変化の岐路に立つJamFlavor。昨年以
降の足取りや初の映画主題歌書き下ろ
しの背景に迫る|BIG UP! Stars #68

MA’LILとHODAKAによるR&Bデュオ、JamFlavorがニュー・シングル「Fade Out」をリリースした。
今作は9月にリリースした「CRY~戻りたい夜を~」と同様に、11月26日公開の映画『幕が下りたら会いましょう』へ書き下ろした楽曲。ストリングスを盛り込んだ感動的なバラード「CRY~戻りたい夜を~」と、今日的なトレンドも取り入れたオルタナティブR&Bな「Fade Out」。どちらも映画のストーリーとリンクしながらも、強いメッセージ性を放つ楽曲となっている。
今回のインタビューではこの2曲の制作背景を中心に、近年のJamFlavorの活動とそこで起きた変化について語ってもらった。

今一度自分たちを見つめ直したミニ・ア
ルバム『retest』

―昨年から続くコロナ禍における活動はいかがですか?
―2人体制のJamFlavorとして再始動し始めて以降の制作についても教えて下さい。別プロジェクトを経て、心境の変化などはありましたか?
HODAKA:
東京に来たこともそうですし、マネージャーも変わって、環境が大きく変化しました。そういう意味でも、心機一転という気持ちが大きかったですね。
MA'LIL:
自分たちの作品についても改めて見直す機会になりました。これまでは自分たちのルーツや個性を出しつつも、どうやったら広く届けられるのかっていうことを考えていたのですが、一度自分たちのやりたいことに振り切ってみることにして。それでできた作品が去年の夏にリリースした『retest』です。タイトル通り、“もう一度自分たちを試して欲しい”という気持ちを込めた作品になっています。
―制作のプロセス的に変化したことはありますか?
HODAKA:
『retest』以降の話になってしまうんですけど、マネージャーにも制作段階からより深く関わってもらうようにして。例えば歌詞のわかりやすさ、伝わりやすさという点について、客観的な意見をもらって、3人で話し合っていくようになりました。
MA'LIL:
これまでの作品を見直したときに、私たち自身の頭の中ではストーリーが描けているけど、言葉での表現が足りなかったんじゃないかって思ったんです。お洒落さや難しい言葉を避けて、もっと素直に書くようになりました。
HODAKA:
ストレートに自分の思いを綴るっていうことについて、少し気恥ずかしい部分もあるんですけどね(笑)。巧い言い回しやカッコいい言葉使いも捨てたくない。でも、それだけだと自己満足になってしまう。このバランス感が難しいところですね。
―今年8月にはMA’LILさんの初のソロ作品もリリースされました。ソロ・プロジェクトをスタートさせた経緯というのは?
MA'LIL:
元々2人ともいつかソロもやってみたいという気持ちがあったし、お互いに話し合ってもいたんです。私の場合、ソロへ向けた作品も少し書き溜めてあって。ちょうどソロでのお話を頂けたので、作り溜めていた曲に新たに手を加える形でシングル「cheek time」をリリースしました。JamFlavorは男女ユニットなので、恋愛の曲はあまり多くなくて。ソロではそういう内容にもトライしてみたいですし、女性ならではの視点で歌詞を綴っていければなと。
―MA’LILさんのソロ曲について、HODAKAさんはどのように感じましたか?
HODAKA:
振り切ったなと感じました。JamFlavorとはまた違うスタイルになっていて、いいなと思いましたね。
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