくじゃないですか。そこもすごくいいんですよ。歌ってて本当になんかグッとくる。
俺たぶん、これライブで歌ったら泣くと思う。
塩﨑:たぶん全員、号泣するね(笑)。
吉田:本当に全部がいいよね。僕は、僕が歌ってるとこでもあるんですけど1番のBメロと2番のBメロ、「四六時中 君なんだ」と「飽きれるくらい 君なんだ」のところがすごく好きなんです。
曲的にもそこまでのメロディーからちょっと強くなってきてすごく印象的な部分なんですけど、この1行にどれだけ相手のことを思っているのかがすごく集約されている気がして。
「四六時中 君なんだ」って、“考えたくなくても君のこと考えちゃうんだよ”みたいなことじゃないですか。
「飽きれるくらい 君なんだ」も、もう“あー、なんでこんな飽きるくらい君のこと考えちゃうんだろう”って、それだけずっと考えちゃってるってことなんですよね。
本当にすごく純粋に“好き”っていう想いが伝わる部分だと思うので、歌う時もその想いを大事にいつも歌っています。

──好きの気持ちがあふれている感じなんですね。
吉田:そうですね。なんか、好きすぎてムカつくとかよく言うじゃないですか。
もういいよって思っても突き放せない感じというか。何かすごく、恋愛って一言で表すならきっとこういう感じなんだろうなって思えるくらい、すごくいい歌詞だなって思いますね。

ファンが見せてくれる景色とM!LKが見せたい景色とを繋ぐ曲。
曽野:僕もすごく好きなところがあって。大サビから落ちサビの「モノクロじゃない 君がくれた景色 世界 色が咲いて行く」「くすみ霞んでいた風景を 君が変えてくれた」ってとこなんですけど。僕、ここはステージから見た景色のことなんじゃないかって思っていて。
僕らってファンのみんながペンライトを振ってくれないとステージからは真っ暗でモノクロな景色しか見えないんですよ。
ファンのみんながペンライトを点けて振ってくれることで、やっと色がつくんです。
だからそのペンライトを花に見立てて、花畑みたいに一気に光が咲くその光景を詞にしてるんじゃないかって思うんです。
山中:すっごい分かる。ホントそうだよね。
曽野:ね、分かるよね!
だから、“君たちがいてくれるからこそこういう景色、世界が見えるんだよ”っていう、僕らの想いとか感謝の気持ちとか。何だろう? 応援してくれる人を応援するみたいな、そういう僕らの関係性が表れていて。だからここがすごく好きなんです。

──ああ、それはアイドルならではの想いですね。ファンの方にもきっとその想いはすごく伝わると思います。塩﨑さんのお気に入りの部分はありますか?
塩﨑:ありますあります! めちゃくちゃあるんですけど、特にいいなと思うのは、1番の「迷わずついておいで」っていう部分ですね。
普通に“ついておいで”だけだと、たぶん迷ってないんですよね。でも迷ってるそぶりがちょっと見えてるからこその「迷わず」だと思うんです。
だからもしかしたら、M!LKのファンはたぶんちょっと迷ってるんかな? ついていこうかどうしようかなって(笑)。でもね、“迷わなくていいからついておいで”って僕もみんなにそう言いたいですね。
“心配せんでええから、俺について来い!”って。
佐野・曽野・山中・吉田:おおーっ!
佐野:いいね、カッコいい!
塩﨑:いやまあ僕はここ歌ってないんですけど(笑)。
佐野:あ、俺だわ! ここ歌ってんの俺だった!
塩﨑:ぽいよねー、さすがです。だからまあ僕はそういうキャラじゃないんですけど(笑)、でもM!LKとしては、“ついて来い!”って言えるなって。
吉田:確かにこの「迷わずついておいで」って、それなりの覚悟がないと言えないことだからね。でもその覚悟ももう僕らはできてるんでね、ついてきて欲しいと思います、ホントに。
塩﨑:俺らが道を示すから、と。
吉田:そうそうそう。その道の先で絶対に素敵な景色を見せるからってね。メジャーデビューシングルっぽいよね。

──未来をともに歩むファンに向けての、決意の曲でもあるんですね。山中さんのお気に入りのところも教えてください!
山中:僕は2つあって好きなとこが。1番のサビの「君に選ばれるその為に 僕はここにいる」と、2番のサビの「照らされて行く僕の気持ち 君は気付いてる?」で、これどっちもサビの同じ部分なんですけど、ここの歌詞めちゃめちゃいいんですよね。
歌割りも1番のとこはみんなで歌ってからの最後の「僕はここにいる」だけ勇斗くんがソロで歌うんですけど、そこもめっちゃいい! 強い!ってなります(笑)。
曽野:確かに、ここいいよね。
山中:ここは僕らのことを好きな人が聴いてくれたらちょっと嬉しいって思ってもらえるだろうし、そうじゃなくても大切な人に届けたくなるようなそんな歌詞だなと思います。
2番のところは逆にちょっと切なくて。“こんなに好きな俺の気持ちに君は気付いてる”?っていうような歌詞なんです。
僕らの想いに気づいて欲しいなって気持ちもあり、ちょっとここは何か共感しつつ歌えるところだなって思います。

──今回、そういう皆さんからファンへ、ファンから皆さんへといったメッセージが曲の中にたくさん織り込まれていると思うんですが、ダンスにもそういう意味合いを表してるような振りがたくさん出てきますよね。

佐野:出てきます。小指を繋げて“リボンを結ぶ”っていうのを表してたり。
塩﨑:それはすごいいっぱい出てくるよね。僕らの絆を結ぶリボンを、小指で表してるんだよね。
吉田:そう。それと小指に絆を表す赤い糸が繋がってるイメージね。だから小指を立てている振りがすごく多いんですよ。
パフォーマンスの時も小指はずっと意識して踊るようにしています。
佐野:あと印象的っていうと、「君に選ばれるその為に~」のとことか。
吉田:MV見て、あそこ好きって言ってくれる人いっぱいいたね~。
曽野:なんかちょっとプロポーズしてるみたいな、“僕を選んで”みたいな振りだもんね。

──確かにプロポーズっぽい。撮影場所も結婚式場ですよね?
吉田:そうですそうです。チャペルみたいなところで。だからそれも相まってすごくいい雰囲気になっていますよね。キラッキラです。
佐野:キラッキラな中で5人から同時にプロポーズされてる感じになってるけどね(笑)。
塩﨑:“誰を選ぶ?”ってね(笑)。
曽野:あと、あそこも良くない? 1番のAメロの「微笑んで手を繋ぐ~」からのとこ。
MVでもよ~く見るとちょっとだけ分かるんですけど、本当はもっと一人一人が手を差し伸べてギュッてお互いの手を繋ぎ合っているんですよ。
山中:2番でも太ちゃんと(曽野さんが)手を繋ぐとこあるよね。
曽野:あるある! 「やっと 出会えた」のところで僕ら(山中さん&曽野さん)が視線を合わせてたりとか。
そういう、よく見ると隠しコマンドみたいな振りがたくさんあるので、ぜひ全体のパフォーマンスを見て、その辺も楽しんで欲しいなと思います。
吉田:手を繋ぐところはそれぞれの繋ぎ方で繋いでいるんで、そこもぜひね。
曽野:太ちゃん、ギューって繋ぐよね~。
塩﨑:僕はもうガッチリと。恋人繋ぎっていうんですか、あれです!
佐野:おまえからその言葉が出るとは思わなかった(笑)。
塩﨑:なんでよ!(笑)

──(笑)。実際のパフォーマンスではそういうところもぜひチェックして、そしてファンの方にも一緒に踊って欲しいですね。
吉田:ホントですね。いつできるんだろう? いつかは分からないけど、早くそういう日が来るといいなと思います!
塩﨑:うん。早くみんなの前で歌いたいです!

メンバー初作詞曲『夢路』は、M!LKとみ!るきーず、そしてその未来を綴った一曲。
──では、ここからはカップリングの『夢路』について少しだけ伺いたいと思います。これはメンバーの皆さんで作詞されたんですよね? この曲が初作詞曲になるそうですが。

山中:そうです。これは僕らが連れて行かれた(笑)、メジャーデビューに向けての合宿で僕と太ちゃんに課題として出されたもので、それを発展させて最終的にM!LKとして初めて作った詞になります。なので、僕と太ちゃんが合宿中に感じたこととか見た情景とかをメモっていたことを歌詞にしたものが元になっています。さらにそこからみんなでアイディアを出し合って、仁人くんと一緒に二日間くらいかけてまとめて、またみんなで考えてって感じで完成させていきました。
テーマとしては夏ツアーの終わり、合宿から始まる僕らの夢の道、歩いて行く道を描いていて、1番は僕らの5人の話で、2番は僕らから“み!るきーず”への話になっていて、最後は夢を叶えた僕らの目線でって、歌が進むごとにちょっとずつ視点を変えた曲になっています。
結果的に僕ら5人の想い、み!るきーずへの想い、夢に到達した時の想いを詰め込んだものになりましたし、結構細部にまでこだわった作品になりました。
夢路 歌詞 「M!LK」
https://utaten.com/lyric/qa11025057
──落ちサビからの最後の部分は、未来の自分たちの想いを描いているんですね。
山中:そうです。最後の「また誰かの夢になれる」ってとこは、仁人くんだよね? ここはちょっと迷っていたところなんですけど、最終的に仁人くんのアイディアが採用されてます。
吉田:僕らのやってきたことが繋がって誰かの夢になるっていうのが、なんかいいなと思ったんですよ。だからそうなれるようにっていう願いもここに込めています。
佐野:で、「このステージで」っていうのが舜太だっけ。最後は夢見たステージに立てた時のことを歌うのがいいんじゃない?って。
曽野:そうそう。それで「あのステージ」じゃなくて「このステージ」がいいって言って。
吉田:「このステージ」は “ドームツアーという夢をかなえた僕ら”が歌っていることを想定してるんだよね。なので、この曲はそこがゴール。ドームに立つその日まで、大切に歌っていきます。
山中:そうやって未来のことまでも考えて作ったので、この曲は本当にみんなで作り上げた一曲って感じがします。
塩﨑:英語部分は英語が得意な2人(佐野さん&曽野さん)が考えてくれたりね。
佐野:僕はあと、英語で送ったところが日本語になって採用されてます。
吉田:「この一瞬を~」のとこね。これ日本語がいいってなったんだよね、確か。いい歌詞だから日本語で入れたいよねって。
塩﨑:そうそう。あと僕、「5人の魅惑の勇者は戦い続けていく」のとこがすごい好き。ここ実は、ちょっと子どもっぽくない? みたいな話が出て、一回変えようかってなったんですけど、けっこう僕この歌詞が好きで。
ここからちょっと戦うというか、熱い俺たちみたいな感じになっていくからこの曲にも合ってるし、これはこのまま残したいって話をしました。
山中:言ってたね~。太ちゃんはけっこう曲の芯になってる部分というかグッと来る強い部分やアツい部分を作ってくれているよね。
塩﨑:あー、「怖くないよ 僕がいる」とか「この一瞬を全力で生きていたい」とか? 「もう一度ここで踏ん張ってみるよ」とかもそうか。
吉田:そうそう。太智くんって普段、楽しいこと好きなイメージというかけっこうふんわりしてそうに見えるかもしれないんですけど、歌詞書かせたらめちゃめちゃアツくて。
ああ、こんなになんかゴリゴリ体育会系みたいなパワーを持っているんだって、それは皆さんにも意外な一面なんじゃないかと思います。
曽野:いやでも太ちゃんはファンの方からしたらふぁ~っとしたイメージかもしれないですけど、全然ふわふわしてないっすからね。
塩﨑:いやいや、そうでもないよ?(照)。
曽野:いや、けっこう考えてるし、内に秘めた闘志がけっこうあるんです。なのでそんな太ちゃんのギャップがこの歌詞に出てるんじゃないかと思います!

──力説されてますが(笑)。ご本人的にはその辺りどうですか?
塩﨑:いやそうですね、なんか…なんか普段は見せないんですけど、もしかしたら意外とアツいものを持ってる、かもしれないですね!
曽野・山中:(爆笑)
佐野:なんか恥ずいね。
吉田:恥ずいよね(笑)。
塩﨑:いや、も・し・か・し・た・ら!(笑)
曽野:自分では分かんないもんね。
塩﨑:自分では分かんないし、今回ほぼ初めてそうやって言われてますけど(笑)、いつの間にかそういう秘められたアツい部分が漏れ出ちゃったのかもしれないです。
でも、アツいかサムいかで言ったらアツい男でいたいと思います!

M!LKの今が詰まった、思いを込めて届けたい1枚。
──では、メジャーデビュー曲であり、この7年間のひとまずの集大成としての記念すべき『Ribbon』。この1枚について、最後に一言ずつお願いします。
曽野:『Ribbon』は僕らにとってメジャーデビュー1枚目として、本当に記念すべき1枚になると思います。
収録されている3曲とも、どれもメッセージ性のある僕らの想いがこもった楽曲になっているので、ぜひ手に取っていただいてそれを聴いてよりM!LKのことを好きになってもらえたら嬉しいです。
例えば10年後、この1枚目を買ってて良かったなって思えるような、そんなグループに僕たちは絶対なるので、CDだけじゃなくて僕らのストーリーも一緒にゲットしてもらえれば嬉しいなって思います。
吉田:びっくりした…。急に500点のコメント叩き出すやん。
曽野:やるときはやる子なんでね!
吉田:お、おう。そうやな!

塩﨑:えー、僕はですね。本当にそうですね、なんか記念すべき1枚目なのでぜひ手に取っていただけたらなっていう風にまずは思います。
『Ribbon』はこれからずっと歌っていく曲になると思いますし、『夜明け』もすごく元気をもらえる曲で背中を押してもらえるような曲ですし、『夢路』も僕らの初めての作詞曲として僕らの今を語った曲ですし。
どれも想いがたっぷり詰まった曲たちなので、ぜひ聴いて僕らの想いを受け取って欲しいなと思います。
あと特典映像もですね、これって無理矢理連れて行かれた合宿の映像ですけど(笑)、感動できるシーンもあるので、ぜひそれも合わせて楽しんでもらえればと思います。
山中:メジャー1発目のシングルということで、このジャケット写真とかもすごい僕らの歴史に残るものになるのかなと思うと大事にしたいですし、みんなにも大事にして欲しいなと思います。
あと、僕は何より曲がすごく好きなんです、3曲とも。
今日は触れなかったんですけど『夜明け』とかもすごく元気をもらえる、ライブとかでも盛り上がりそうな曲ですし、『夢路』も自信を持っておすすめできる曲ですし、普通にプライベートでも3曲ループして聞いちゃう感じなんですよね、僕。
そういう意味でもメジャーデビュー1発目に相応しく、みんなに聴いてもらって好きになってもらえるような1枚だと思います。ぜひ聴いてください。
佐野:えーっと、もうけっこうみんなに僕の分まで言ってもらってる気がするんですけど、仁人が最後なに言うかも楽しみにしつつ(笑)。
僕としてはそうですね、「Ribbon」は王道な恋愛ソングでもありつつ、さらに今までのファンの方への想いも表されていて二重の意味を込めているとか、すごく完成度の高い素敵な歌になっているなって思うし、『夜明け』もすっごくいい曲で。『夢路』は、“生みの親、僕ら”ってこともありますし、本当に3曲ともすごくお気に入りの曲たちです。
特典映像も含めて全部自信を持てますし、何よりやっぱり世の中にドンと出す上ですごい勝負できる土台ができたなっていうのを感じるので、一人でも多くの方に届いて欲しいなと思います。
そうやってどんどんM!LKの良さが広がっていけるように僕らもがんばります! これからもよろしくお願いします。ってことで最後にリーダー! お願いします!
吉田:本当に自信作です! やっぱりメジャー1発目ということで、皆さんが思う以上に僕たちのこれからの看板になりますし、いつまで経ってもずっと僕たちの側にいるような作品になると思うんです。だからそれをこういうすごく素晴らしい形で完成できたのは本当に光栄です。
あとはやっぱり映像も含めてこの曲を聴くことによって、必ず誰かの背中が押せるような、そんな作品だなって思います。
丑年ということで、M!LKが何かできたらいいね、残せたらいいねと言っていたことがこんなに素晴らしい形で残せたのは本当に本当に幸せです。
もちろんすぐの結果とかも本当に大事なんですけど、この曲たちとこのCDがずっと長年たくさんの方に愛されるように、僕たちもパフォーマンス1回1回を丁寧にしっかりと伝えられるようにやっていけたらなと思うので、これからたくさん聴いていただければなと思います。よろしくお願いします!
全員:おおー! さすがリーダー!
佐野:まとめたね~(笑)。
夜明け 歌詞 「M!LK」
https://utaten.com/lyric/qa11025058
──素晴らしい! 今日は本当にありがとうございました!
全員:ありがとうございました! よろしくお願いします!!
TEXT 川畑貴美代(マイリブズ)
PHOTO Kei Sakuhara

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