フェルメールの初期の傑作《窓辺で手
紙を読む女》が修復後、世界にさきが
け来日 『ドレスデン国立古典絵画館
所蔵 フェルメールと17世紀オランダ
絵画展』開催

『ドレスデン国立古典絵画館所蔵 フェルメールと17世紀オランダ絵画展』が、2022年1月22日(土)から4月3日(日)まで、東京都美術館にて開催される。
ヨハネス・フェルメールは、写実的かつ綿密な空間構成と美しい光と影の表現で世界中から愛される、17世紀オランダを代表する画家。本展では、フェルメールの初期の傑作《窓辺で手紙を読む女》が修復完了後、初めて所蔵館であるドレスデン国立古典絵画館以外で公開。同館が所蔵する17世紀オランダ絵画の黄金期を彩る珠玉の名品約70点もあわせて来日する。
室内で手紙を読む女性の姿が描かれた《窓辺で手紙を読む女》は、1979年の調査によって、背後の壁にキューピッドの画中画が描かれていることが判明。長らくフェルメール本人が塗りつぶしたものと考えられてきたが、2017年から開始された専門家チームによる修復プロジェクトによって、この上塗りはフェルメールの死後何者かによって行われたものであることが明らかになり、上塗りの除去作業を実施。2021年9月、画家が描いた当初の姿がドレスデン国立古典絵画館でお披露目された。
ヨハネス・フェルメール《窓辺で手紙を読む女》(修復前) 1657-59年頃 ドレスデン国立古典絵画館  (c) Gemäldegalerie Alte Meister, Staatliche Kunstsammlungen Dresden, Photo by Herbert Boswank (2015)
ヨハネス・フェルメール《窓辺で手紙を読む女》(修復後) 1657-59年頃 ドレスデン国立古典絵画館  (c) Gemäldegalerie Alte Meister, Staatliche Kunstsammlungen Dresden, Photo by Wolfgang Kreische
本作は修復完了後、2022年1月2日までドレスデン国立古典絵画館で公開。その後、世界にさきがけ日本にやってくる。本展では本作とその修復プロジェクトの過程を紹介するほか、ドレスデン国立古典絵画館がこの傑作を収蔵するきっかけになったザクセン選帝侯の貴重なコレクションを中心に、フェルメールと同時代に活躍した巨匠レンブラント・ファン・レイン、ハブリエル・メツー、ピーテル・デ・ホーホ、ヤーコプ・ファン・ライスダールなどの作品約70点を展示する。
レンブラント・ファン・レイン《若きサスキアの肖像》 1633年 ドレスデン国立古典絵画館  (c) Gemäldegalerie Alte Meister, Staatliche Kunstsammlungen Dresden, Photo by Elke Estel/Hans-Peter Klut
ハブリエル・メツ―《レースを編む女》1661-64年頃 ドレスデン国立古典絵画館  (c) Gemäldegalerie Alte Meister, Staatliche Kunstsammlungen Dresden, Photo by Elke Estel/Hans-Peter Klut
ヤーコプ・ファン・ライスダール《城山の前の滝》 1665-70年頃 ドレスデン国立古典絵画館  (c) Gemäldegalerie Alte Meister, Staatliche Kunstsammlungen Dresden, Photo by Elke Estel
『ドレスデン国立古典絵画館所蔵 フェルメールと17世紀オランダ絵画展』は、2022年1月22日(土)から4月3日(日)まで、東京都美術館にて開催。その後、北海道、大阪、宮城へと巡回予定。

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